セルジュ・ゲンズブール没後30年を記念し、ゲンズブール初の映画監督作である『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ 4K完全無修正版』(5月29日(土)公開)の主演を務めたジェーン・バーキンのメッセージ動画が到着した。
セルジュ・ゲンズブールの代表曲で、ジェーン・バーキンとのデュエットソング「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」をモチーフに映画化された本作は、アメリカの田舎を彷彿とさせながらも、どことはわからない文明社会のゴミ捨て場が舞台。マイノリティが虐げられ、暴力が蔓延する世の中。そこに生きる、愛を求める人々。随所に同楽曲のインストゥルメンタル版を使用し、愛の素晴らしさを美しく描き出している。
ジョニーを演じるジェーン・バーキンは、高級メゾン・エルメスのバック<バーキン>が生まれるきっかけとなるなど、ファッションアイコンとして今なおカリスマ的人気を誇る。寡黙ながら知的なクラスキーを演じるのは、アンディ・ウォーホルに見出だされた、20世紀のNYカルチャーにおける最も有名なセックス・シンボルである美男スター、ジョー・ダレッサンドロ。
この度解禁された動画は、今年2021年4月19日(月)にジェーン・バーキン本人によって撮影されたもの。かつてのパートナーでもあるセルジュ・ゲンズブールの日本で最大級のメモリアルイベントである本作公開を祝して、メッセージが送られた。
ジェーン・バーキンからのメッセージ
こんにちは ジョー・ダレッサンドロと私が主演したセルジュ・ゲンズブールの『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』は洗練された美しいリマスターで蘇りました。
この作品はかなり時代を先取りしていて衝撃でした。興味深いことにフランソワ・トリュフォーがこんなことを言っています。“私の作品より『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』を観ろ”と。
なので時代を先取った映画で、ジョーも時代の先駆者でした。では劇場でお会いしましょう。さようなら。ありがとう
イントロダクション
1975年の公開時、映画監督フランソワ・トリュフォーからは絶賛されるも、赤裸々な同性愛の描写ばかりが強調され、酷評。描かれた本質的な内容やユーモアは理解されなかった。イギリスでは上映禁止。日本でもすぐには公開されず、1983年に性的なシーンは修正の上、英語版でようやく公開。一方で1995年のリバイバル上映時にはやはり修正が加えられたものの、大ヒットを記録した。上映されるたびに修正を加えられるも、多くのファンに賞賛されてきた伝説の傑作が、ゲンズブール没後30年となる2021年、待望の4K完全無修正版となり、鮮やかに美しくよみがえる。なお95年のリバイバル上映時と同様、寺尾次郎氏による日本語字幕での上映となる。
殺伐とした、暴力が満ち溢れた世界。
運命の愛は、すべてを超える―――
ストーリー
ゴミ回収を生業とするクラスキーとパドヴァン。2人は、ある日カフェバーで、男の子かと見間違うほどのショートカットの女の子、ジョニーと出会う。彼女は、暴力的な主人ボリスに反発しながらも、ほかに行き場もなく働いていた。その夜、クラスキーとジョニーはダンスパーティで意気投合。しかし、クラスキーはゲイだった。それでも惹かれあう二人は体を重ねるが…。
作品タイトル:『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ 4K完全無修正版』
出演:ジェーン・バーキン、ジョー・ダレッサンドロ、ユーグ・ケステル、ジェラール・ドパルデュ―、ミシェル・ブランほか
監督・音楽:セルジュ・ゲンズブール
原題:Je t’aime moi non plus/フランス/1975→2019/90分/カラー/フランス語/R18+/日本語字幕:寺尾次郎
配給・宣伝:セテラ・インターナショナル
公式サイト:www.cetera.co.jp/jetaime4K
公式Twitter:@jetaime4K
コピーライト:(c) 1976 STUDIOCANAL – HERMES SYNCHRON All rights reserved
5月29日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開
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