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『このろくでもない世界で』少年(ホン・サビン)と裏社会の男(ソン・ジュンギ)が出会う本編映像&場面写真が解禁

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『このろくでもない世界で』(7月26日(金)公開)の本編映像と場面写真が解禁された。

ある地方の暴力が蔓延る町で貧困に喘ぐ18歳の少年・ヨンギュと、彼の絶望漂う瞳にかつての自分を重ねた裏社会の男・チゴン。チゴンの属する犯罪組織の門戸を叩くほかなかったヨンギュは、仕事という名の“盗み”を働き、徐々に憧れのチゴンに認められていくが……。

監督・脚本は、本作が初長編作品となるキム・チャンフン。実話ではないものの、監督自身が社会で苦労した経験をエッセンスとして盛り込み、その脚本に惚れ込んだソン・ジュンギがチゴン役を熱望したことから、この企画が本格的に動き出したという。

ヨンギュ役に扮したのは、この役を勝ち取るまでに三度のオーディションを経たという映画初主演のホン・サビン。そして、ヨンギュの義妹・ハヤン役を同じく新人でアーティストとしてはBIBI名義でも活動するキム・ヒョンソが演じ、5月7日に発表された百想芸術大賞で新人演技賞に輝いた。

解禁されたのは、ヨンギュとチゴンが出会う本編映像。義妹のハヤンを守るために起こした暴力事件で示談金を請求され、バイト先の中華料理店の主人(チョン・マンシク)にも前借りを断られて追い詰められたヨンギュ。店の前で呆然と座り込んでいたところ、食事を終えたチゴン率いる犯罪組織の面々が帰る際、店のドアに押されて、前のめりに倒れてしまう。

「悪いな」と吐き捨て、続々と店から出てくる中、唯一リーダーであるチゴンだけがヨンギュに目を留めタバコに火をつけながら「お前貧乏なのか?」「うちの事務所に配達に来ただろ?」と次々と質問を畳み掛ける。目も合わせず曖昧な返事しかしないまま、散らばってしまったチラシを拾い続けるヨンギュ。そしてチゴンが「いつからこの町に?」と問うと、「ここの生まれです」と答える。

それを聞いたチゴンは悲しげな表情をしながら無言で手下を引き連れて去っていった。あのチゴンの表情の意味とは?この出会いをきっかけに二人の運命は思わぬ方向へ猛スピードで走り出す。普段のソン・ジュンギからかけ離れた悪のオーラと悲哀を纏った孤独な男の、痺れる映像となっている。

併せて解禁された場面写真では、極限状態の鬼気迫る表情で向かい合う二人、睨みつけるチゴンと恐れ慄くヨンギュ、ハヤンも交えて緊迫した面持ちで絡み合う三人などヨンギュとチゴンの距離感が徐々に変わっていく様子が伺える場面写真となっている。

特にヨンギュのショットは、ボスから話しかけられている緊張した後ろ姿、何かに追われているかのような形相でバイクに乗る姿など緊張感あふれるものが多い中、義妹ハヤンと二人で微笑み合いながらハンバーガーを頬張るショットが一筋の望みのようにやわらかな光を放っており、少年の置かれた環境の残酷さを浮かび上がらせている。

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ストーリー
継父のDVに怯える18歳のヨンギュ(ホン・サビン)は、義理の妹ハヤン(キム・ヒョンソ)を守るために暴力沙汰を起こして高校を停学、その上、示談金を求められる。生き抜く術のないヨンギュは、地元の犯罪組織のリーダー、チゴン(ソン・ジュンギ)の門戸を叩くほかなかった。仕事という名の“盗み”を働き、徐々に憧れのチゴンに認められていくが、ある日、組織の非情な掟に背いてしまい……。
このろくでもない世界で、ほんの一瞬でも彼らに陽が注ぐことはあるのだろうか?

『このろくでもない世界で』
出演:ホン・サビン、ソン・ジュンギ、キム・ヒョンソ(BIBI)
監督・脚本:キム・チャンフン(初長編監督作品)
2023年/韓国/カラー/シネマスコープ/5.1ch/原題:화란/英題:HOPELESS/123分/字幕翻訳:本田恵子/R15+
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ
(C) 2023 PLUS M ENTERTAINMENT, SANAI PICTURES, HiSTORY ALL RIGHTS RESERVED.

公式サイト:happinet-phantom.com/hopeless
公式X:@hopeless_movie

7月26日(金) TOHOシネマズ シャンテほか全国公開

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