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『メインストリーム』本編映像解禁!コッポラ一族の新星、ジア・コッポラがポップな絵文字表現でSNS界の闇を暴く

アンドリュー・ガーフィールド主演、マヤ・ホーク出演の映画『メインストリーム』(10月8日(金)公開)より、本編映像が解禁された。

監督を務めたジア・コッポラは、映画の名門コッポラ一族の出身で、映画監督のフランシス・フォード・コッポラの孫にあたる。祖父のフランシスは、『ゴッド・ファーザー』シリーズや『地獄の黙示録』を手掛けた映画界のレジェンド。また、フランシスの娘にして、ジアの叔母に当たるソフィア・コッポラも映画監督として活躍し、東京を舞台にした『ロスト・イン・トランスレーション』でアカデミー脚本賞を獲得、『SOMEWHERE』ではヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞、『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞するなど、受け継いだ才能を遺憾なく発揮している。

監督として名を馳せる二人以外にも、作曲家のカーマイン・コッポラ(曾祖父)、セットデザイナーのエレノア・コッポラ(祖母)、映画監督・MV監督・プロデューサーなど多彩な顔を持ちウェス・アンダーソン作品の脚本家としてしられるロマン・コッポラ(叔父)、『ロッキー』のヒロイン・エイドリアンを演じたタリア・シャイア(大伯母)、本作にも出演しているジェイソン・シュワルツマン(従兄)、そしてアカデミー主演男優賞受賞歴を持つ名優ニコラス・ケイジ(従祖父)らが名を連ね、華やかさでは右に出るものはいない一族だ。

そんなハリウッド屈指の名門出身のジア・コッポラだが、彼女もまた一族の才能を色濃く受け継ぎ、コッポラ家の新星の名に恥じない華麗なる経歴の持ち主。幼い頃から祖父や叔母の撮影現場に入りびたり映画に触れてきたジアは、叔母ソフィアの『SOMEWHERE』の衣装アシスタントや、祖父の『Virginia/ヴァージニア』でメイキングを担当。「ソフィアやおじいちゃんの撮影現場が映画学校のようだった」と語り、家族の元でキャリアを積んできたジアは、ジェームズ・フランコの短編小説をもとにした青春映画『パロアルト・ストーリー』で鮮烈なデビューを果たす。

作品は批評家から絶賛を浴び、一作目にして監督としての才能を開花させたジアは当時まだ27歳。しかし、彼女は映画界だけにとどまらず、キルスティン・ダンストを起用したオープニング・セレモニーのCMや、水原希子を起用したユナイテッドアローズのCMのほか、様々なMVの監督としても活躍し、センスあふれる作品群は発表の度に話題を集めた。

2016年にはGucciのPre-Fallのコレクションと関連した短編フィルムも発表するなど、ファッション業界からも引く手数多。学生時代に写真家のスティーブン・ショアに師事した彼女は、フォトグラファーとしても顔も持っており、また彼女が自身のSNSで発信するキュートでファッショナブルなライフスタイルやセンスが注目の的になることもしばしば。

多彩な才能で様々な顔を持つ彼女が、満を持して世に送り出した『メインストリーム』は、一見華やかに見えるSNS界の闇を描いている。ジアは「ソーシャルメディア上で人気を支えるものは一体何なのか、を突き詰めたかった。私たちは何気なくSNSを見ているけれど、実は、無意識に押している“いいね”や“フォロー”がSNSの主流(メインストリーム)を作っている。な私たちには、その自覚がない‥という問題に気づいたのよ。」と作品作りのきっかけを明かす。

本ニュースに合わせて解禁されたジア・コッポラ色満載の本編動画は、Youtube動画がバズり、彼らのテンションが爆上がりする様子が、絵文字などのエフェクトでポップに表現されている。映画本編では、若者たちの心浮き立つ瞬間や、“いいね”に翻弄され、苦悩するシーンなどに絵文字が散りばめられ、現実とSNSとの境が曖昧になり、毒々しくキラキラ輝く絵文字の洪水が現実世界に雪崩れ込む表現など、ジア・コッポラならではのセンスに注目したい。

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