シャルロット・ゲンズブール初監督作品『ジェーンとシャルロット』が8月4日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほか全国公開されることが決定した。
故セルジュ・ゲンズブールと人気女優ジェーン・バーキンとの間に生まれた女優・シャルロット・ゲンズブールが初監督を務めた本作品は、母であるジェーンがこれまで誰にも語ることのなかった娘たちへの想い、パブリックイメージとの狭間で感じた苦悩や後悔、最愛の娘ケイトを自死で失って以降の深い哀しみを、ふたりの間に流れる優しい時間の中に紡ぎ出したドキュメンタリー作品。
今回公開されたティザー予告編は、二つの時代を象徴するフレンチアイコンだった母と娘のバックボーンと、撮影に挑む際の緊張を伝える内容となっている。
またポスターイメージは2バージョン。二人が深くハグし合うHUG版では、二人にとって大きな存在だった長女ケイト・バリー喪失の哀しみから、癒える事のない心の葛藤を暗喩されるイメージを表現。ベッドの中で二人が対話するシーンを採用したBED版では、これまでの確執に向き合い、娘との距離を縮めようとする母ジェーンの眼差しが印象的なデザインとなっている。
海外評
母と娘の言葉にならない問題を、優しさ溢れる感動的な記録。ELLE France
盗まれた一瞬の記録。優しくメランコリック。Marie Claire France
娘が母に向ける不謹慎で優しいまなざし。Le Monde
この映画には他者への感謝が常に支配している。だから感動的なのだ。Le Parisien
ジェーンが娘のカメラに不安や優しさを包み隠さず語る姿は、前代未聞であり、圧倒されるほど感動的である。Positif
シャルロットの親密さへの欲求は私たちの目の前で満たされ、彼女たちの豊かな交流によって、慎み深さが覆い隠してしまったもの、その真実に触れる瞬間を目撃する。Cahiers du Cinéma
ストーリー
2018年、東京。シャルロット・ゲンズブールは、母であるジェーン・バーキンを見つめる撮影を開始した。これまで他者を前にしたときに付き纏う遠慮の様な感情が、母と娘の関係を歪なものにしてきた。自分たちの意思とは関係ないところで、距離を感じていた母娘。ジェーンがセルジュの元を離れ家を出て行った後、父の元で成長したシャルロットには、ジェーンに聞いておきたいことがあったのだ。3人の異父姉妹のこと、次女である自分より長女ケイトを愛していたのではという疑念、公人であり母であり女である彼女の半生とは一体どんなものだったのか。シャルロットはカメラのレンズを通して、初めて母親の真実と向き合うことになる。
作品タイトル:『ジェーンとシャルロット』
出演:ジェーン・バーキン / シャルロット・ゲンズブール / ジョー・アタル
監督・脚本:シャルロット・ゲンズブール
撮影:アドリアン・ベルトール
編集:ティアネス・モンタッシー / アンヌ・ベルソン
美術:ナタリー・カンギレム 他
エンディングロール曲:《私はあなたのために完璧でありたかった!Je voulais être une telle perfection pour toi!》ジェーン・バーキン
制作:2021年フランス映画 | 上映時間:92分
配給:リアリーライクフィルムズ
コピーライト:(C)2021 NOLITA CINEMA – DEADLY VALENTINE PUBLISHING / ReallyLikeFilms
8月4日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町 / 渋谷シネクイントほか全国ロドショー