松竹の前身となる松竹キネマ合名社の設立、そして数々の名作を創り出した蒲田撮影所の開所を迎えた1920年から、日本映画史を飾る傑作・ヒット作の製作、配給、興行を続け、2020年松竹映画は100周年を迎えた。
そんな松竹映画100周年を記念した作品『キネマの神様』が2021年全国ロードショーとなる。
監督は日本映画界を代表する山田洋次、原作はこれまで数々の文学賞を受賞してきた人気小説家・原田マハによる「キネマの神様」。先日、沢田研二・菅田将暉・永野芽郁・宮本信子・野田洋次郎、そして山田洋次作品常連の小林稔侍が出演することが発表され、公開に向けますます盛り上がりを見せている。
そしてこの度、新たなキャストとして寺島しのぶが出演することが決定した。
本作でギャンブル好きの父親・ゴウを更生させようと奮闘する娘・歩を演じる寺島は、1989年のデビュー以来、舞台やテレビドラマで活躍し、蜷川幸雄、江守徹、久世光彦といった演劇界の大御所に度々起用され、数多くの演劇賞を受賞。
2000年に映画デビューすると、2003年に公開された映画『赤目四十八瀧心中未遂』と『ヴァイブレータ』で、第27回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞や東京国際映画祭女優賞を始め、日本国内外で10以上の映画賞を受賞。そして『キャタピラー』(2010)で、1964年の左幸子、1975年の田中絹代に続き、日本人として35年ぶりにベルリン国際映画祭の最優秀女優賞である銀熊賞を受賞するなど、日本を代表する実力派俳優として確固たる地位を築いている。
そんな世界的評価を受けてきた31年という長きに渡るキャリアの中で、今回満を持して日本映画界の巨匠・山田洋次監督作品に初参加。寺島は山田洋次監督について「やっとご一緒出来た」と念願の参加だったことを明かしており、世界的女優と日本の巨匠が果たしてどのような化学反応を見せるのか、その演技に注目が集まる。
寺島演じる歩は、自身も失業などの問題を抱えつつも、ギャンブル好きで借金まみれの父親・ゴウ(沢田)と向き合い、母親の淑子(宮本)や息子の勇太を気丈に支えながら、沈みかけた一家を引っ張りあげていく存在。今回新たに公開されたビジュアルには、その“娘”であり“母親”でもある歩の強く、そして愛情深い姿が映し出されている。
かつての夢を諦め、光を失った父親に、歩はどのように向き合うのか。彼らに起こる奇跡とは—。
そして、このビジュアルは先日公開された6名のビジュアルに繋がっていく。ついに残り一つとなった枠に一体どのようなピースが加わり完成するのか、期待が高まる。
寺島しのぶ コメント
大好きだった原田マハさんの”キネマの神様”の登場人物の一員になれた喜びはひとしおでした。
そして、やっとご一緒出来た山田洋次監督の映画に対する妥協なしの情熱を間近で感じながら、お芝居できる喜びで至福の時間を過ごすことができました。
沢山の思いが詰まったこの作品が、沢山の方に観ていただけるよう願っております。
ストーリー
ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩にも見放されたダメ親父。そんな彼にも、たった一つだけ愛してやまないものがあった。それは「映画」———。行きつけの名画座の館主・テラシン(小林稔侍)とゴウは、かつて映画館の撮影所で働く仲間だった。
若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として撮影に明け暮れる傍ら、食堂の娘・淑子(永野芽郁)に恋をし、映写技師・テラシン(野田洋次郎)とともに夢を語らい、青春の日々を駆け抜けていた。しかしゴウは初監督作品「キネマの神様」の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。
半世紀後の2020年。あの日の「キネマの神様」の脚本が出てきたことで、ゴウの中で止まっていた夢が再び動き始める。
これは“映画の神様”を信じ続けた男とその家族に起きる奇跡の物語。
作品タイトル:『キネマの神様』
出演:沢田研二 菅田将暉 永野芽郁 野田洋次郎 寺島しのぶ 小林稔侍 宮本信子
監督:山田洋次
脚本:山田洋次 朝原雄三
原作:原田マハ「キネマの神様」(文春文庫刊)
配給:松竹
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/kinema-kamisama/
公式Twitter:@kinema_kamisama
公式Instagram:https://www.instagram.com/kinema_kamisama/
コピーライト:(C)2021「キネマの神様」製作委員会
2021年 全国ロードショー
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