『丘の上の本屋さん』“本”を通して老人と少年が初めて出会う本編映像&アグネス・チャンら各界著名人の絶賛コメント到着!

丘の上の本屋さん

ユニセフ・イタリア共同製作映画『丘の上の本屋さん』(3月3日(金)公開)の本編映像と、各界著名人からのコメントが解禁された。

イタリアの風光明媚な丘陵地帯を見下ろす、丘の上の小さな古書店を舞台に、年齢、国籍の違いを超えて本を通して紡がれる友情、読書の喜びを描いた本作。

今回解禁されたのは、古書店の店主リベロと移民の少年エシエンが初めて出会うシーン。
映像は、ブルキナファソからイタリアに来て6年になる移民の少年エシエンが、お金がないために本が買えずリベロの店先に並べられた本を眺めていたのをきっかけに、リベロが本を貸し与えるところから2人の関係が始まる重要なシーン。リベロはエシエンに本を通じて様々な知識やものの見方、考え方などジャンルを超えて叡智を授けようとする…。

そして、女優・ユニセフ親善大使の黒柳徹子に続いて、アグネス・チャン(歌手・ユニセフ・アジア親善大使)、山口もえ(タレント)、矢部太郎(芸人・漫画家)、中島京子(小説家)ら各界の著名人より、本作へコメントとともに、リベロがエシエンに送るブックリストにちなんで、子供たちに薦めたいブックリスト3冊も到着した。

目次

コメント・選書一覧(敬称略・順不同)
①コメント ②子供たちに薦めたい私のブックリスト3冊

本を読むことは素晴らしいこと、とこの映画は教えてくれます。
イタリアの小さな本屋のおじいさんと、アフリカ移民の少年の話です。少年は毎日おじいさんから本を借りては、次々に読んでしまいます。本の題名は、私たちの知ってる本なのも、うれしいです。本を読むことで世界が広がる。少年の未来は明るいでしょう。私たちは少年のように、わくわくしながら、この映画をみるでしょう。
黒柳徹子(女優・ユニセフ親善大使)

①実に美しい映画でした。穏やかな古本屋さんのリベロさんの日常を描かれたこの映画の中に、自由、文化、友情、愛情…とたくさんの大切なメッセージがありました。映画を見終わると、なぜか気持ちが豊かになり、本を読みたくなって、子供達にたくさんの本を勧めたくなりました。短い映画でしたが、余韻はきっと心に長く、長く残るでしょう。

②愛蔵版「星の王子さま」著:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ 訳:内藤濯 発行:岩波書店(2000年)
「おおきな木」著:シェル・シルヴァスタイン 訳:村上春樹 発行:あすなろ書房(2010年)
「ダギーへの手紙 死と孤独、小児ガンに立ち向かった子どもへ」著:E・キューブラー・ロス 訳:アグネス・チャン 発行:佼成出版社(1998年)
アグネス・チャン(歌手・ユニセフ・アジア親善大使)

①こどもの頃好きだった本はなんですか?
その本に出会った時の感動を今でも覚えていますか?
本を開く時のドキドキ、
頭の中いっぱいに広がる世界…。
特別なことがなくても、本との出会いは人生を豊かにしてくれるのです。
こんな時代だからこそ観て感じてもらいたい作品です。

②「おおきな木」著:シェル・シルヴァスタイン 訳:村上春樹 発行:あすなろ書房(2010年)
「もうじきたべられるぼく」著:はせがわゆうじ 発行:中央公論新社(2022年)
「モモ」著:ミヒャエル・エンデ 訳:大島かおり 発行:岩波書店(2005年)
山口もえ(タレント)

①時が止まったような石造りの街の、人々が憩うカフェの隣の古本屋さん。登場する本のタイトルにもイタリアの伝統菓子にもそそられる。年老いた古書店主・リベロと移民の少年・エシエンの友情に涙した。

②「ピノッキオの冒険」著:カルロ・コッローディ 訳:杉浦明平 発行:岩波書店(2000年)
「クオーレ」著:エドモンド・デ・アミーチス 訳:和田忠彦 発行:岩波書店(2019年)
「マルコヴァルドさんの四季」著:イタロ・カルヴィーノ 訳:関口英子 発行:岩波書店(2009年)
中島京子(小説家)

