2020年カンヌ国際映画祭など世界中の映画祭に正式出品され観客を感動で包んだニル・ベルグマン監督最新作『旅立つ息子へ』が3月26日(金)にTOHOシネマズ シャンテほか全国公開される。
世界でいちばん愛する息子のために、キャリアも捨て、子育てに人生を捧げてきた元グラフィックデザイナーの父。「金はなくても愛がある」と田舎に引っ込み、2人だけの世界を楽しんできた。ところがある日、彼らに突然の試練が訪れて…。自閉症スペクトラムを抱える息子を全力で守る父と、父の愛を受けとめて心優しい青年に成長した息子。実話を基にした感動作だ。
このたび解禁された予告は、逃避行の幕開けのシーンから。愛する息子ウリ(ノアム・インベル)を育てることに、人生の全てを捧げてきた父親のアハロン(シャイ・アヴィヴィ)。ウリが成人になるのを機に、別居中の妻は息子の将来を心配し、全寮制の特別支援施設への入所を決めてしまう。ずっと父親と生きてきたウリは、突然告げられた別れにパニック。迷った挙句、アハロンは「息子は自分が守りぬく」と決意し、2人きりの予期せぬ逃避行が始まる。すべてを言葉にしなくても、心で通じ合い、深い親子の絆で結びついてきた2人。旅の終わりにアハロンが下した決断とは―。別れとはじまりを紡ぐ、爽やかな親子の旅立ちを感じさせる予告となっている。
あわせて解禁されたビジュアルでは、「君のために何ができるだろう」という父が息子を想う深い愛情に溢れたコピーとともに、青空の下、笑顔で親子仲良くサイクリングをする場面が切りとられている。ウリを愛おしそうに見つめ頬を撫でるアハロンのカットもあわせて、父親のはかりしれない愛、2人で歩んできた人生、そしてこれからの希望に溢れる未来へと繋がっていく様子が感じられるビジュアルとなっている。
さらにこの親子の愛の物語に、早くも各界の父親と母親をはじめとした著名人から共感&絶賛のコメントが到着した。
関根勤は「父親の深い愛情に感動した!観終わった後、暫く椅子から立ち上がれなかった!」とコメント。4児の父である滝藤賢一、そして谷川俊太郎は父親の姿に自身を重ねるほど強く共感。照英は「愛情と切なさの狭間に、涙が止まらなかった。」と号泣し、子育てのバイブルと絶賛している。
コメント(敬称略・順不同)
●関根勤(タレント)
父親の深い愛情に感動した!
観終わった後、暫く椅子から立ち上がれなかった!
●滝藤賢一(俳優)
『クレイマー、クレイマー』『マリッジ・ストーリー』を彷彿とさせる映画『旅立つ息子へ』。
誰しも訪れる人生の岐路。
その選択が正しいかどうかなんてことは、誰にも分からないし誰にも決められない。
1人の少年を通して愛すべき人間の姿が浮き彫りになり、自分が生きる意味を考えてしまった。
●照英(俳優)
愛情と切なさの狭間に、涙が止まらなかった。
親として子を信じてあげる勇気!!
その答え合わせが出来た気がする。
子育てのバイブルこの作品にあり!!
●谷川俊太郎(詩人)
映画を観たというより、父親のアハロンとともに、私はこの父と子の現実を生きました。きつかったけれど豊かな時間でした。
●久米宏
地中海が見事に青い
父親は息子をひたすら愛する 愛し続ける
やがて 息子は青い海に向かって歩き始める
父親と息子 ふたりの俳優が素晴らしい
上映時間94分 これも気持ちが良い
●鎌田實(医師・作家)
心の底から温かくなる映画。ドタバタの逃避行が何かを変える。エンディングはジーンとくる。
「よくやった」と必死に生きる2人に思わず拍手。感動、感動!
