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フランソワ・オゾン監督最新作『私がやりました』ブラックユーモア溢れる尋問シーンの映像解禁

名匠フランソワ・オゾン監督が手掛けるクライムミステリー・エンターテインメント『私がやりました』が11月3日(金・祝)よりTOHOシネマズ シャンテ他にて全国順次公開となる。このたび、ブラックユーモア満載の本編映像が解禁された。

本作は、ある事件の“犯人の座”を巡って、年齢も性格も異なる女性3人が駆け引きを繰り広げていく一風変わったストーリーになっている。本国フランスでは過去にオゾンが手掛けた映画『8人の女たち』(02)、『しあわせの雨傘』(10)に次ぐ、動員100万人超えの大ヒットを記録。
主人公のマドレーヌとポーリーヌ役には、ピュアな魅力が眩しいナディア・テレスキウィッツレベッカ・マルデールを起用。正反対の性格の2人を魅力的に演じ、チャーミングな凸凹コンビを作り上げた。また、2人の前に立ちはだかるヴィランのオデットを演じるのは、『ピアニスト』(01)や『エル ELLE』(16)などで知られるフランスの国民的女優イザベル・ユペール。さすがの貫禄で観客の視線を釘付けにする。

さらに女性たちを引き立てる愉快な男性キャラクターには、『しあわせの雨傘』(10)や『危険なプロット』(12)でこれまでオゾンとタッグを組んできたファブリス・ルキーニ、『パリタクシー』(22)で主演を演じたダニー・ブーン、そしてオゾン監督作『すべてうまくいきますように』(21)に出演したアンドレ・デュソリエが抜擢されている。

この度解禁となる映像では、マドレーヌとポーリーヌのふたりが結託して判事に立ち向かう姿が描かれる。ある有名映画プロデューサーが自宅で殺されたところから物語の幕が上がる。容疑者として浮かび上がったのは、どうやら被害者と最後に会っていたらしい売れない女優マドレーヌだった。
有名映画プロデューサーのモンフェラン(ジャン=クリストフ・ブヴェ)を殺害した疑いをかけられた売れない女優マドレーヌ(ナディア・テレスキウィッツ)。彼女の弁護を担当することになった親友で新人弁護士のポーリーヌとともに、ラビュセ判事(ファブリス・ルキーニ)の取調室へとやってくる。
女性の犯罪はすべて痴情のもつれによる犯行だ、と言わんばかりに失礼な見解を挟みながら大げさな推理を披露するが、それを聞いたマドレーヌとポーリーヌは呆れ果てる。「情状酌量で刑期は5年」と聞くと、「20年よりマシだけど、長い」と冗談を飛ばし余裕を見せるマドレーヌ。凶器の銃が、マドレーヌが所持していたものと同じだったことを証拠としてあげる判事だが、ポーリーヌは「パリ市内に同じ銃は山ほどある」と反論しマドレーヌの盾となって立ち向かっていく――。

映画の舞台である1930年代のフランスは完全な男性優位の社会で、女性たちは投票権もなく抑圧されながら生きていた。ラビュセ判事の言葉の節々からそんな時代背景を感じさせ、男性の偏見を逆手に取り、ブラックユーモアとして我々に突き付けるオゾンの手腕が光る。
若くて社会的地位もなければお金もないマドレーヌとポーリーヌは、判事の強引な憶測によって火をつけられ、この逆境で捨て身の人生大逆転の方法を思いつく…。

主人公を演じたふたりのフレッシュな新人女優とフランスを代表するベテラン俳優陣の全員が一つになり、テンポの良いセリフの掛け合いも映画を楽しむポイントの一つ。
Netflixの人気ドラマ「エミリー、パリへ行く」のジャン=クリストフ・ブヴェも殺害されるプロデューサー役で出演し、コミカルで独特な存在感を発揮している。

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