『ムーンライト』や『レディ・バード』など作家性の強い作品で今やオスカーの常連となったA24と、『それでも夜が明ける』でエンターテイメントの定義を変えたブラッド・ピットのPLAN Bがタッグを組んだ『ミナリ』が2021年3月19日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開となる。
1980年代、農業で成功することを夢見てアメリカ南部のアーカンソー州に移住してきた韓国人一家を描く本作。父親は農業で成功したいと夢見てアーカンソー州の大地に広大な土地を買うが、現実は厳しく、一家には様々な困難と予想もしない事件が降りかかる。
父親・ジェイコブ役にはスティーヴン・ユァン。監督は米国有力映画メディア「インディワイア」で2020年に「今年最高の監督10人」に、デヴィッド・フィンチャーやスパイク・リーらと共に選ばれたリー・アイザック・チョン。新海誠監督の『君の名は。』のハリウッド実写版の監督として抜擢された新鋭だ。
この度解禁となった場面写真には、ジェイコブ(スティーヴン・ユァン)がアーカンソーの荒れた土地を前に少年のように目を輝かせている表情や、農作業へ打ち込む姿などが写し出されている。タイトルの『ミナリ』とは韓国語で香味野菜のセリ(芹)のこと。たくましく地に根を張り、2度目の旬が最もおいしいと言われていることから、子供世代の幸せのために、親の世代が懸命に生きるという意味が込められている。優しい眼差しで息子を見つめる写真からは、「子どもたちに成功する姿を見せてやりたい」と願うジェイコブの熱い想いが溢れ出すかのようだ。
大人気海外ドラマ「ウォーキング・デッド」のグレン役で人気を博し、第71回カンヌ国際映画祭で絶賛された『バーニング 劇場版』では、物語のカギを握る謎の男・ベンを怪演したスティーヴン・ユァン。その確かな演技力は本作でも健在。強引なやり方に反対する妻との衝突や予期しない困難が降り注ぐ中、農園を作る夢の実現のために揺るぎない意志をみせるジェイコブを、泥臭くも人間味たっぷりと演じている。
サンダンス映画祭でのグランプリ・観客賞受賞を皮切りに、ナショナルボード・オブ・レビューで作品トップ10に選出、助演女優賞とオリジナル脚本賞受賞など、各国の映画祭にて早くも138ノミネート、50受賞(※TOP10選出含む/2021.02.01現在)を記録している本作。現地時間2月3日(水)に発表となるゴールデン・グローブ賞では作品賞の対象外となったことに疑問の声が多く上がるほど、数多くの人の共感を呼んでおり、アカデミー賞にも期待がかかる。
イントロダクション
アメリカンドリームを胸に、逞しく生きる家族の物語は、サンダンス映画祭をはじめ世界の映画祭で<観客賞>を総なめにした。さらに辛口批評サイトRotten Tomatoesでは100%を更新中(2021年1月29日現在)。評論家からも「監督のパーソナルな物語が大きな感動と共感を与えている」と大絶賛。ハリウッド・リポーター誌、ヴァラエティ誌ほか有力誌もこぞってアカデミー賞有力作品として名を挙げている。
ストーリー
1980年代、農業で成功することを夢みる韓国系移民のジェイコブは、アメリカはアーカンソー州の高原に、家族と共に引っ越してきた。荒れた土地とボロボロのトレーラーハウスを見た妻のモニカは、いつまでも心は少年の夫の冒険に危険な匂いを感じるが、しっかり者の長女アンと心臓に病を持つが好奇心旺盛な弟のデビッドは、新しい土地に希望を見つけていく。まもなく毒舌で破天荒な祖母も加わり、デビッドと一風変わった絆を結ぶ。だが、水が干上がり、作物は売れず、追い詰められた一家に、思いもしない事態が立ち上がる──。
作品タイトル:『ミナリ』
出演:スティーヴン・ユァン、ハン・イェリ、アラン・キム、ネイル・ケイト・チョー、ユン・ヨジョン、ウィル・パットン ほか
脚本&監督:リー・アイザック・チョン
原題:MINARI
全米公開日:2021年2月12日
2020年/アメリカ 上映時間:116分
配給:ギャガ
公式サイト:gaga.ne.jp/minari
コピーライト:(c)2020 A24 DISTRIBUTION, LLC All Rights Reserved.
2021年3月19日(金)TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー
関連記事:
■ 世界の映画祭で<観客賞>を総なめ!新たなる家族映画のマスターピース『ミナリ』予告映像&ポスタービジュアル解禁!
■ アカデミー賞最有力!オスカー常連のA24とPLAN Bがタッグを組んだ最新作『ミナリ』2021年3月19日(金)日本公開決定