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19世紀を代表する哲学者、経済学者カール・マルクスの末娘エリノア・マルクスの激動の半生を描いた『ミス・マルクス』の公開日が9月4日(土)に決定し、場面写真が解禁された。
本作は、カール・マルクスの伝説の3姉妹の末娘であり、女性や子供たち、労働者の権利向上のため生涯を捧げ、43歳の若さでこの世を去った女性活動家エリノアの知られざる激動の半生を初めて映画化。監督・脚本を手掛けたのは、前作『Nico, 1988』(17)でヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門作品賞を受賞したイタリア出身のスザンナ・ニッキャレッリ監督。
2020年ヴェネツィア国際映画祭でワールド・プレミアを迎えた本作は、同映画祭コンペティション部門でFEDIC賞、ベストサウンドトラックSTARS賞の2冠に輝き、2021年ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞11部門ノミネート、3冠受賞を果たしている。
場面写真には、日本版オリジナルポスターにも使用された踊るエリノアをはじめ、活動家として自信に満ち溢れた姿や孤独な感情をたたえた表情など、様々なエリノアの姿が映し出されている。その他、恋人エドワード・エイヴリングや仲間たちとのショットや父カール・マルクス、少女時代のエリノアやマルクス家一同をおさめたショットなど計9点が解禁された。
主人公エリノアを演じるのは『つぐない』(07)、『未来を花束にして』(15)のロモーラ・ガライ。本作の演技で「控えめながら、文句なしに人の心を打つ演技」(英・ガーディアン紙)、「強烈なパフォーマンス」(米・インディワイアー誌)など、世界的に絶賛を浴びた。
エイヴリング役には『戦火の馬』(11)、『クイーンズ・ギャンビット』(20)で知られる演技派パトリック・ケネディ、カール・マルクス役を『大いなる沈黙へ グランド・シャルトルーズ修道院』(05)の監督を務めたフィリップ・グレーニングが演じている。
社会主義とフェミニズムを結びつけた草分けの一人であり、時代を先駆けた女性として歴史を駆け抜けたエリノア・マルクス。その短くも激動の半生を、心揺さぶるパンクロックの響きに乗せて現代に甦らせた『ミス・マルクス』は、9月4日(土)よりシアター・イメージフォーラム、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー。
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ストーリー
1883年、イギリス。最愛の父カールを失ったエリノア・マルクスは劇作家、社会主義者のエドワード・エイヴリングと出会い恋に落ちるが、不実なエイヴリングへの献身的な愛は、次第に彼女の心を蝕んでいく。社会主義とフェミニズムを結びつけた草分けの一人として時代を先駆けながら、エイヴリングへの愛と政治的信念の間で引き裂かれていくエリノアの孤独な魂の叫びが、時代を越えて激しいパンクロックの響きに乗せて現代に甦る。
タイトル:『ミス・マルクス』
出演:ロモーラ・ガライ、パトリック・ケネディ、ジョン・ゴードン・シンクレア、フェリシティ・モンタギュー、フィリップ・グレーニング
監督・脚本:スザンナ・ニッキャレッリ
2020年/イタリア=ベルギー/英語・ドイツ語/107分/カラー/ビスタ/5.1CH
原題:Miss Marx 字幕:大西公子
後援:イタリア大使館、イタリア文化会館、ベルギー大使館
配給:ミモザフィルムズ
公式サイト:https://missmarx-movie.com
公式Twitter:@missmarxfilm
コピーライト:(c)2020 Vivo film/Tarantula
9月4日(土)よりシアター・イメージフォーラム、新宿シネマカリテ他 全国順次公開
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