2019年にドイツのバイエルン映画祭で最優秀作品賞に輝き、アメリカ、イギリス、フランスなどの映画祭で次々と観客賞を贈られた映画『キーパー ある兵士の奇跡』が10月23日（金）新宿ピカデリーほか全国公開となる。この度、新場面写真が到着した。
本作は、第二次世界大戦で捕虜としてイギリスの収容所に送り込まれたナチス兵士のバート・トラウトマンが、終戦後にイギリスとドイツを結ぶ平和の架け橋となり、やがて国民的ヒーローとして敬愛されたという驚くべき実話から生まれた物語。
トラウトマンには『愛を読むひと』のデヴィッド・クロス、彼の妻のマーガレットには『サンシャイン／歌声が響く街』のフレイア・メーバー。監督は、ドイツ国内で数々の賞を受賞してきたマルクス・H・ローゼンミュラー。
いくつもの逆境に立たされながらも、唯一自分にできる〈素晴らしいプレー〉を貫くことで、人々に勇気を与え続けたトラウトマン。どんな悲しみも憎しみも、自らが選んだ生き方で愛に変えることができると教えてくれる感動の実話がこの秋、いよいよ日本で公開される。
脇を固めるキャストを英国屈指の実力派俳優たちが力強く演じたことで、物語により深みをもたらし、感動を与えてくれる本作。今回解禁されたのは、そんな俳優陣が写し出された場面写真だ。
波乱万丈な人生を歩むバート・トラウトマンを懸命に支える妻マーガレット役をフレイア・メーバーが好演。
イギリスのTVドラマ「Skins -スキンズ」(11～12)のミニ役で女優デビュー後、『サンシャイン／歌声が響く街』(13)、『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ～ロンドンの泣き虫ギタリスト～』(17)に出演し、両作品で堂々の英国アカデミー賞（スコットランド）ノミネートを果たす。他の出演作は、主演を務めた『アナザー』(15)や、『ベロニカとの記憶』(17)、『やっぱり契約破棄していいですか！？』(18)、ギャスパー・ウリエルと共演のNetflix「トワイス・アポン・ア・タイム」(19)など。
〈敵〉とみなしていたトラウトマンを〈人〉として愛し始め、やがて固い絆で結ばれていく彼女の姿から滲みだす希望は、心を深く揺さぶられる。
フレイア・メーバー
マーガレットの父親で、地元サッカーチームの監督でもあり、収容所内でトラウトマンをスカウトするジャック・フライアーを演じるのは、ジョン・ヘンショウ。
名匠ケン・ローチ監督の『エリックを探して』(09)で英国インディペンデント映画賞の助演男優賞受賞し、同じくローチ監督作『天使の分け前』(12)にも出演。ほか、アンドリュー・ガーフィールドら出演のTV映画「レッド・ライディング Ⅲ：1983」(09)と「レッド・ライディング I：1974」(09)、『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』(16)、TVシリーズ「ブラウン神父」(17)、クリストファー・プラマーやジョナサン・プライスら名優が出演の『Merry Christmas! ～ロンドンに奇跡を起こした男～』(17)、Netflix「6日間」(17)、ジョン・C・ライリー、スティーヴ・クーガンと共演した『僕たちのラストステージ』(18)などにも出演。
試合のない日はトラウトマンを自分の食料品店で働かせたり、はじめは反対しながらも娘との交際を認め、トラウトマンの活躍をそばで支える姿から、愛情深さをうかがわせる。
ジョン・ヘンショウ
ジャック率いる地元クラブを見守り、資金面などで援助するロバーツ役をデイヴ・ジョーンズが演じる。
イギリス出身のコメディアンでテレビや舞台でも活躍し、クリスチャン・スレーター主演の舞台「カッコーの巣の上で」の出演や、舞台版「ショーシャンクの空に」では共同脚本を手がけるなど、幅広い才能を持つ。そして、ケン・ローチ監督のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作『わたしは、ダニエル・ブレイク』(16)では、映画初出演にして主演に抜擢、英国インディペンデント映画賞、ダブリン映画批評家協会賞、シアトル国際映画祭の主演男優賞を受賞し一躍有名に。その後も、イギリスで異例のロングランを果たした『フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて』(19)などにも出演。
