『ウィーアーリトルゾンビーズ』ベルリン国際映画祭“邦画初“のオープニング作品に!二宮慶多「僕らの世代、みんなの物語」

ウィーアーリトルゾンビーズ

2017年、第33回サンダンス映画祭(ショートフィルム部門)にて、日本映画初のグランプリを獲得した監督・長久允。埼玉県・狭山市で実際にあった事件を題材としたグランプリ受賞作『そうして私たちはプールに金魚を、』の審査委員から「これまで誰も見たことがない!何にも似ていない!」とその圧倒的なオリジナリティと表現力から“ネオジャパニーズ”と称された。
そんな長久允監督が長編作品に初挑戦した『ウィーアーリトルゾンビーズ』が異例の早さで本年のサンダンス映画祭からの招待を受け、先日ワールドプレミアで上映された。その結果はなんと、見事日本人初の快挙となる審査員特別賞オリジナリティ賞を受賞。一昨年の同映画祭ショートフィルム部門でグランプリを受賞した監督の初長編作品ということで期待度が高かっただけに、受賞の瞬間、会場は割れんばかりの拍手と歓声の嵐に包まれ、出席した多くの関係者から絶賛の声も上がった。
そんな世界中から大注目の本作が、さらに世界三大映画祭の一つであるベルリン国際映画祭でジェネレーション部門のオープニング作品として選出された。NYタイムズやIndie Wire等の海外メディアで注目作品として多く取り上げられるほか、海外の映画会社からもオファーの問い合わせが殺到しているなか、この度、開催中の第69回ベルリン国際映画祭にて、現地時間の2月8日(金)(日本時間9日)ジェネレーショ部門のオープニングセレモニーが行われ、本作のヨーロッパプレミアが上映された。

会場に長久允監督と主演の二宮慶多さんが登場すると、日本から訪れた若き天才二人を「ようこそ」と招き入れるかのように暖かな拍手が巻き起こった。
上映前の舞台挨拶では、長久監督「この映画は『ウィーアーリトルゾンビーズ』という名前なんですが、ゾンビはでてきません。ごめんなさい(笑)でもきっと楽しんでもらえると思います」と会場をわかせ温かく受け入れてくれたベルリンの地に感謝の気持ちを述べた。
続いて主演の二宮慶多さんは12歳にして初めてのベルリン国際映画祭の舞台に立ち、緊張した様子だったが「この映画には僕自身も共感できる部分がたくさんあって、見るたびに新しい発見があります。だからこの映画は、ヒカリやリトルゾンビーズだけのものではなく、僕らの世代、みんなのための物語です。ぜひ楽しんで見てください。」としっかりとした言葉でコメント。

先日サンダンス映画祭の審査員特別賞を受賞したばかりで期待度が高まる中、120分の上映が終わると、会場のボルテージは最高潮に達し、日本の新しく若い才能の持ち主に熱い拍手が送られた。再び登壇した長久監督に質問が殺到。企画の開発から、キャスティング、幸福についての考え方まで幅広いなかで質問が相次いだ。観客からは映像表現や音楽シーンの感動はもちろん、“死”に関する観点の面白さや“幸福とは”といった本作のもつ哲学的、概念的なエッセンスを指摘する感想も多く挙げられた。

ベルリン国際映画祭は社会派の作品が集まる傾向があり、毎年世界各国から選りすぐられた作品は世界に向けて発信され、受賞作品の多くは世界的な興行で成功を収めている。近年は若手の新人監督発掘に力を入れており、同映画祭から輩出される監督は常に注目を集めている。
これまでに441本の日本映画が上映されており、 黒澤明監督、今井正監督、今村昌平監督、 宮崎駿監督、園子温監督など、数多くの監督や俳優が賞の受賞を経験している。2018年度は行定勲監督の『リバーズ・エッジ』、黒沢清監督の『予兆 散歩する侵略者 劇場版』、山中瑶子監督作『あみこ』などが正式出品された。そんな中、長久監督は本映画祭に“正式招待”され期待度が高いだけに、受賞への兆しが、より現実味を帯びてきた。

授賞式は現地時間2月15日(金)19:30(日本時間16日(土)3:30)からスタート。何かと“初”が続く長久允監督の恐るべき才能に、ジェネレーション部門の最優秀賞であるクリスタル・ベア賞の日本人初の受賞に期待がかかる。

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ヒカリ役・二宮慶多 プロフィール
2006年8月13日生まれ、愛媛県出身。2011年デビュー。主な出演作に「半沢直樹」(TBS/13)、『そして父になる』(13)、「希望ヶ丘の人々」(WOWOW/16)、『八重子のハミング』(17)、「アイアングランマ2」(NHK BSプレミアム/18)、『旅猫リポート』(18)などがある。

長久允監督 プロフィール
1984年生まれ、東京都出身。大手広告代理店にてCMプランナーとして働く傍ら、映画、MVなどを監督。2017年、脚本・監督を務めた短編映画『そうして私たちはプールに金魚を、』が第33回「サンダンス映画祭」ショートフィルム部門にて日本人史上初めてグランプリを受賞した。今作が長編映画デビュー作となる。

