映画『ラジオ・コバニ』各界の著名人から熱いコメントが到着!久米宏、ラブリ、荻上チキ、長野智子、今日マチ子ら絶賛

ラジオ・コバニ

映画『ラジオ・コバニ』が5月12日(土)より、アップリンク渋谷、ポレポレ東中野ほかにて全国順次公開される。本作は、「イスラム国」(IS)との戦闘により瓦礫と化したシリア北部の街コバニでラジオ局を開設し、番組「おはよう コバニ」でDJを務めた20歳の大学生ディロバンを追ったドキュメンタリー。

この度、ラジオの第一線で活躍する久米宏さん、荻上チキさんをはじめ、テレビ朝日系「サンデーステーション」のキャスター兼ハフィントンポスト日本版の編集主幹のる長野智子さん、モデルのラブリさん、漫画家の今日マチ子さんなど、いち早く作品を観た各界の著名人から熱いコメントが到着した。

目次

『ラジオ・コバニ』コメント到着 (※敬称略・順不同)

シリア内戦は現在進行形だ
その最中に、よくぞ撮影してくれたと、感謝する タイトルは可愛いが、物凄い映画だ
ラジオを聴くのは息をするようなものだと、改めて思う クルドの人々の呼吸を感じることが出来る
―――久米宏

人は死に、物体となって放り出され、街は深く傷つけられる。そんな世界に流れるラジオ。
戦争を語るとき、感動はいらない。ただ、生きることを手放さない。
必要なのは希望だと、ささやかに、力強く教えてくれた。
―――今日マチ子(漫画家)

美しい故郷・コバニが、戦争のある日常へと変えられた。
家族が殺され、友人の首が晒され、遺体の異臭が広がり、爆発音が鳴り響く。
コバニを愛する女性が、ラジオの流れる日常をつくった。
家を建て直し、兵士が職人へと戻り、パンの匂いが漂い、軽快な音楽が流れる。
人々をつなげたラジオの、人々と共に進んでいく街の、確かな歩み、大切な記録。
―――荻上チキ(評論家・ラジオパーソナリティー)

灰色の空は色んな顔をした
悲しい心でできていた
空は知らなかった
鮮やかな色をした言葉と
柔らかな光のような声が
全て包み込んでいたことを
空は両手いっぱいに
強く抱き締められていたのだ
それは、本当にいつも。
―――ラブリ(モデル・アーティスト)

色彩が奪われた街の中、誰しもが傷を抱えて生きていた。だから、声をあげずにはいられない。
そんな彼女の言葉が光となり、取り戻されていく街の息吹をそっと、包み込む。
どんな地にも再び、緑が芽吹き、日常という花が咲く。その明日に、希望を託したくなる。
―――安田菜津紀(フォトジャーナリスト)

破壊され尽くした町を歩いていた私に一人のクルド人が口にした言葉が印象的だった。
「町が破壊されたが、土地があれば復興はできる」
復興への道のりの険しさ、それを乗り越えようと奮闘する人々の姿に私は胸を打たれた。
この作品を鑑賞することで私が実際に目にしたコバニの力強さを感じてほしい。
―――桜木武史(ジャーナリスト)

これがドキュメンタリーと思いたくないほど悲惨な状況のコバニはシリアとトルコの国境の町。
外を歩くこともままならない地元の人たちの姿に3.11後の東北を重ねて見てしまいました。
彼らにささやかな力を与える日常の放送は理想的な形のラジオかも知れないな…
―――ピーター・バラカン(ブロードキャスター)

多くの人が「正視に耐えられない」と思うだろう。『ラジオ・コバニ』には、バラバラになった、あるいは黒焦げになった遺体が無数に映し出される。報道の仕事を通じて、パレスチナや災害現場などで、ご遺体に接することはあっても撮影したことはない。万が一映り込んでも、視聴者が目にしないよう画像処理を加えて放送する。しかし、ドスキー監督は言う。「ああいう死体を5分と見ていられないなら、死体に囲まれて何カ月も生きなければならない子供の気持ちは感じとれない」と。『ラジオ・コバニ』は報道などでは伝わらない「生の戦争」そのものである。コバニの惨状に打ちのめされ、IS兵士の身勝手な言い分に衝撃を受けた私たちは、絶望以外の言葉が思い浮かばないコバニの街に響く、女子大生ディロバンの声にすがるように希望を探す。そしてそんな戦地であっても、人間がいる限り、笑顔や歌が存在することに救われるのである。
―――長野智子(キャスター )

ストーリー
ISとの戦闘で廃墟と化したシリア北部の街・コバニで
手作りのラジオ局をはじめる大学生のディロバン。
ラジオから聞こえる彼女の「おはよう」が、今日も街に復興の息吹を届ける―。

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トルコとの国境に近いシリア北部のクルド人街コバニは、2014年9月から過激派組織「イスラム国」(IS)の占領下となるも、クルド人民防衛隊(YPG)による激しい迎撃と連合軍の空爆支援により、2015年1月に解放された。人々はコバニに戻って来たが、数カ月にわたる戦闘で街の大半が廃墟と化してしまった。 そんな中、20歳の大学生ディロバンは、友人とラジオ局を立ち上げ、ラジオ番組「おはよう コバニ」の放送をはじめる。生き残った人々や、戦士、詩人などの声を届ける彼女の番組は、街を再建して未来を築こうとする人々に希望と連帯感をもたらす。監督は、自身もクルド人のラベー・ドスキー。地雷や戦車を越えコバニに赴き戦地での撮影を敢行、クルド人兵士によるIS兵士の尋問にも立ち会った。本作を、戦死したクルド人兵士の姉に捧げている。

作品タイトル:『ラジオ・コバニ』
監督・脚本:ラベー・ドスキー
(2016年/オランダ/69分/クルド語/2.39:1/カラー/ステレオ/DCP)
字幕翻訳:額賀深雪
字幕監修:ワッカス・チョーラク
配給:アップリンク

公式サイト:http://www.uplink.co.jp/kobani/

5月12日(土)より、アップリンク渋谷、ポレポレ東中野ほか全国順次公開

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