松竹の前身となる松竹キネマ合名社の設立、そして数々の名作を創り出した蒲田撮影所の開所を迎えた1920年から、日本映画史を飾る傑作・ヒット作の製作、配給、興行を続け、2020年松竹映画は100周年を迎えた。そんな松竹映画100周年を記念した作品『キネマの神様』が2021年全国ロードショーとなる。
監督は日本映画界を代表する山田洋次、原作はこれまで数々の文学賞を受賞してきた人気小説家・原田マハによる「キネマの神様」。先日、沢田研二・菅田将暉・永野芽郁・宮本信子・野田洋次郎・小林稔侍に加え、寺島しのぶが出演することが発表され、豪華キャスト陣が紡ぐ物語にますます期待が高まる本作。
そしてこの度、新たなキャストとして北川景子の出演が決定した。あわせて、北川演じる昭和の銀幕スター 園子のキャラクタービジュアル、そして映画『キネマの神様』の実際の撮影シーンとしては初公開となる貴重な場面写真が解禁された。
北川は、2003年にモデル・女優としてデビュー後、2006年に『間宮兄弟』で映画初出演を果たし、同年にはハリウッドのカーアクション大作第3作『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』に出演。その後も数々の人気ドラマ・映画に多数出演し、代表作はCX「謎解きはディナーのあとで」シリーズ(11~13)、NTV「悪夢ちゃん」シリーズ(12~14)、CX「HERO」シリーズ(14~15)、NTV「家売るオンナ」(16)、『スマホを落としただけなのに』シリーズ(18~20)など、枚挙にいとまがない。つい先日も『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』(20)が公開されたばかりだ。
そんな数々の人気作に出演し続けてきた彼女が、ついに山田洋次監督作品に初参加。ゴウ(菅田)とともに映画の黄金時代を生きた、誰もが憧れる銀幕スター・桂園子を演じる。また、映画の中で青春の日々を共に過ごした菅田、永野、野田とは本作が初共演となる。
北川演じる園子は、昭和の大女優としての華やかさと気品を兼ね備えながらも、ゴウや淑子を実の弟妹のように気にかけ、撮影所の誰からも慕われる人情深い一面も見せる。解禁されたキャラクタービジュアル(左)には、銀幕“スクリーン”の中で芝居をする園子の姿が映し出され、その物悲し気な表情と眼差しが語る物語の世界に思わず引き込まれそうになる。
一方、場面写真は、女優・桂園子の日常の姿を捉えたものである。このストールを頭に巻き付けたスタイルは「真知子巻き」と呼ばれ、当時大ヒットした映画がきっかけで若い女性の間で大流行したスタイルで、スクリーンの中に生きる役の姿とはまた異なる、華やかで魅力的な姿が目映い。
8人の登場人物が織りなす、時代を超えた奇跡の物語に注目したい。
北川景子 コメント
私は、”映画の黄金時代”(1950~60年代)と言われた時代に活躍した、銀幕女優の桂園子という役を演じました。華やかですが非常に人懐こく、親しみやすいキャラクターの女優です。演じる上で、当時の撮影所時代を経験された山田監督に、銀幕女優ならではの立ち振る舞いや雰囲気をお伺いしました。当時のスタッフと女優は一日中撮影所で共に時間を過ごし、まるで家族のように親しい関係だったように、菅田さん演じるゴウちゃんとも「可愛い弟をからかうみたいな感じでやるといい」とよくご指導いただきました。
山田監督は私が小さい頃から巨匠として存在されていて、まさか監督の作品に参加させていただけるなんて最初は驚きでした。監督が現場で生み出す演出にはいつも説得力があり、撮影の空気が一気に変わっていく様は、非常に印象的でした。
プロデューサー コメント
1950~60年代、映画は娯楽の王様と呼ばれていました。この頃の日本映画は、最も活気に溢れていて、数々の名作、多くのスター女優が銀幕を彩り、世界中の映画ファンを魅了してきました。当時のスター女優というのは誰しもが憧れる存在でありながら、撮影所で共に働くスタッフたちにとっては家族のように愛される存在でありました。
北川景子さんに演じて頂いたスター女優・桂園子は山田監督自身が撮影所に入って間もない助監督時代に触れあった名女優たちとの経験を基に作り上げられていきました。昭和の映画を彩った、類い稀な美貌を持ち、誰からも愛されるスター女優を今の時代で演じてくれるのは誰だろうかと山田監督と話し合いを重ね、今回、北川さんにお願いさせて頂くこととなりました。
劇中、北川さんの瞳に向かって一気にクローズアップするシーンがあるのですが、山田監督も「このアップで魅力的にいられる女優は彼女しかいない」と太鼓判を押しておりました。
北川さんは、銀幕におけるスター女優としての美しさを、見事に体現して下さいました。
ストーリー
ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩にも見放されたダメ親父。そんな彼にも、たった一つだけ愛してやまないものがあった。それは「映画」———。行きつけの名画座の館主・テラシン(小林稔侍)とゴウは、かつて映画館の撮影所で働く仲間だった。
若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として撮影に明け暮れる傍ら、食堂の娘・淑子(永野芽郁)に恋をし、映写技師・テラシン(野田洋次郎)とともに夢を語らい、青春の日々を駆け抜けていた。しかしゴウは初監督作品「キネマの神様」の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。
半世紀後の2020年。あの日の「キネマの神様」の脚本が出てきたことで、ゴウの中で止まっていた夢が再び動き始める。
これは“映画の神様”を信じ続けた男とその家族に起きる奇跡の物語。
作品タイトル:『キネマの神様』
出演:沢田研二 菅田将暉 永野芽郁 野田洋次郎 北川景子 寺島しのぶ 小林稔侍 宮本信子
監督:山田洋次
脚本:山田洋次 朝原雄三
原作:原田マハ「キネマの神様」(文春文庫刊)
配給:松竹
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/kinema-kamisama/
公式Twitter:@kinema_kamisama
公式Instagram:https://www.instagram.com/kinema_kamisama/
コピーライト:(C)2021「キネマの神様」製作委員会
2021年 全国ロードショー
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