『奇跡の海』、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』、『アンチクライスト』、『ニンフォマニアック Vol.1/Vol.2』といった話題作を世に送り出し、輝かしい受賞歴を誇る一方、あらゆるタブーに切り込みセンセーショナルな反響を巻き起こしてきた鬼才ラース・フォン・トリアー。問題発言によるカンヌ国際映画祭追放処分を受けてから7年。昨年開催された第71回カンヌ国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門で、待望の完全復活を果たした最新作『ハウス・ジャック・ビルト』が6月14日(金)より絶賛公開中だ。
この度、ライリー・キーオ演じる女性が、死の恐怖に怯え泣き叫ぶ本編映像が到着した。
シリアル・キラーであることを隠すだけでなく、まるで実在した凶悪犯テッド・バンディのように松葉杖をついて他人の目を欺くまでになっていたジャックが、次なるターゲットとして目を付けたのは、臆病な女の子ジャクリーン。ジャックが”当時夢中になっていた女性”と明かすだけあり、最初はラブラブなおうちデートを楽しんでいたふたりだが、ジャックの異常さに気付いたジャクリーンが、こっそりと部屋からの逃走を試みる。しかし、そのような行動をジャックが見逃すはずもなく、背後からの殺気に気付くと、そこにはさきほどの甘いマスクを剥ぎとり、すっかりシリアル・キラーのスイッチがはいったジャックの姿が…。
「お前にはがっかりだ。すぐ逃げ出すのは悪い癖だぞ。たのしくやっていたのに」と、得意のガッカリ顔を見せるジャックの手には家の鍵。そして、杖無しに平然と佇む姿から、ジャクリーンはジャックが世間を騒がせている連続殺人犯であることに気付く。絶望の表情を浮かべて涙を流すジャクリーンとは打って変わって、「叫びたいなら、今叫ぶことだ…」と優しい表情で促すジャック。
さらには、訳も分からずたたひたすらに叫ぶジャクリーンに、「それが悲鳴か?ここに殺人鬼がいるぞ!助けて!!!」と、何故だか一緒になって叫び、扉を連打!何故誰も助けに来てくれないのか?ますます暴走を加速させるジャックからジャクリーンは無事に逃げ切ることができるのか?
持ち前の“究極のサイコパス”を炸裂させるジャックと、大パニックに陥ったジャクリーンによるカオスな状況に、恐れおののかずにはいられない本編映像に仕上がっている。
1964年にニューヨーク州で実際に発生した、“ある女性が暴行され刺殺されるまでの間、38人がその様子を目撃したり悲鳴を聞いたりしたのに、警察に通報する者は一人もいなかった”という戦慄の事件を思い起こさせる、ある意味とてもリアルな本シーン。
映像の続きにおいても想像を絶する展開が描かれていくが、ジャックを演じたマット・ディロンは「このシーンはヴァイオレンスであるとともに、ジャクリーンにとって屈辱的でもある。準備している段階で僕は、演じられないと思った。それをラースに相談したら、“ただ僕を信じて”と言われた。だから僕は彼を信じたし、この素材を信じた。この経験は俳優として僕がこれまで行ったことがない場所に導くと思った。幸いライリーとのシーンは、彼女がとても優れた女優で、彼女もラースを信頼していたし、この映画のことをよく理解していたことが助けになったよ」と、監督やライリーとの深い信頼関係なしには、乗り越えられないほど過酷なシーンであったことを明かしている。
マット・ディロンに“演じられない”とすら思わせた凶悪なシリアル・キラー、ジャックが巻き起こす、衝撃のエピソードの中身とは一体何なのか…?覚悟なしには見られない本作の全貌は、是非劇場で確かめていただきたい。
ストーリー
1970年代の米ワシントン州。建築家になる夢を持つハンサムな独身の技師ジャックはあるきっかけからアートを創作するかのように殺人に没頭する・・・。彼の5つのエピソードを通じて明かされる、“ジャックの家”を建てるまでのシリアルキラー12年間の軌跡。
第71回カンヌ国際映画祭
アウト・オブ・コンペティション部門正式出品
作品タイトル:『ハウス・ジャック・ビルト』
出演:マット・ディロン、ブルーノ・ガンツ、ユマ・サーマン、シオバン・ファロン、ソフィー・グローベール、ライリー・キーオ、ジェレミー・デイビス
監督/脚本:ラース・フォン・トリアー『ダンサー・イン・ザ・ダーク』、『ニンフォマニアック』ほか
全米公開:11月28日
原題:The House That Jack Built
R18+
配給:クロックワークス、アルバトロス・フィルム
公式サイト:HouseJackBuilt.jp
公式Twitter&Facebook:@HJB2019
コピーライト:(C)2018 ZENTROPA ENTERTAINMENTS31,ZENTROPA SWEDEN,SLOT MACHINE,ZENTROPA FRANCE,ZENTROPA KOLN
絶賛公開中!
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