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『怪物』母親・安藤サクラ×担任教師・永山瑛太が対峙!事件の謎がますます深まる本編映像解禁 ―大ヒット公開中

怪物

是枝裕和監督、脚本・坂元裕二、音楽・坂本龍一による映画『怪物』(大ヒット公開中)より、本編映像が解禁された。

先日開催された第76回カンヌ国際映画祭で坂元が脚本賞を受賞、独立部門「クィア・パルム賞」と合わせて2冠を獲得した本作。6月2日(金)に封切られると、公開日を含む週末の3日間の興行収入が325,419,020円を記録する大ヒットスタートを切り、是枝監督作品としては、『海街diary』【2015年6月13日(土)公開/興収16.8億円】の公開3日間の興行収入対比で111.8%を記録するなど、ますます注目が集まっている。

本作の物語の舞台となるのは大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子どもたちが平穏な日常を送っている。ある日、学校でケンカが起きた。それは、よくある子供同士のケンカに見えた。しかし、母親は息子が教師に暴力をふるわれたと訴え、教師はそれを否定する。食い違う両者の主張は次第に周囲やメディアを巻き込んで大ごとに…。そして嵐の朝、子供たちが忽然と姿を消す。

いったい「怪物」とは何か。登場人物それぞれの視線を通した「怪物」探しの果てに、私たちは何を見るのか。その結末に心揺さぶられる、圧巻のヒューマンドラマだ。

今回解禁されたのは、麦野早織(安藤サクラ)が、息子の湊(黒川想矢)へ暴力をふるいながらも謝罪しようとしない担任教師の保利(永山瑛太)のもとへ押しかけ、対峙するシーン。

怒りが収まらない様子の早織に対して、これ以上の保利との接触は逆効果だと判断し、保利を隠そうとする職員たち。自分を追いかけてくる早織を見て、保利は職員の制止を振り切り「どうもすみませんでした」と深いお辞儀とともに謝罪の言葉を述べる。早織は「こんな学校がいる先生に…こんな先生がいる学校に子供預けられないでしょ、この人辞めさせてください」と思わず言い間違えをするほどの怒りを通り越して呆れた様子で訴える。

しかし、保利は早織に対して、唐突に不敵な笑みを浮かべる。にわかには信じ難い保利の態度に、更に怒りが沸き上がる早織。「私何か面白いこと言ったかな、私何かおかしいこと言ったかな」と保利に詰め寄る。保利をさらに捲し立てようとしたそのとき、保利は衝撃的な一言を放つ。「あなたの息子さん、いじめやってますよ」。周りの職員は慌てふためくなか、火に油を注ぐような発言をした保利を早織が「何言ってんの?何でたらめ言ってんの?」と睨みつける。

二人の迫真の演技に思わず息を止め、事の顛末を追ってしまうシーンだが、この二人のキャスティングには是枝監督と坂元の思いが込められている。

早織を演じる安藤は、『万引き家族』に引き続き、是枝作品への出演は2度目。是枝監督「安藤さんは底知れない女優さんですよね。『万引き家族』のとき、自分はまだこの人のいちばん深いところにタッチできていないと思ったので、もう一度お仕事できるチャンスを狙っていました」と、さほど時間の空かぬうちに再タッグを望んだ経緯を語る。

一方、保利を演じる永山は「それでも、生きてゆく」「最高の離婚」「anone」等、坂元の作品に多数出演。是枝監督「保利先生は彼に対して当て書きされた役ですが、坂元さんが書いたドラマ「最高の離婚」で彼が演じた役柄もそうだったように、どこか気持ち悪いと思われてしまうあの感じを、きちんと理解したうえで魅力的に表現できる人は、他にいないと思います。坂元さんが書く脚本の理解力がとても高いんですよね」と、永山が坂元脚本に愛される所以を明かした。

映画ファンにはたまらないタッグを組むこととなった是枝監督と坂元が、それぞれ再タッグを望んだ俳優陣と創り上げた映画『怪物』は大ヒット公開中。

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