東出昌大が主演を務める『草の響き』(今秋公開)に、奈緒、大東駿介、Kaya、林裕太、三根有葵が出演することが発表された。
佐藤泰志の小説、五度目の映画化として、数々の映画賞を受賞し話題を呼んだ『きみの鳥はうたえる』(18)に続き、函館の映画館シネマアイリス代表・菅原和博によるプロデュースのもと製作された本作。メガホンをとるのは、『空の瞳とカタツムリ』(19)『なにもこわいことはない』(13)の斎藤久志。2020年に佐藤泰志の没後30年企画作品として製作がスタートし、今秋公開となる。
本作は、心に失調をきたし、妻とふたりで故郷の函館へ戻ってきた主人公・工藤和雄(東出昌大)が、医師に勧められるまま治療のため街を走り始め、やがて平穏を見出していく物語。
心を病んだ和雄を理解しようと努める妻・純子を奈緒が務め、東出との繊細な演技で、原作にはなかった夫婦の崩壊と再スタートというテーマを描く。そして、傷つきながら故郷に戻ってきた和雄に寄り添う友人・佐久間研二役には大東駿介が出演。
さらに、和雄が街を走る中で出会い、心を通わせていく若者たちを演じるのは、スケーターとしても活躍中で、本作が本格的な演技初挑戦となったKaya、「特捜9 season4」(21/EX)や数多くのCMに出演の新人・林裕太、モデルとして数多くのCMやファッションショーで活躍する三根有葵。若さ故の悩みや苦しみを抱える彼らと和雄の交流にもご注目を。
コメント(敬称略)
◆工藤純子役・奈緒
何故そんなに脆いのか、走り続けることに意味があるのか。この主人公を理解することを諦めたくないと思いました。
そんな自分が彼を1番そばで理解しようとする純子と重なり、私は函館に向かいました。
「私は私でいれば良い」と気づかせてくれた函館での苦しくもこのうえなく大切な時間に、心から感謝しています。
『草の響き』が皆様にも届きますように。
◆佐久間研二役・大東駿介
まさか映画館に当たり前に行けなくなる日が来るなんて思わなかった。
まさか大切な友が突然逝ってしまうとは思わなかった。
自分自身なかなか処理しきれない感情にあったまさにそんなとき、この作品と出会え、函館の映画館シネマアイリス菅原氏のもと、函館出身の小説家、佐藤泰志氏の作品を、全編函館で映画を撮れた時間はとても濃密で贅沢で救いでした。
心を病んだ友を支える役を通して、心の奥底と深く向き合う時間は、函館の空気も相まって、冷たく辛くあたたかく優しい時間でした。
◆小泉彰役・Kaya
本格的な映画出演ははじめてで、「草の響き」という素晴らしい作品に出演させて頂く事ができ、とても充実した時間を送る事が出来ました。
この作品を通して演技の楽しさや今後お芝居を頑張りたいという気持ちが強く固まりました。
その中で、小泉彰という自分とは全く正反対の役を演じることにとても苦戦しましたが、東出さんや大東さんなど皆さんに助けられながら自分なりに小泉彰という役を演じ切れたと思います。
色々な思いが詰まった作品となっているので皆さんに見て頂ける事が待ち遠しいです。
◆高田弘斗役・林裕太
函館での撮影は強く、鮮明に自分の記憶に残っています。函館の長閑な風景をよく思い出し、恋しくなります。
現場で斎藤監督やスタッフの方々、共演者の方々に何度も助けられました。寒さが厳しい中での撮影でしたが、人の優しさに触れられたような温かい時間でした。『草の響き』は人の気持ちや温かさがゆったりと伝わってくる映画です。
人と生きていく上で大切なことを教えてくれたこの作品が多くの人に届いてほしいです。
◆高田恵美役・三根有葵
全てがはじめての経験で分からないことだらけだった私は函館という街、斎藤監督をはじめとするスタッフの方々、そして共演者の方々に支えられ、何度も助けていただきました。
この作品は私に新しい景色をみせてくれました。
どんなことも包み込んでくれるようなあたたかくて優しい街で作った作品、沢山の方に届いてほしいです。
作品タイトル:『草の響き』
出演:東出昌大 奈緒
大東駿介 Kaya 林裕太 三根有葵
原作:佐藤泰志「草の響き」(河出文庫刊)
監督:斎藤久志
脚本:加瀬仁美
製作:有限会社アイリス
企画・製作・プロデュース:菅原和博
プロデューサー:鈴木ゆたか
配給:コピアポア・フィルム 函館シネマアイリス
コピーライト:(c) 2021 HAKODATE CINEMA IRIS
2021年秋、全国ロードショー!
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