●瀧波ユカリ(漫画家)
自閉症スペクトラムの息子と父の逃避行が、サスペンスよりもスリリングでラブロマンスよりも切ないなんて!そんじょそこらの愛じゃないし、優しいだけの父じゃない。静かな時間の中で予想は何度も裏切られ、そのたび胸が震えた。
●荻上チキ(「荻上チキ・Session」パーソナリティ)
文字通りの凸凹コンビによる、長く静かな旅。いずれ親子は、「繋がり方」を見直す時を迎える。痛いほどの喜ばしさ、そして切なさ。
●岸田奈美(作家)
わたしの家族にもやってくる、遠いようで近い、不安にまみれた未来。そういう霧が少し晴れました。
障害のある家族と生きる人なら誰もが抱くであろう愛と葛藤、その先に必ずある成長に、強さをもらえた気がします。
●おおたとしまさ(育児・教育ジャーナリスト)
子育てとは、子どもにとっての自分の価値を毎日少しずつ減らしていく逆説的な営み。ゆえに、親として最も幸せな瞬間は、親として最も寂しい瞬間にやってくる。すべての子煩悩な親に見てほしい、子育ての「幸せな逆説」が凝縮された作品。
●ダースレイダー(ラッパー)
イスラエル映画『旅立つ息子へ』これは素晴らしい作品です。
人は成長するし、それはすぐには目に見えないかもしれないし実は見ようとしてない時もある。
それでも僅かな変化が心を震わし、人に気づきを与える。
ある意味“そして父になる”映画だと思いました!(Twitterより)
イントロダクション
メガホンをとったのは、イスラエルを代表する巨匠ニル・ベルグマン。繊細に揺れ動く家族の姿を描き続け、東京国際映画祭史上初にして唯一の二度のグランプリ受賞の快挙を果たした。本作では、国内で最も有名な映画評論家から、是枝裕和監督の作品と並べられ、イスラエル・アカデミー賞では監督賞はじめ主要賞を総ナメするほど高い評価を得ている。
息子ウリ役を演じた気鋭の新人ノアム・インベルは、リアリティ溢れる天才的な演技で『ギルバート・グレイブ』のレオナルド・ディカプリオの再来を彷彿させると世界中で評判に。父親が自閉症スペクトラム施設の職員で、小さい頃から施設の友達と一緒に育った経験がキャラクターへの深い理解に繋がっているとはいえ、その演技は目を見張るものがある。
父親役のシャイ・アヴィヴィはイスラエルで活躍するベテラン俳優で、息子への想いを全身で表現し、2人が紡ぐ親子の強い絆と溢れる愛は涙なしではみられない。
ストーリー
売れっ子のグラフィックデザイナーを引退したアハロン(シャイ・アヴィヴィ)は、二十歳になるひとり息子のウリ(ノアム・インベル)と田舎町でのんびりと2人暮らししている。実はウリは自閉症スペクトラムを抱えていて、アハロンが24時間、世話してきたのだ。しかし、別居中の妻、タマラ(スマダル・ヴォルフマン)は将来を心配して、全寮制の特別支援施設への入所を決める。定収入のないアハロンは養育不適合と判断され、行政の決定に従うしかなかった。入所の日。ウリは大好きな父との別れにパニックを起こしてしまう。アハロンは決意した。「息子は自分が守る」こうして2人の逃避行が始まった。
作品タイトル:『旅立つ息子へ』
出演:シャイ・アヴィヴィ、ノアム・インベル、スマダル・ヴォルフマン
監督:ニル・ベルグマン(『僕の心の奥の文法』第23回東京国際映画祭グランプリ受賞)
脚本:ダナ・イディシス
2020年/イスラエル・イタリア/ヘブライ語/94分/1.85ビスタ/カラー/5.1ch/英題:Here We Are/日本語字幕:原田りえ
PG12
配給:ロングライド
公式サイト:https://longride.jp/musukoe
コピーライト:(C) 2020 Spiro Films LTD.
3月26日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開
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