パリを舞台に人魚のラブストーリーを描いた映画『マーメイド・イン・パリ』が2021年2月11日（木・祝）より新宿ピカデリーほか全国ロードショーとなる。この度、フランスよりマチアス・マルジウ監督のコメント映像が到着した。
恋の都パリ。セーヌ川に浮かぶ⽼舗のバーでパフォーマーとして働くガスパールは、ある夜、傷を負い倒れていた⼈⿂を⾒つける。ルラと名乗る⼈⿂は、美しい歌声で出会う男性を虜にし、⼼臓を破裂させ命を奪っていた。ルラは、ガスパールの命も奪おうとするが、過去の失恋から恋する感情を捨て去ってしまったガスパールには、その歌声が全く効かなかった。
恋を知らぬまま、美しい歌声で男性を魅了し、その命を奪ってきた⼈⿂ルラ。恋を捨ててしまった⼼優しい男性ガスパール。ふたりの男⼥が、偶然にもパリで出逢い恋に落ちる。
本作の原作および監督・共同脚本、そして⾳楽を⼿掛けたマチアス・マルジウ監督にとって『マーメイド・イン・パリ』は初めて⼿がけた⻑編実写映画となる。フレンチロックグループ ディオニソスとして活動していたマルジウ監督は、その後執筆業でも才能を開花させ、2013年には⾃⾝の同名⼩説のアニメーション映画『ジャック&クロックハート鳩時計の⼼臓をもつ少年』で映画監督デビューを果たした。
「ジュネ、ゴンドリー、バートンに次ぐ、新たなファンタジー・ワールド」「まるで⾶び出す絵本にダイブするような映画体験︕」と評される監督の世界観があふれる本作は、マルジウ監督の才能と想いが詰まった、新しい、現代の⼈⿂姫の物語となっている。
監督は本プロジェクトが⽣まれたきっかけについて「恋する気持ちに免疫がついてしまった登場⼈物たちのことが頭にあった。でも決定的なきっかけは2016年に起きたパリの⼤洪⽔で、⿂やカモがセーヌ川の⼟⼿にあがっていたことだ。その⾵景は雪嵐の後のように危険であると同時に詩的で、街がそれ⾃体で主⼈公のようだった。そして、キャットフィッシュが発⾒されたとき、⼈⿂を作り出したいと思った。」と語っている。
この度解禁された監督からのメッセージ動画で、本作の⽇本公開について「海にメッセージボトルを放った気分です」と語った監督は、「現実から抜け出す魔法の解決策がある。その⽅法は『マーメイド・イン・パリ』です。」と、コロナ渦の今だからこそぜひ本作を⾒てほしいと語る。
今回、来⽇は叶わなかったが「私が訪⽇し皆さんにお会いする時、驚きと喜び、詩情とロックンロールを皆さんと分かち合えるのが楽しみです。」とメッセージを締めくくっている。
