『マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”』マルジェラの代名詞・足袋ブーツの誕生秘話が明かされる本編映像解禁!

映画『マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”』(9月17日(金)公開)より本編映像が解禁された。

日本では今でも街中で目にすることの多い地下足袋。建設現場で職人が身につける、実用性の高い靴として知られるが、マルジェラはこの地下足袋にヒールをつける事で、長年愛されるマルジェラの代名詞とも言えるヒット作“足袋ブーツ”を世に生み出した。

今回解禁された本編映像は、そんな足袋ブーツの誕生秘話について、マルジェラ自身が語る貴重なシーン。こだわりのシルエットを目指す中、苦心のすえに生まれたこの足袋ブーツについて、「見たこともない形の靴を生み出そうとするとものすごく大変だ。僕は苦しみながら初めて東京に行ったときをふと思い出した。その時、僕らは路上で地下足袋姿の作業員を見た。僕は思った。“柔らかい足袋にヒールをつけてみようか”」とその誕生秘話を振り返っている。映像では、古い箱から取り出された足袋ブーツの木型やブーツそのものが手にとられる様子も映し出されており、マルジェラ本人の足袋ブーツに対する思い入れが感じられる。

マルジェラで初めて足袋ブーツが発表されたのが、今からおよそ30年前となる1989年。いまでは、他のブランドからも同様のデザインのブーツが発売されるほどの人気ぶりを博し、まさに時代を先取りしたモードの革命児としての存在感を今なお、強烈に放っている。

劇中では足袋ブーツ誕生秘話の他、メゾン マルタン マルジェラの象徴ともいえる白いタグが生まれた経緯についても明かされており、これまですべてが謎に包まれていたというのが信じられないほど、本人が赤裸々に、これまでのキャリアやプライベートに至るまでの全貌を語っている。

難攻不落のマルジェラから信頼を勝ち取り、このドキュメンタリーを完成させたホルツェマー監督「最終的には、人々が彼に会ったような、あるいは彼を見たような感覚を持つことができるのではないかと思うよ。」と明かすほど、マルジェラのすべてに迫った本作。天才デザイナーと呼ばれるひとりの男の哲学、美学、仕事術が詰まった、ファッション好きはもちろん、そうでない人も必見のドキュメンタリー映画だ。

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