『君の名は。』ハリウッド実写版メガホンをとるリー・アイザック・チョン監督作『ミナリ』を新海誠監督が称賛! ―明日公開

1980年代、農業で成功することを夢見てアメリカ南部のアーカンソー州に移住してきた韓国人一家が、アメリカンドリームを胸に逞しく生きる姿を描く『ミナリ』が明日3月19日(金)公開となる。

『ムーンライト』や『レディ・バード』などでオスカーの常連となったA24と、『それでも夜が明ける』でエンターテイメントの定義を変えたブラッド・ピットのPLAN Bがタッグを組んだ本作は、各国の映画祭にて265ノミネート、81受賞(※TOP10選出含む/2021年3月17日現在)を記録。さらに、日本時間3月15日(月)に行われた第93回アカデミー賞では作品賞を含む6部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞、作曲賞)にノミネートされた。

本作を手掛けた韓国系アメリカ人の新鋭リー・アイザック・チョン監督は、新海誠監督の『君の名は。』のハリウッド版実写作品でメガホンをとることでも注目を浴びている。新海監督はひと足早く『ミナリ』を鑑賞したことを自身の公式Twitterで報告。「良いもの観たなあ」と称賛し、「チョン監督にハリウッド版『君の名は。』を監督してもらえることが、あらためて幸せです」と喜びを語っている。

そして、リー・アイザック・チョン監督からも『君の名は。』についてコメントが到着。ハリウッド実写版制作への意気込みやオリジナルの『君の名は。』についての印象を語っているほか、公開を待ち望む日本のファンに向けてもメッセージを贈っている。なお、全文は以下の通り。

目次

コメント全文

■ 新海誠監督(※Twitterより)
リー・アイザック・チョン監督『ミナリ』、試写を拝見しました。映画の中のあのたくましい家族だけではなく、作り手まで思わず大好きになってしまうような、素敵な善性に満ちた映画です。良いもの観たなあ。
チョン監督にハリウッド版『君の名は。』を監督してもらえることが、あらためて幸せです。
https://twitter.com/shinkaimakoto/status/1371315509925351425

■ リー・アイザック・チョン監督
『君の名は。』について
新海監督も自分も田舎出身者で都会に出たという背景が一緒。なので、新海監督が意義深いと思っている部分は自分にとっても意義深いと自然に思えるのが良いと思っています。
日本の皆さまにとって『君の名は。』は大切な作品であることをよく知っていますので最善を尽くします。

映画を見た時はとても神秘的で感動的な作品だと思いました。
特に瀧が洞窟で三葉の人生に触れた時に共感を覚えました。
理由は、彼らは見た目などではなく、お互いが持つストーリーや人生に恋をするというのがとても深遠に感じたからです。
また、『君の名は。』は自然や大地に耳を傾け、どのように人に影響を与えているのかを受け入れていくというテーマ性も持ち合わせています。それは『ミナリ』にも共通していると思いました。

日本の皆さんへ
『ミナリ』が日本で公開されることにとにかく感謝しています。
僕は小津安二郎監督はじめとした日本の<家族映画>は一番だと思っています。ストーリーテラーとしてインスパイアされたことは何度もありました。実際に、僕は『ミナリ』を作った後は家族に対しても思いが明確になりました。皆さんも『ミナリ』を観た後に同じように感じてもらえるといいなと思っています。

ミナリ

イントロダクション
第93回アカデミー賞では、主人公ジェイコブ役のスティーヴン・ユァンがアジア系として初の主演男優賞に、祖母のスンジャ役のユン・ヨジョンも韓国人女優として初の助演女優賞にノミネートされるなど歴史的快挙を達成。

さらにサンダンス映画祭ほか世界の映画祭で<観客賞>も総なめにしたほか、辛口批評サイトRotten Tomatoesでは100%(2021年1月26日現在)を記録、評論家からも「監督のパーソナルな物語が大きな感動と共感を与えている」と支持を集めた。注目の本作はいよいよ明日、3月19日(金)日本公開を迎える。

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