9月15日(土)より「ヌーヴェルヴァーグの祖母」と呼ばれる女性映画監督の先駆けアニエス・ヴァルダの最新作『顔たち、ところどころ』が、シネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、アップリンク渋谷ほかにて全国順次公開となる。
第70回カンヌ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞を受賞し、本年度のアカデミー賞にもノミネート、世界中の映画祭を席巻した本作は、名匠アニエス・ヴァルダと、世界中から注目を浴びる写真家・アーティストJR、年の差54歳のふたりがフランス田舎町を旅しながら、人々とふれあい、作品を一緒に作り残していくロードムービー・スタイルのドキュメンタリー映画である。
公開まで残り二週間、惜しくも健康上の理由で来日が叶わなかったアニエス・ヴァルダ監督から日本の観客に向けてのビデオメッセージが解禁された。本動画では、「日本のみなさま こんにちは」と挨拶から始まり、「映画を気に入って頂き、分かち合いの精神に身をゆだね、この愛すべき人々と出会って頂けますように」というアニエス監督の思いが語られている。
映画監督アニエス・ヴァルダと、写真家でアーティストのJR。年の差54歳の二人が、フランスの田舎街を旅しながら人々とふれあい育む、でこぼこで優しい友情。「ヌーヴェルヴァーグの祖母」とも呼ばれる女性映画監督の先駆で、カンヌ、アカデミー両賞で名誉賞を受賞しているアニエス・ヴァルダ。そして、大都市から紛争地帯、様々な場所で、そこに住む人々の大きなポートレートを貼り出すアートプロジェクトで知られるアーティストJR(ジェイアール)。『顔たち、ところどころ 』は、そんなふたりがフランスの田舎街を旅しながら、人々とふれあい、作品を一緒に作り残していくロードムービー・スタイルのハートウォーミングなドキュメンタリー。
サングラスを決して取ろうとしないJRにやきもきし、ゴダールが『はなればなれに』で作ったルーブル美術館の最短見学記録を塗り替えたり、時に歌い、笑いながら、でこぼこな二人旅は続く。炭鉱労働者の村に一人で住む女性、ヤギの角を切らずに飼育することを信条とする養牧者、港湾労働者の妻たち、廃墟の村でピクニック、思い出の海岸…フランスの田舎街をめぐり出会ったのは、美しい風景と、たくさんの顔、顔、顔。「JRは願いを叶えてくれた。人と出会い顔を撮ることだ。これなら皆を忘れない」とアニエスはつぶやく。願いを叶えてくれたお礼にと、彼女はJRにあるプレゼントをしようとするが…。
作品タイトル:『顔たち、ところどころ』
出演:アニエス・ヴァルダ、JR
監督・脚本・ナレーション:アニエス・ヴァルダ、JR
音楽:マチュー・シェディッド(-M-)
字幕翻訳: 寺尾次郎
(2017年/フランス/89分/1:1.85/5.1ch/DCP)
配給・宣伝:アップリンク
公式サイト:http://www.uplink.co.jp/kaotachi/
コピーライト:(c)Agnès Varda – JR – Ciné-Tamaris – Social Animals 2016.
2018年9月15日(土)シネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、アップリンク渋谷ほか全国順次公開