先月、リリー・フランキー、安藤サクラを始めとする出演キャストが発表となった是枝裕和監督の長編14作目となる待望の最新作。是枝監督が、実際の子供置き去り事件を元に、過酷な状況下で生きる子供の姿をリアルに描き、柳楽優弥がカンヌ国際映画祭で最優秀主演男優賞を受賞したセンセーショナルな作品『誰も知らない』(04)から13年―様々な〈家族のかたち〉を描き続けてきた是枝監督が、この10年間考え続けてきたことを全部込めたと語る、渾身の新作が始動。このたび、本作のタイトルが「万引き家族」に決定し、追加キャストが発表された。
是枝裕和監督のコメント
タイトルにこめた思い
この映画の企画がスタートした一年前から、僕の中でいろんなタイトルが浮かんでは消え、結局最初に付けたタイトルに戻りました。実は、万引きする人たちのお話であると同時に、万引きされた人たちの物語でもあるという二重の意味を込めたタイトルなのですが、そこは出来上がった映画を観て頂くとご理解頂けるのではないか、と思っています。
既に発表されているキャストは、『そして父になる』で庶民的な父親を好演したリリー・フランキー。是枝組初参加で、リリー・フランキーの妻役を演じる実力派女優の安藤サクラ、安藤サクラの妹役で若手注目女優の松岡茉優。是枝作品の<家族>に欠かせない、祖母役の樹木希林。そして、オーディションで抜擢された2人の子役、城桧吏と映画初出演となる佐々木みゆ。そして今回、新たに発表されたのは、松岡茉優が働くJK見学店の常連客「4番さん」役で、是枝組2度目となる池松壮亮。主人公一家の「仕事」を捜査する刑事役で、いずれも是枝組初参加の高良健吾、池脇千鶴。一家の子供たちを見守る駄菓子屋の店主役に、柄本明。その他に、緒形直人、森口瑤子らベテラン俳優陣に加え、若手俳優の中でもその実力が注目されている山田裕貴、片山萌美、豪華俳優陣が集結。
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ストーリー
再開発が進むなか、ポツンと残された古い住宅街。日雇い労働者の父、治(リリー・フランキー)と息子の祥太(城桧吏)は“親子”ならではの連携プレーで万引きに精を出している。その帰り道、団地の廊下で凍えている幼い女の子を目にした治は思わず家に連れて帰ってしまう。突然、子どもを連れてきた夫に腹をたてる信代(安藤サクラ)だったが、体じゅう傷だらけのゆり(佐々木みゆ)の境遇を察し、面倒をみることにした。祖母、初枝(樹木希林)の年金を頼りに暮らすその一家は、JK見学店でバイトをしている信代の妹・亜紀(松岡茉優)、そして新しい家族のゆりも加わり、貧しいながらも幸せに暮らしていた。しかし、、、、。
作品タイトル:『万引き家族』
監督・脚本・編集:是枝裕和
出演:リリー・フランキー 安藤サクラ
松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ
緒形直人 森口瑤子 山田裕貴 片山萌美 / 柄本明
高良健吾 池脇千鶴 / 樹木希林
製作:フジテレビ、ギャガ、AOI Pro.
配給:ギャガ
コピーライト:(c)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.
6月、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー