2017年ベルリン国際映画祭で金熊賞(最高賞)など4冠を受賞し、本年度アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた映画『心と体と』が4/14(土)より全国順次公開される。この度各界の著名人からの絶賛コメントが到着するとともに、他社との豪華コラボレーションが決定した。
本作は2017年ベルリン国際映画祭で金熊賞(最高賞)など4冠を受賞し、本年度アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた作品。ブダペストの食肉処理場を舞台に、孤独な男女が「同じ夢を見た」ことをきっかけに急接近していくラブストーリー。ハンガリーでは2017年3月2日に封切られてから約1年経った現在もロングラン上映中である。
現在『勝手にふるえてろ』(17)が大ヒット中で、エニェディ監督来日時に対談も行った映画監督大九明子は「私が20年間、映画を撮るときに意識的かつ無意識的にやってきたことが全て詰まった作品」と、同じ女性監督という立場から共感を示すとともに本作を絶賛。また、俳優の永瀬正敏は「まさに心も体も震えた。」、映画監督の西川美和は「『映像に文体がある』という表現があるならば、まさにこんな作品をいうのではないか。」、小説家の岡部えつは「人が繋がっていく様をこんなふうに表すことができるのかと、ため息が出た。」と、この不思議で温かいラブストーリーを称えている。そのほか、名越康文、辛酸なめ子、栗原類、深田晃司など、各界の著名人らがコメントを寄せた。
また、飲食店やブランドとのコラボレーションも決定。都内で本格的なハンガリー料理を味わえるレストラン「アズ・フィノム」、「パプリカ・ドット・フ」、鹿のマークでお馴染みのティースタンド「ジ アレイ」で半券特典が受けられるほか、ハンガリー発のオーガニックコスメやハンガリーワインなど豪華賞品が当たるキャンペーンを実施する。
『心と体と』は4月14日(土)より新宿シネマカリテ、池袋シネマ・ロサほか全国順次公開。コメント全文とコラボレーション詳細は公式サイトにて公開中。
『心と体と』著名人コメント全文(敬称略・五十音順)
些細な行き違いや小さな諍いで簡単にかき乱される私たちの日常。森の中で寄り添って生きる二頭の鹿の世界はなんと清らかで美しいことか。でも、映画を見終わると、この世界で不器用に生きることも愛おしくなった。
―石井陽子(鹿写真家)
人との距離の取り方、女性ゆえの性の描き方など、私が20年間、映画を撮るときに意識的かつ無意識的にやってきたことが全て詰まった作品で、あらゆるところに共感しました。これからも偉大な、しかも女性の監督の背中を追っていけるというワクワク感もあり、エニェディ監督は私にとって特別な人だと感じました。(対談より抜粋)
―大九明子(映画監督『勝手にふるえてろ』)
不器用な女と男の「触れ合いたい」という痛々しい欲望が、深淵な森の風景に溶けるように佇む鹿の姿となり、神々しさをまとって描かれる。人が繋がっていく様をこんなふうに表すことができるのかと、ため息が出た。
―岡部えつ(小説家)
鮮血の日常、銀白の夢を追い、愛を見つめる物語。
孤独な二人に突然訪れた、寡黙で優しい夢――
―沖田×華(漫画家)
『心と体と』は主な登場人物の数が、両指に収まるような小さな人間関係の物語である。だが、そこで展開する出来事とそこでの発見は、私たちの生活の風景を一変させるような示唆に富んでいる。
―金原由佳(映画ジャーナリスト)
目的はどうであれ男女が無意識に互いを求め合う、
その時に感じる気持ちはどうであれ深く考える必要なんてない、
だって自分に正直でいる事が一番の愛情なんだから。
―栗原類(モデル・俳優)
ネットやSNSよりも毎晩の夢に注目した方が良いと、現代人にとって重要なメッセージを受け取りました。スマホをオフにして、早寝します。