目次

映画『ウィーアーリトルゾンビーズ』作品概要

サンダンス映画祭グランプリ監督と、感情をなくした4人の13歳。
2019年、新時代の才能による、映画革命

2019年サンダンス映画祭World Cinema Dramatic Competition部門正式招待作品
★第69回ベルリン国際映画祭 ジェネレーション部門正式招待・オープニング作品

第33回サンダンス映画祭(ショートフィルム部門)にて、埼玉県・狭山市で実際にあった事件を題材とした短編映画『そうして私たちはプールに金魚を、』が、日本映画初のグランプリを獲得した監督・長久允。審査委員から「これまで誰も見たことがない!何にも似ていない!」とその圧倒的なオリジナリティと表現力から“ネオジャパニーズ”と称された長久允監督の長編デビュー作となる。物語の主人公であり、劇中バンド<リトルゾンビーズ>を演じるのは、『そして父になる』にて福山雅治の息子役を演じた二宮慶多。テレビCMや『クソ野郎と美しき世界』での好演も記憶に新しい中島セナ。ドラマ『嘘の戦争』など多くの作品に出演するぽっちゃり俳優水野哲志。天才似顔絵師として話題の奥村門土。4人の新しい才能の発掘により、瑞々しくもかつてない少年少女像が誕生した。
また、佐々木蔵之介、永瀬正敏、菊地凛子、池松壮亮、村上淳など日本を代表する豪華名優たちも、監督の才能に共感して大集結。「音楽を通じて成長する子どもたち」といった普遍的な物語を、まるで冒険RPGゲームを想起させるかのようなギミック満載の映像表現や、天性のリズム感で放たれ続ける台詞回しなど、その独創的スタイルが観るものの想像力を掻き立てる。

ウィーアーリトルゾンビーズ

ストーリー

「両親が死んだ。悲しいはずなのに泣けなかった。
彼らはゴミ捨て場でとびきりのバンドを組むと決めた。こころをとりもどすために」

火葬場で出会ったヒカリ(二宮慶多)、イシ(水野哲志)、タケムラ(奥村門土)、イクコ(中島セナ)は両親を亡くしても泣けなかった。ゾンビのように感情を失った少年少女たちはこころを取り戻すために、もう誰もいなくなってしまったそれぞれの家を巡リ始める。冒険の中でたどり着いたゴミ捨て場で、結成したとびきりのバンド、その名も“LITTLE ZOMBIES”。そこで撮影した映像が話題となり、社会現象となるまでに大ヒット。しかし、小さなゾンビたちは予想もしない運命に翻弄されていく。嵐のような日々の中で、4人が最後に見つけたのはー?

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作品タイトル:『ウィーアーリトルゾンビーズ』
脚本・監督:長久 允(サンダンス映画祭短編部門グランプリ 『そうして私たちはプールに金魚を、』)

出演:二宮慶多 水野哲志 奥村門土 中島セナ
佐々木蔵之介 工藤夕貴 池松壮亮 初音映莉子
村上淳 西田尚美 佐野史郎 菊地凛子 永瀬正敏
<出演順>康本雅子 夏木ゆたか 利重剛 五月女ケイ子 山中崇 佐藤緋美 水澤紳吾 黒田大輔 忍成修吾 長塚圭史 池谷のぶえ 戌井昭人 赤堀雅秋 清塚信也 山田真歩 湯川ひな 松浦祐也 渋川清彦 かっぴー いとうせいこう CHAI 菊地成孔 森田哲矢(さらば青春の光) 吉木りさ(声) 柳憂怜 三浦誠己

製作:吉崎圭一/新井重人/水野道訓/井上肇/加太孝明 プロデューサー:山西太平/ 高橋信一/ 横山治己/ 長谷川晴彦  ラインプロデューサー:鈴木康生/小柳智則
アソシエイトプロデューサー:國枝礼子/橘佑香里/熊澤瑠里 撮影:武田浩明 照明:前島祐樹 サウンドデザイン:沖田純之介 美術:栗林由紀子 装飾:渡辺誉慶 衣裳:下山さつき
ヘアメイク:光野ひとみ 助監督:平井淳史 キャスティング:田端利江 スクリプター:大西暁子 演出補:長田亮 制作担当:宮森隆介 編集:稲本真帆 カラリスト:根本恒
VFXスーパーバイザー:二瀬具洋 音楽プロデューサー:山田勝也 リトルゾンビーズ音楽:LOVE SPREAD リトルゾンビーズ衣裳:writtenafterwards リトルゾンビーズメイク:加茂克也
アートワーク:magma 8bitデザイン/オープニング:たかくらかずき アートディレクション/ロゴデザイン:間野麗
製作幹事:電通 制作プロダクション:ROBOT 特別協賛:フェイスマスクルルルン/ グライド・エンタープライズ
配給:日活

公式サイト:https://littlezombies.jp
Twitter:@littlezombies_m
instagram:@little.zombies.movie
コピーライト:(c)2019“WE ARE LITTLE ZOMBIES”FILM PARTNERS(電通/日活/ソニー・ミュージックエンタテインメント/パルコ/ ROBOT)

2019年6月より、全国公開!

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