『地下室のヘンな穴』フランスの至宝ブノワ・マジメルがイケメン封印!クセ強演技に爆笑の本編映像&場面写真解禁

地下室のヘンな穴

第72回ベルリン国際映画祭正式出品、フランスで大ヒットを記録した『地下室のヘンな穴』(9月2日(金)公開)より、本編映像と場面写真が解禁された。

監督は“フランスのスパイク・ジョーンズ”の異名をとるカンタン・デュピュー。殺人タイヤの『ラバー』、鹿革男の狂気『ディアスキン 鹿革の殺人鬼』などの異色作、怪作で知られ、新作ごとに同国でスマッシュヒットを記録するなど、仏映画界で注目される存在だ。そんなデュピュー監督がこの最新作で創造したのは、「時間軸が半日進み、肉体が3日若返る」という微妙すぎるパワーを持ったヘンな穴。この穴にハマったせいで、平凡な夫婦の、胸の奥底に封印していた欲望、衝動が呼び覚まされていく。

映画ファンにフランス俳優でイケメンといえば?と問えば、必ずや名前の挙がるであろうフランスの至宝ブノワ・マジメル。『夜の子供たち』(96)でセザール賞有望若手男優賞にノミネートされ、ミヒャエル・ハネケ監督『ピアニスト』(01)で、カンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞。若くしてその美貌で世界的な注目を浴びた美形俳優。近年は『パリ、憎しみという名の罠』(17)などのフレンチノワール作品でも男の渋みで存在感を発揮。新作に控えるエマニュエル・ベルコ監督、カトリーヌ・ドヌーヴ共演『愛する人に伝える言葉』(22/10/7日本公開)ではセザール賞主演男優賞受賞を果たし、円熟味を増した演技で48歳にしてキャリアのセカンドハイを迎えている。

今作で、そんなブノワが演じるのは、主人公アランの保険会社の上司で長年の友人でもあるジェラール。ブノワは、持ち前のイケメンぶりをかなぐり捨て“男らしさ”を追い求めることに囚われた、クセの強すぎる上司をハイテンション演技連発で熱演。

今回解禁となった本編映像は、ジェラールのキャラクターを最も表した射撃場でのシーン。アランを無理やり射撃場に呼び出し、覇気のない部下であり友人のアランに「“男とは何か”これが答えさ」と一昔前の映画で聞いたようなセリフを恥じらいもなく語り、銃に弾を詰め込む。しかし、観客の予想通りに、得意げにぶっ放したショットガンの衝撃に耐えられず、ズッこけてしまい、悔しさのあまり駆け込んだトイレに閉じこもり暴言を吐き暴れだす始末。さらに、本編には彼とっておきの見せ場(物?)があるので楽しみにしていただきたい。

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