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『旅立つ息子へ』ニル・ベルグマン監督からのメッセージ到着!「情緒的であり笑いあり、皆さんが楽しんでくれれば嬉しい」

2020年カンヌ国際映画祭など世界中の映画祭に正式出品され観客を感動で包んだニル・ベルグマン監督最新作『旅立つ息子へ』が本日3月26日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開となる。

長編デビュー作『ブロークン・ウィング』(02)と『僕の心の奥の文法』(10)で、いずれも東京国際映画祭で、史上初、唯一となる二度のグランプリの快挙を果たしたベルグマン監督。新型コロナウイルスの影響により本国では公開の目処が立っていない本作が、縁ある日本で遂に公開を迎えるにあたり、「本来なら来日して日本の皆さんの反応を見たいのですが、新型コロナの影響により叶いません。でも映画は日本へ旅し、劇場公開されワクワクしています!本作は父と息子、そして彼らの旅の物語です。情緒的でありながら、笑いもあります。皆さんが楽しんでくれれば嬉しいです。(日本語で)“気をつけてね”」と笑顔でメッセージを送った。

ニル・ベルグマン監督
(c) Dan Hirsch

あわせて、ベルグマン監督の撮影時に印象的だったエピソードも到着。「父親アハロンを演じたシャイ・アヴィヴィが夜の車道を横断するシーンで、彼が道路を渡って引き返したとき、タクシー運転手が混乱してブレーキを掛けるのが遅くなり、なんとシャイを跳ねそうになったのです…!ヒヤッとしましたが、シャイはダンスのようなステップで車を避けて怪我もなく無事に撮影が終了したのですが、このシーンを見るたびに私たちは一瞬凍りつき、ホッと胸をなで下ろしています(笑)。」と、確かに実際に観ている側も一瞬ヒヤッとするこのシーンの裏側について明かした。

イスラエルの映画事情については「現在は新作の撮影も停滞していて、ほんの数本が進行している状況。ストリーミングでの公開を持ちかけられますが、やはり映画は観客に大画面で観てもらいたいですから。私たちアーティストは優先順位で最下位とされていて、以前のように活動できるようになるのは最後だろうと諦めています。映画を観に行き、文化の息吹を吸うよりも、新しい靴を買う方がはるかに重要ということですから。しかし、パンデミックが終息すれば、文化に飢えていた人々が映画館に足を運ぶようになると信じています。」と希望の思いを語った。

『旅立つ息子へ』は本日より公開。

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