コミカルさを感じさせる、ジャックと息のあった掛け合いは必見だ。
デイヴ・ジョーンズ
捕虜としてトラウトマンが送り込まれる収容所の軍曹、スマイスをハリー・メリングが熱演。
『ハリー・ポッターと賢者の石』(01)で俳優デビュー。主人公ハリーの養子先の長男で、ハリーを執拗にいじめるダドリー・ダーズリー役で知られる。その他の出演作は、『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』(16)やベネディクト・カンバーバッチ主演の『エジソンズ・ゲーム』(17)など。Netflixの話題作にも出演し、コーエン兄弟監督・脚本の「バスターのバラード」(18)、シャーリーズ・セロン主演「オールド・ガード」、トム・ホランド主演「悪魔はいつもそこに」など。
ナチス兵やトラウトマンに対して冷徹な態度でトラウマをえぐり出しながらも、その感情の裏にある悲しみも見事に表現。
ハリー・メリング
名門サッカークラブ、マンチェスター・シティFCの監督はスコットランド出身の俳優ゲイリー・ルイスを抜擢。
ローチ監督『カルラの歌』(96)や、『マイ・ネーム・イズ・ジョー』(98)の出演をはじめ、アカデミー賞3部門ノミネートを果たした大ヒット『リトル・ダンサー』(00)の父親役や、マーティン・スコセッシ監督『ギャング・オブ・ニューヨーク』(02)などの人気作にも出演。その他には、『愛をつづる詩』(04)、ダイアン・クルーガーやギヨーム・カネらと共演の『戦場のアリア』(05)、『エラゴン 遺志を継ぐ者』(06)、ニコラス・ウィンディング・レフン監督『ヴァルハラ・ライジング』(09)、ジェームズ・マカヴォイ出演の『フィルス』(13)や、ジェラルド・バトラー主演の『バニシング』(18)など。
トラウトマンの活躍を視察し、マン・シティの入団テストを受けるようスカウト。紳士的な雰囲気を持ちながらも、試合前に選手へ向けてチームワークの大切さを説く姿は、サッカーに対する情熱を感じさせる。
ゲイリー・ルイス
主役級に輝く存在感を放ちながらも、トラウトマンの魅力を絶妙に引き出す実力派のキャストたち。トラウトマンをあたたかく見守りながらも、時に感情を強く揺さぶってくる彼らの演技にもぜひご注目を。
ストーリー
1945年、ナチスの兵士だったトラウトマンはイギリスの捕虜となる。収容所でサッカーをしていた時、地元チームの監督の目に留まり、ゴールキーパーとしてスカウトされ、名門サッカークラブ「マンチェスター・シティFC」に入団。ユダヤ人が多く住む街で、想像を絶する誹謗中傷を浴びながらも、トラウトマンはゴールを守り抜いた。やがて彼の活躍によって、世界で最も歴史ある大会でチームを優勝へ導き、トラウトマンは国民的英雄となる。だが、彼は誰にも打ち明けられない〈秘密の過去〉を抱えていた。そしてその秘密が、思わぬ運命を引き寄せてしまう──。
作品タイトル：『キーパー ある兵士の奇跡』
出演：デヴィッド・クロス『愛を読むひと』、フレイア・メーバー『ベロニカとの記憶』、ジョン・ヘンショウ『天使の分け前』、デイヴ・ジョーンズ『わたしは、ダニエル・ブレイク』
監督：マルクス・H・ローゼンミュラー
2018年/イギリス・ドイツ/英語・ドイツ語/119分/スコープ/カラー/5.1ch/英題：The Keeper/日本語字幕：牧野琴子
配給：松竹
公式サイト：movies.shochiku.co.jp/keeper/
コピーライト：(c)2018 Lieblingsfilm & Zephyr Films Trautmann
10月23日（金）新宿ピカデリーほか全国公開
関連記事：
■ “あの少年”がスクリーンで成長して、世界中の映画祭を魅了！『キーパー ある兵士の奇跡』デヴィッド・クロス新場面写真
■ ハリポタOBたちが政治脱獄犯、収容所の鬼軍曹、正義の弁護士に…！『キーパー ある兵士の奇跡』ほか今秋注目の3作品
■ 『キーパー ある兵士の奇跡』マンCのレジェンドGK、トラウトマンの壮絶な生い立ちに迫る！新場面写真も4点解禁
■ 『キーパー ある兵士の奇跡』ドラマティックな人生が濃縮された60秒予告&新場面写真6点解禁！ムビチケタイムセールも開始
■ 『キーパー ある兵士の奇跡』10/23(金)公開決定！特報＆ポスタービジュアル解禁！実話から生まれた感動の物語