空音央 長編劇映画デビュー作『HAPPYEND』平遥国際映画祭にてロベルト・ロッセリーニ審査員賞受賞

9月24日より開催中の第8回平遥国際映画祭にて、クラウチングタイガー部門(新人監督コンペティション部門)にノミネートされていた、空音央監督の長編劇映画デビュー作『HAPPYEND』が、ロベルト・ロッセリーニ審査員賞を受賞したことが発表された。

本作は、先日閉幕したヴェネツィア国際映画祭 オリゾンティ・コンペティション部門へ正式出品し、ワールドプレミア上映が実施。現地で作品を観た海外の観客からは拍手と歓声が鳴り止まず、The Hollywood Reporterなどの海外メディアからも高い評価を受けている。

『HAPPYEND』場面写真

平遥国際映画祭は、中国の世界的映画監督ジャ・ジャンクーが設立した映画祭。自身の出身地に近いというジャ・ジャンクーが、地方の人々にも優れた映画を紹介し、若い映画人を世界に紹介したいという思いから始まった。

『HAPPYEND』がノミネートされた「クラウチングタイガー部門」は、長編2作目までの世界の新人監督が賞をかけて競い合うコンペティション部門。空監督は長編劇映画デビュー作ながら審査員賞受賞という快挙を成し遂げた。
9月25日のプレミア上映では満員の観客が本作を絶賛。上映後は大勢の若い観客たちが監督の元に駆けつけサインを求めるなど、熱狂的な盛り上がりを見せた。

本作で初の映画賞受賞した空監督は、授賞式には参加できなかったものの、「言い表せないほど興奮している」とコメントを寄せている。

空音央監督 コメント

「HAPPYEND」がロベルト・ロッセリーニ審査員賞を受賞したという知らせを受け、言い表せないほど興奮しています。審査員の皆さん、本当にありがとうございました。
ジャ・ジャンクーをはじめ、この素晴らしい映画祭のスタッフや開催してくださった皆さんにも感謝を伝えたいです。中国の観客の皆さんは、この映画をとても気に入ってくださり、温かい心で私を迎えてくださいました。特に若い観客はこの映画にとても熱狂的になってくれたようで、嬉しかったです。またこの映画祭に参加したいと思います。本当にありがとうございました。


ストーリー
ユウタとコウは幼馴染で大親友。仲間たちと音楽を聴いたり悪ふざけをしながら毎日を過ごしていた。高校3年のある晩、こっそり忍び込んだ学校でユウタはとんでもないいたずらを思いつく。翌日いたずらを発見した校長は激昂し、学校に四六時中生徒を監視するAIシステムを導入する騒ぎにまで発展。この出来事をきっかけに、大学進学を控えるコウは自らの将来やアイデンティティについて深く考えるようになる。その一方で、変わらず楽しいことだけをしていたいユウタ。2人の関係は次第にぎくしゃくしはじめ…。

第81回ヴェネツィア国際映画祭 オリゾンティ・コンペティション正式出品

HAPPYEND
出演:栗原颯人 日高由起刀 林裕太 シナ・ペン ARAZI 祷キララ 中島歩 矢作マサル PUSHIM 渡辺真起子/佐野史郎
監督・脚本:空 音央
撮影:ビル・キルスタイン
美術:安宅紀史
音楽:リア・オユヤン・ルスリ
サウンドスーパーバイザー:野村みき
プロデューサー:アルバート・トーレン、増渕愛子、エリック・ニアリ、アレックス・ロー、アンソニー・チェン
製作・制作: ZAKKUBALAN、シネリック・クリエイティブ、Cinema Inutile
日本・アメリカ/2024/カラー/DCP/113分/5.1ch/1.85:1 【PG12】
配給:ビターズ・エンド
(C) 2024 Music Research Club LLC

公式X:https://x.com/HAPPYEND_mv
公式Instagram:https://www.instagram.com/bitters_end/

10月4日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開

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