ベネディクト・カンバーバッチ主演『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』(公開中)より、本編映像と場面写真が解禁された。
19世紀末から20世紀にかけて、イギリスで知らない者のなかった、大人気イラストレーター ルイス・ウェイン。当時、ネズミ退治役として軽く見られるか、不吉な存在として恐れられていたネコの魅力を最初に“発見”した“ネコ画家”だ。
そんな伝説のネコ画家の数奇な人生を描いた本作より今回解禁されたのは、ネコ画家として人気を博したルイス・ウェインの“苦悩”が映し出された本編映像。
新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストに誘われ、ニューヨークに出稼ぎにきたルイス。ある日、ホテルの一室にいると、ラジオから「忘れないで。つらいことばかりで、もがき苦しんでも、世界は美しさで満ちている」という声が流れる。これは20年前に病で亡くなった最愛の妻エミリーが彼に残した言葉だった。
場面は変わり、電車の中で絵を描いているルイス。そのタッチは荒々しく、“電気的”な姿をしたネコだ。ルイスが顔を上げ車内を見渡すと、ネコの顔をした人間たちがこちらを見つめていた…。
併せて解禁された場面写真からは、ルイス・ウェインの苦悩が垣間見える。伝説のネコ画家の成功だけでなく、挫折も描いた映画『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』は全国公開中。
ルイス・ウェイン(1860-1939)
1860年、ロンドンの上流階級の家に生まれる。20歳の頃、父が亡くなり、母と妹5人を養う立場となる。その後、美術学校を辞め、ロンドン画報の編集スタッフとして働き始める。
1884年、妹の家庭教師をしていたエミリーと結婚。その頃、子ネコのピーターと出会う。病気の妻を励ますためにネコの絵を描き始め、次第に人気イラストレーターとしての地位を確立していく。しかし、権利関係に疎く、一家の経済状況は悪化していった。1907年、アメリカの新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストの誘いを受け、アメリカに出稼ぎする。しかし、3年後に、母の危篤を受け、イギリスに帰国。時を同じくして、第一次世界大戦が始まり、“ルイス・ウェイン”の名は次第に人々から忘れられていった。
しかし、1925年、統合失調症で貧民病院に入院しているところを発見され、彼のための基金が立ち上げられる。その後は環境のいい病院に移り、ネコの絵を描きながら晩年を過ごした。
作品タイトル:『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、クレア・フォイ、アンドレア・ライズボロー、トビー・ジョーンズ and オリヴィア・コールマン(ナレーション)
監督・脚本:ウィル・シャープ
原案・脚本:サイモン・スティーブンソン
2021年│イギリス│英語│111分│カラー│スタンダード│5.1ch│G│原題:The Electrical Life of Louis Wain│字幕翻訳:岩辺いずみ
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ
公式サイト:louis-wain.jp
公式Twitter:@louis_wain_film
コピーライト:(c)2021 STUDIOCANAL SAS - CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION
12月1日(木)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
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