観客参加型の試写会で邦題が決定 タイ映画『おばあちゃんと僕の約束』本ビジュアル解禁

タイ映画『Lahn Mah(原題)』の邦題が『おばあちゃんと僕の約束』に決定し、併せて本ビジュアルと場面写真が解禁された。

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本作は、祖母、子、孫の三世代が織りなす普遍的な家族の物語でありながら、笑いを交えた新鮮な切り口で描き、バンコクの古く美しい風景の中で繰り広げられるヒューマンドラマ。

2024年4月にタイで公開され、年間最大のオープニング成績を記録。涙なしには観られないことから、鑑賞後に号泣する観客の様子を、TikTokをはじめとするソーシャルメディアに上げるブームが勃発。若者を中心に大流行し社会現象となり、世界中で約120億円超の記録的な大ヒットに繋がった。

製作は、『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』(17)、『女神の継承』(21)などを手掛けた映画スタジオGDH。本作で、タイ史上初となるアカデミー賞(R)国際長編映画部門ショートリスト入りを果たした。

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主人公エムを演じるのは、ドラマ「I Told Sunset About You ~僕の愛を君の心で訳して~」(20)などに出演した、俳優・ミュージシャンのビルキンこと、プッティポン・アッサラッタナクン。おばあちゃん役のウサー・セームカムは、78歳にして俳優デビューとなる。そして『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』で校長役を務めたサリンラット・トーマスがエムの母親を演じる。

なお本作の邦題は、1月22日に開催された観客参加型の試写会イベントで投票が行われた。
上映後には、映画パーソナリティの伊藤さとりと、本作の配給元のアンプラグド代表・加藤武史が登壇。加藤は「映画はお客さんのもの。お客さんが見てくれて初めて成立する。それなら、一緒に考えてもらうのが面白いのでは?と思った」と試写会開催の経緯を語った。

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邦題決定試写会の様子

伊藤は過去に印象的だった邦題を例に挙げ、「私もいろんな映画会社さんから話を聞くと、映画を見たときに印象的だったアイテムや、感じた言葉を入れていくんですって」「今回も思いついたキーワードを書き出しながら、これタイトルに入れてもいいんじゃない?とみんなで話し合えれば」と話すと、700名以上の応募の中から選ばれた80名の観客を交えたトークに。客席からは「家」「約束」「お粥」「思い出」「一番」「遺産」など多くの言葉が飛び出した。

今回は、配給元が提案した3つの案に投票するか、他の邦題を思いついた際は空欄に記入するというアンケート方式が採られ、集計の結果、多数票が入った『おばあちゃんと僕の約束』に邦題が決定。原題の『Lahn Mah』は、直訳すると「孫とおばあちゃん」という意味になるが、一人称になることで主人公エムの思いや、「おばあちゃんと交わした約束とは?約束は守られるのか?」と2人の行く末にも想像を掻き立てられるタイトルとなった。

また併せて解禁されたポスタービジュアルは、エムとおばあちゃんが笑い合う姿を捉えたもの。場面写真では、日傘をさして歩く2人やおばあちゃんの肩を揉むエム、家族との食卓や墓参り、祭壇に手を合わせるエムの姿が映し出され、おばあちゃんと孫の関係性やタイの文化、情緒を感じることができる。

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『おばあちゃんと僕の約束』は、6月13日より公開。

ストーリー
大学を中退してゲーム実況者を目指す青年エム。従妹のムイが祖父から豪邸を相続したと聞き、自分も楽をして暮らしたいと画策。エムにはお粥を売って生計を立てている一人暮らしの祖母・メンジュがおり、ステージ4のガンに侵されていることが判明。不謹慎にもエムはメンジュに近づき、彼女から信頼され相続を得ようとするのだが、その慎ましく懸命に生きる姿や考えに触れていき……。

『おばあちゃんと僕の約束』
出演:プッティポン・アッサラッタナクン(ビルキン) ウサー・セームカム サンヤー・クナコーン サリンラット・トーマス(『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』) ポンサトーン・ジョンウィラート トンタワン・タンティウェーチャクン
監督・脚本:パット・ブーンニティパット(TVドラマ版「バッド・ジーニアス」)
英題:How to Make Millions Before Grandma Dies
脚本:トサポン・ティップティンナコーン
製作:ワンリディー・ポンシティサック ジラ・マリクン
音楽:ジャイテープ・ラールンジャイ
撮影:ブニャヌッチ・クライントン
編集:タラマット・スメートスパチョーク
2024年/125分/タイ/原題:Lahn Mah 英題:How to make millions before Grandma dies/カラー/5.1ch/1.85:1
日本語字幕:小河恵理
後援:タイ政府観光庁
配給:アンプラグド
(c)2024 GDH 559 CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED

公式サイト:unpfilm.com/lahnmah
公式X:@lahnmahjp
公式Facebook:@lahnmahjp

6月13日(金)より新宿ピカデリーほか全国順次公開

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