①本は世代を超えて、時代を超えて、人と人をつなぐ。誰かと本の話がしたくなりました。

②「あおい目のこねこ」著:エゴン・マチーセン 訳:せた ていじ 発行:福音館書店(1965年)
「飛ぶ教室」著:エーリッヒ・ケストナー 訳:池田香代子 発行:岩波書店(2006年)
「猫のゆりかご」著:カート・ヴォネガット 訳:伊藤典夫 発行:早川書房(1979年)
矢部太郎(芸人・漫画家)

①悩んでいる人、さみしい人、怒っている人……心の空虚を埋めたくて、人は本屋へ足を運ぶ。
苦しんでいる人、恋する人、幸せになりたい人……そんな人を、丘の上の本屋は待っている。

②「やかまし村の子どもたち」著:アストリッド・リンドグレーン 訳:石井登志子 発行:岩波書店(2019年)
「三つ編み」著:レティシア・コロンバニ 訳:齋藤可津子 発行:早川書房(2019年)
「かがみの孤城」著:辻村深月 発行:ポプラ社(2017年)
中江有里(女優・作家・歌手)

①見晴らしのいい小さな広場にいい古書店があって、矜持のある店主がいて、
そこで買った古本を読むのにうってつけのカフェがあって。
この小さな街はなんて豊かなんだろう。
そんな古書店がある街で子供時代を過ごし、本から学ぶ人たちはみんな
素晴らしい恩恵を受けて大人になっていく。

②「ツバメ号とアマゾン号」(上・下)著:アーサー・ランサム 訳:神宮輝夫 発行:岩波書店(2010年)
「トムは真夜中の庭で」著:フィリパ・ピアス 訳:高杉一郎 発行:岩波書店(2000年)
「男も女もみんなフェミニストでなきゃ」著:チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ 訳:くぼた のぞみ 発行:河出書房新社(2017年)
山崎まどか(コラムニスト)

①人から人へ、時を超えて手渡される言葉たちは、これからを生きる「心の杖」になる。どうかリベロの大切な本の数々が、エシエンの未来を照らし出すように。どこに踏み出しても「大丈夫だ」と思えるように。

②「ハンナのかばん―アウシュビッツからのメッセージ」著:カレン・レビン 訳:石岡史子 発行:ポプラ社(2002年)
「明日をさがす旅 故郷を追われた子どもたち」著:アラン・グラッツ 訳:さくま ゆみこ 発行:福音館書店(2019年)
「ぼくがラーメンたべてるとき」著:長谷川義史 発行:教育画劇(2007年)
安田菜津紀(認定NPO法人Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)

①歩き疲れたり時間を持て余したりするとき、私はよく書店に入ります。ほどほどの明るさで心地よく、静かです。棚を見ているうちに、タイトルに連れられて小さな旅が楽しめる。そして書店には、本のほかにも物語がたくさん待っています。「丘の上の本屋さん」のように。

②「うそつき王国とジェルソミーノ」著:ジャンニ・ロダーリ 訳:山田香苗 発行:講談社(2022年)
「えきのひ」著:加藤久仁生 発行:白泉社(2014年)
「旅の絵本 II 改訂版(イタリア編)」著:安野光雅 発行:福音館書店(1977年)
内田洋子(通信社(株)ウーノアソシエイツ代表・ジャーナリスト)

①子どもは、字が読めるようになると、ひとりでに本が読めるようになるのではありません。本を手渡してくれる、リベロのような存在が必要なのです。エシエンと生涯の友・本との出会いに立ち会えて、幸せでした。

②「くしゃみくしゃみ天のめぐみ」著:松岡享子 発行:福音館書店(1968年)
「砂の妖精」著:イーディス・ネズビット作 訳:石井桃子 発行:福音館書店(2002年)
「元気なモファットきょうだい」著:エレナー・エスティス 訳:渡辺茂男 発行:岩波書店(2004年)
林直子(公益社団法人 東京子ども図書館 職員)

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