第72回ベルリン国際映画祭正式出品、フランスで大ヒットを記録した『地下室のヘンな穴』(9月2日(金)公開)より、本編映像が初解禁された。
監督は“フランスのスパイク・ジョーンズ”の異名をとるカンタン・デュピュー。殺人タイヤの『ラバー』、鹿革男の狂気『ディアスキン 鹿革の殺人鬼』などの異色作、怪作で知られ、新作ごとに同国でスマッシュヒットを記録するなど、仏映画界で注目される存在だ。
そんなデュピュー監督がこの最新作で創造したのは、「時間軸が半日進み、肉体が3日若返る」という微妙すぎるパワーを持ったヘンな穴。この穴にハマったせいで、平凡な夫婦の、胸の奥底に封印していた欲望、衝動が呼び覚まされていく。ナンセンスなまでにバカバカしい設定が、あれよあれよという間に現実味を獲得していくストーリー展開に引き込まれずにいられない。本国で『ジュラシック・ワールド』『トップガン』といったハリウッド超大作に次ぐフランス映画ではNo.1のヒットを記録。監督史上最大のヒットを叩き出した。
そんな本作で、夫婦が出会うのは白とグレーの毛並みが綺麗な謎の猫。外堀や庭の廃車のボンネットなどを我が物顔でうろつく姿は、まさに古株の住人。もちろん、不動産屋と夫婦しか知らないはずの謎の穴についても知っているようで…夫婦の家に勝手に入ってきては地下室のヘンな穴に直行。新参者の夫婦より、この穴の秘密を知っているようだ。
今回初解禁となる本編映像では謎の猫が登場する2つのシーン。夫はある日、猫が自分たちの家に入ってきて迷わず地下室に向かい、穴の上で何かを訴えかけるかのように鳴いたと妻に語る。猫は何を伝えようとしたのだろうか。
さらに、シーンは変わって、夫が謎の猫を自ら地下室に連れて行き穴の上に乗せ、反応を探る場面。夫の気持ちとは裏腹にすまし顔でナゾ猫は何も反応しない。謎の猫の気まぐれに振り回される夫婦。猫はこの穴の秘密を握るのか、握っていないのか。ぜひ劇場で確かめたい。
ストーリー
緑豊かな郊外に建つモダニズム風一軒家の下見に訪れた中年夫婦のアランとマリー。購入すべきか迷う夫婦に怪しげな不動産業者がとっておきのセールスポイントを伝える。地下室にぽっかり空いた“穴”に入ると「12時間進んで、3日若返る」というのだ。夫婦は半信半疑でその新居に引っ越すが、やがてこの穴はふたりの生活を一変させていく……。
作品タイトル:『地下室のヘンな穴』
出演:アラン・シャバ、レア・ドリュッケール、ブノワ・マジメル、アナイス・ドゥムースティエ
監督・脚本:カンタン・デュピュー
2022年/フランス・ベルギー/仏語・日本語/74分/シネスコ/カラー/5.1ch/英題:Incredible But True/日本語字幕:高部義之
配給:ロングライド
公式サイト:https://longride.jp/incredible-but-true/
公式Twitter:@chika_no_ana
コピーライト:(C) ATELIER DE PRODUCTION – ARTE FRANCE CINÉMA – VERSUS PRODUCTION – 2022
9月2日(金) 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
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