―辛酸なめ子(漫画家、コラムニスト)
孤独な者同士の美しく切ない“同じ夢”の先にみる、新しい形のラブストーリー。
後半まさに心も体も震えた。
―永瀬正敏(俳優)
間違いなく、素晴らしい映画
氷は熱によって溶かされるけれど、凍った感情は情熱だけでは決して溶けない
自分の中に相手と同じものを見つけることで、初めて心は溶け出すのだから
―名越康文(精神科医)
屠場で肉牛の処理される場面を、呼吸が止まるほど美しく感じたのはなぜか。寡黙な表現が続くのに、観る者はまばたきもせず、人に、関係性に、その変化に見入ってしまう。「映像に文体がある」という表現があるならば、まさにこんな作品をいうのではないか。
―西川美和(映画監督)
チラシのデザインを見て、「これ面白いんだろうなあ」と思っていたら、予想を遥かに超えていた。観終わってから何日経っても、主人公のふたりのことを考えてしまう。
こんな「ボーイ・ミーツ・ガール」、見たことない。予測不可能のクライマックス。
―樋口毅宏(作家)
日の光が食肉工場の一角に陰陽の線を引き、影の際に潜むように立つヒロインの爪先を淡く照らす。彼女はすっとわずかに足を引き全身を影へと沈める。この素晴らしく繊細なショットに心を撃ち抜かれ、あっという間に『心と体と』が好きになってしまった。
―深田晃司(映画監督)
食肉工場で殺される牛がとにかく衝撃的で、死の前では人間の愛や恋がちっぽけに感じられる。が、人はそのちっぽけなものがないと死に至るのだ。絶望の淵にいた男女がケモノに導かれて愛を見つける異色のドラマ。
―山田あかね(映画監督・作家)
今夜いっしょに寝よう。
そう言ってふたりは、それぞれのベッドで、同じ時刻に眠りにつき、同じ夢をみる。
夢のなか、ふたりは鹿になって肌をふれあわせる。
ところが現実のふたりときたら……。
こじらせカップルのピュアで不思議なラブストーリー。
―早稲田みか(大阪大学教授〈ハンガリー語専攻〉)
2017年ベルリン国際映画祭 金熊賞<最高賞>など4冠の快挙!
東欧の鬼才、18年間のブランクから鮮やかに復活
監督は長編デビュー作『私の20世紀』(89)がカンヌでカメラドール<最優秀新人賞>を受賞した、ハンガリーの鬼才イルディコー・エニェディ。本作では人間の孤独に寄り添いながらも、自分の殻から一歩踏み出す勇気を与えてくれる優しい物語を紡ぐ。18年ぶりに発表した長編映画である本作は見事ベルリンを制し、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされるなど、賞レースで快進撃を続ける。
ストーリー
若い女と中年男 孤独な二人を結びつけたのは“鹿”の夢 ファンタジックでリアルな愛の物語
ハンガリー、ブダペスト郊外の食肉処理場。代理職員として働くマーリアはコミュニケーションが苦手で職場になじめない。片手が不自由な上司のエンドレは彼女を気に掛けるが、うまく噛み合わず…。そんな不器用な二人が急接近するきっかけは「同じ夢を見た」ことだった。恋からはほど遠い孤独な男女の少し不思議で刺激的なラブストーリー。
作品タイトル:『心と体と』
出演:アレクサンドラ・ボルベーイ、ゲーザ・モルチャーニ、レーカ・テンキ、エルヴィン・ナジ
監督・脚本:イルディコー・エニェディ
2017 年/ハンガリー/ハンガリー語/116 分/カラー/スコープサイズ/5.1ch/
原題::Testről és lélekről
英題:On Body and Soul
後援・協賛:駐日ハンガリー大使館配給・宣伝:サンリス
公式サイト:www.senlis.co.jp/kokoroto-karadato/
コピーライト:2017 (C) INFORG – M&M FILM
4月14日( 土) 新宿シネマカリテ、池袋シネマ・ロサほか全国順次ロードショー