ジェシカ・チャステイン主演最新作『あの歌を憶えている』より、特報映像が解禁となり、併せてミシェル・フランコ監督のコメントが到着した。
忘れたい記憶を抱え続けている女と、忘れたくない記憶を失っていってしまう男。NY・ブルックリンを舞台に、記憶に翻弄される不器用なふたりが出会い、新たな人生と希望を見つけていくヒューマンドラマだ。
『或る終焉』や『ニューオーダー』などのメキシコの俊英ミシェル・フランコが監督を務め、主演には、『タミー・フェイの瞳』(21)でアカデミー賞主演女優賞受賞を果たしたジェシカ・チャステイン。過去と格闘するシングルマザーでソーシャルワーカーのシルヴィア役を演じた。わずかに残る遠い記憶を慈しむ若年性認知症を抱えるソールを演じたピーター・サースガードは、その難しい役どころを情感豊かに体現し、第80回ヴェネチア国際映画祭にて最優秀男優賞を獲得。その他、メリット・ウェヴァー、ブルック・ティンバー、ジェシカ・ハーパーら実力派俳優たちが、未来を予測できない実人生のリアリティを物語にもたらす。
この度解禁された特報映像では、シングルマザーのシルヴィアと、忘れたくない記憶を持つ若年性認知症のソールが、偶然出会うシーンから始まる。「叔父を見てもらえたら嬉しい」というソールの姪からのお願いで、シルヴィアとソールは同じ時間を過ごし次第に近づいていくのだったが、思い出したくない過去が明らかになり、シルヴィアもまた記憶に翻弄されていることがわかる。2人の記憶が交差し、支え合い、希望を見つけていくー。全世界で1000万枚以上を売り上げた大ヒット曲であるプロコル・ハルムの「青い影」のエモーショナルな旋律が、登場人物たちの心情を際立たせる映像となっている。
ミシェル・フランコ監督は、「私は、何らかの理由で社会の隙間に落ちてしまう人々についての映画を作りたかったのです。期待に応えられない、あるいは応えたくないという彼らの気持ちは、多くの場合、彼らの記憶の中にしか存在しない出来事に根ざしています。しかし時には彼らの疎外そのものが、過去の影からの脱出、現在の生活を築くチャンスを与えてくれるのです。記憶とは、本当にその影から逃れられるかどうかなのです」とコメントを寄せる。
映画『あの歌を憶えている』は2025年2月21日(金)公開。
ストーリー
ソーシャルワーカーとして働き、13歳の娘とNYで暮らすシルヴィア。若年性認知症による記憶障害を抱えるソール。それまで接点もなかったそんなふたりが、高校の同窓会で出会う。家族に頼まれ、ソールの面倒を見るようになるシルヴィアだったが、穏やかで優しい人柄と、抗えない運命を与えられた哀しみに触れる中で、彼に惹かれていく。だが、彼女もまた過去の傷を秘めていた――。
『あの歌を憶えている』
出演:ジェシカ・チャステイン、ピーター・サースガード、メリット・ウェヴァー、ブルック・ティンバー、エルシー・フィッシャー、ジェシカ・ハーパー ほか
監督・脚本:ミシェル・フランコ
2023年/103分/アメリカ・メキシコ/英語/シネマスコープ/5.1ch/原題:MEMORY/日本語字幕:大西公子
配給:セテラ・インターナショナル
(C) DONDE QUEMA EL SOL S.A.P.I. DE C.V. 2023
公式サイト:https://www.memory-movie-jp.com
2/21(金)より新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国公開
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