『半世界』『クソ野郎と美しき世界』など次々と斬新な役柄に挑んできた稲垣吾郎を主演に迎えた、『愛がなんだ』『街の上で』などの今泉力哉監督による完全オリジナル作品『窓辺にて』が11月より全国公開となることが決定した。
今泉監督にとって17作目となる本作は、今泉ワールドの特徴でもある<等身大の恋愛模様>に加え、これまで以上に<好きという感情そのもの>について深く掘り下げて描き切った、美しい大人のラブストーリー。その今泉監督作に初参加する稲垣が演じるのは、妻について「ある悩み」を持つフリーライター・市川茂巳。稲垣による繊細な演技と、ただそこに佇んでいるだけで華やかな存在感によって、今まで今泉が描いてこなかった美しくも儚げな大人のラブストーリーが実現した。
実際、台本を読んだ俳優やスタッフたちからはフランス映画のような珠玉のラブストーリーだと絶賛された本作は、2021年カンヌ国際映画祭で絶賛された『ドライブ・マイ・カー』のスタッフを迎え撮影され、二人にとって新たな境地へと期待が膨らむ作品となった。
なお今回、稲垣と今泉監督から寄せられたコメントは以下の通り。
コメント(敬称略)
■ 市川茂巳役 稲垣吾郎
今泉監督作品のファンでしたので、今回ご一緒させていただきとても嬉しかったです。
僕自身、主人公の茂巳というキャラクターに共感するところもあり、
撮影期間は監督と言葉よりも心で通じ合っているような感覚でいました。
目に映らないものや漂う空気感をとても大切にされている今泉監督。
早く皆さんに観て頂きたい美しい作品になったと思います。
■ 今泉力哉監督
稲垣さんと映画をつくりませんか、というお話をいただき、長年温めていた「万人からは理解されないかもしれないとある感情」についての映画をつくろうと思い、脚本を書き進めました。きっと稲垣さんならこの主人公の中に渦巻く複雑な心を体現してくれるのではないかと思ったからです。できあがった映画を今、目の前にして、ああ、この映画の主人公が稲垣さんで本当によかったなと思っています。美しくて、寂しくて、温かくて。2018年の東京国際映画祭で『半世界』と『愛がなんだ』が同じコンペティション部門にノミネートされた出会いから、さまざまな人々との巡り合いを通して、この映画が生まれたことをとても嬉しく思っています。『窓辺にて』楽しんでいただければ幸いです。
ストーリー
フリーライターの市川茂巳(稲垣吾郎)は、編集者である妻・紗衣が担当している売れっ子小説家と浮気しているのを知っている。しかし、それを妻には言えずにいた。また、浮気を知った時に自分の中に芽生えたある感情についても悩んでいた。ある日、とある文学賞の授賞式で出会った女子高生作家・久保留亜の受賞作「ラ・フランス」の内容に惹かれた市川は、久保にその小説にはモデルがいるのかと尋ねる。いるのであれば会わせてほしい、と…。
作品タイトル:『窓辺にて』
出演:稲垣吾郎
監督・脚本:今泉力哉
配給:東京テアトル
コピーライト:(C)2022「窓辺にて」製作委員会
2022年11月全国ロードショー