杉咲花主演『市子』第36回東京国際映画祭Nippon Cinema Now部門正式出品決定!新カットが到着

市子

杉咲花主演『市子』(12月8日(金)公開)が、第36回東京国際映画祭のNippon Cinema Now部門に正式出品されることが決定した。

本作は、監督の戸田彬弘が主宰する劇団チーズtheater旗揚げ公演作品でもあり、サンモールスタジオ選定賞2015では最優秀脚本賞を受賞した舞台「川辺市子のために」が原作。観客から熱い支持を受け、2度再演された人気の舞台が映画化。杉咲は、痛ましいほどの過酷な家庭環境で育ちながらも「生き抜くこと」を諦めなかった川辺市子を演じる。

東京国際映画祭「Nippon Cinema Now部門」は、この1年の日本映画を対象に、特に海外に紹介されるべき日本映画という観点から選考された作品を上映する部門。昨年は計13作品が上映され、日本だけでなく世界各国の賞レースを賑わせた『ケイコ 目を澄ませて』(22/三宅唱監督)や『百花』(22/川村元気監督)が同部門で出品されるなど、国内はもとより国際的にも評価の高い作品が集まる。

本映画祭のプログラミング・ディレクターを務める市山尚三氏は『市子』について「海外の映画祭関係者と話すと「日本映画は身の回りの話で完結しているものが多く、社会が見えない」という声をよく聞く。『市子』はそうではない日本映画が確実に存在することを示している。杉咲花の抜群の演技は今年の様々な女優賞の最有力候補となることは間違いない」とコメント。東京国際映画祭でジャパンプレミア上映が決定した。

公開前から国内外で大きな期待が寄せられる本作だが、先駆けて鑑賞したマスコミや映画評論家からは、熱い感想が続々と寄せられている。森直人氏(映画評論家)は「日本発、世界に届けたいストロングスタイルの名作」と大絶賛。北川れい子氏(映画評論家)も「脚本も演出もキャスティングも全てが〈別格〉のヒューマンミステリーの秀作である」と本作の重厚なミステリーを称賛する。

更に「杉咲花が、言葉にできない笑みを浮かべる。市子が、沈黙の叫びをあげる。ふたりの女が通り過ぎ、残像がこびりつく。忘れない。忘れられない」と相田冬二氏(Bleu et Rose/映画批評家)、「圧巻の杉咲花。幾重にも重ねた人物像の根底に心の軸を垣間見せる」と中井圭氏(映画解説者)も寄稿するなど、杉咲の圧倒的な表現力に惜しみない賛辞を贈る。

今回新たに解禁された写真は、雑多な部屋の中で壁にもたれかかり、無表情で、冷静にも虚ろにも見える、過去の市子(杉咲花)を捉えた1枚。物が散乱する部屋からは、痛ましいほどに荒んだ彼女の生活環境が読み取れる。

また本作は、来月4日から開催される第28回釜山国際映画祭のコンペティション部門のひとつ、ジソク部門に正式出品が決定、ワールドプレミア上映が予定されている。

ストーリー
川辺市子(杉咲花)は、3年間一緒に暮らしてきた恋人の長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズを受けた翌日に、忽然と姿を消す。途方に暮れる長谷川の元に訪れたのは、市子を探しているという刑事・後藤(宇野祥平)。後藤は、長谷川の目の前に市子の写真を差し出し「この女性は誰なのでしょうか。」と尋ねる。市子の行方を追って、昔の友人や幼馴染、高校時代の同級生…と、これまで彼女と関わりがあった人々から証言を得ていく長谷川は、かつての市子が違う名前を名乗っていたことを知る。そんな中、長谷川は市子が置いていったカバンの底から一枚の写真を発見し、その裏に書かれた住所を訪ねることに。捜索を続けるうちに長谷川は、彼女が生きてきた壮絶な過去と真実を知ることになる。

作品タイトル:『市子』
出演:杉咲 花 若葉竜也 森永悠希 倉 悠貴 中田青渚 石川瑠華 大浦千佳 渡辺大知 宇野祥平 中村ゆり
監督:戸田彬弘
原作:戯曲「川辺市子のために」(戸田彬弘)
脚本:上村奈帆 戸田彬弘
音楽:茂野雅道
製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ

公式サイト:https://happinet-phantom.com/ichiko-movie/
公式X:@movie_ichiko
コピーライト:(C)2023 映画「市子」製作委員会

12月8日(金)テアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開

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