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『サンドラの小さな家』伊藤詩織、木村草太、武田砂鉄、ブレイディみかこ、信田さよ子らのコメント到着!本編映像も解禁

サンドラの小さな家

『マンマ・ミーア!』のフィリダ・ロイドが監督し、脚本・主演を新鋭クレア・ダンが務めた映画『サンドラの小さな家』が4月2日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開となる。

本作はダブリンを舞台に、住まいを失った若い母親サンドラと2人の娘たちが、隣人たちと助け合いながら自らの手で小さな家を建てる感動作。米映画批評サイト「ロッテントマト」で満足度93%(2021年1月24日時点)を記録、Variety誌が選ぶ2020年ベスト映画第4位に選出された。

この度解禁された本編映像では、仮住まいの生活から抜け出すため自ら家を建てる計画を立てるも、土地も資金もなくなかなか他人に助けを求められずにいたサンドラ(クレア・ダン)に、掃除婦として働くサンドラの雇い主であるオトゥール先生(ハリエット・ウォルター)が、裏庭の土地に「家を建てなさい」と提案する。それにはある過去があり…。人と人との助け合いのあたたかさを感じさせるシーンとなっている。

そして、各界著名人から到着したコメントは以下の通り。

目次

コメント一覧 (敬称略、五十音順)

伊藤詩織(ジャーナリスト)
DVを受けるということ。それは多くの場合、慣れ親しんだHOMEも失うということ。サンドラが必死に築き上げようとしてたもの。それはただのHOUSEではなく、HOMEと安心して呼べる場所やコミュニティーだったのだろう。

木村草太(憲法学者)
「良い社会」を望むすべての人に届けたい映画。
いま、あなたがあなたらしくあることに困難を感じているなら、そこから逃げ出してほしい。
怒ってもいい、泣いてもいい、迷わず助けを求めてほしい。
私たちには、あなたのためにできることがあるはずだ。

光嶋裕介(建築家)
命の中心にある営みから離れてしまった現代人にとって、サンドラの「家をつくる」という原始の体験を見ることは、私たちの中に眠る大切な感覚を想起する。自己に閉じるのではなく、外部に開くことで、見えてくる美しい風景がこの映画の中には詰まっている。

駒崎弘樹(認定NPO法人 フローレンス代表理事)
遠い外国のひとり親サンドラの奮闘。
しかし、それはあまりに我が国のひとり親と重なる。
日本のひとり親の貧困率は、先進国最悪。
だがこの映画を見た後に、私達は日本のサンドラたちを照らす、仄かな光を知るだろう。

武田砂鉄(ライター)
傷を癒す。
そのための、途方もない過程のなかで、また傷つけられる。
傷に手を添えようとする人たちの体温が伝わってくる。

中村拓志(建築家)
小さな家の建設は希望であり、喜びであり、それは家族や共同体のセルフビルドだ。泣くなサンドラ。それは大きな家になる。

信田さよ子(公認心理師・臨床心理士)
父から母への暴力を目撃した子どもたちの描写が実にリアルだ。夫のもとを離れた後に主人公が直面する問題は日本と変わらない。彼女が仲間の力を借りて力強く生き直す姿は、
日本の女性たちに大きな力を与えてくれるに違いない。

藤原徹平(建築家)
サンドラがセルフビルドで小さな家をつくる。でも本当は、彼女がつくっているのは、家ではなくて、生きようとする世界そのものだ。世界をセルフビルドする。その切実さと悦びがヒリヒリと伝わってくる。

ブレイディみかこ(ライター・コラムニスト)
ケン・ローチの『わたしは、ダニエル・ブレイク』に、ゴム手袋をした女たちの拳が加わったらこんな映画になると思った。自分の家を建てるということは自分自身を取り戻すこと。壊れたらもう一度。何度でも。

安田菜津紀(NPO法人Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)
映画の原題「HERSELF」に込められた意味を思う。この物語は、居場所という意味での「HOME」を築きながら、サンドラが、娘たちが、自身の声を取り戻していく軌跡だ。

レベッカ・オブライエン(『わたしは、ダニエル・ブレイク』プロデューサー)
力強く、感動的で、高揚感のある作品。クレアと子どもたちの演技はとても説得力があり素晴らしかった。

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