直木賞作家道尾秀介原案、津田寛治&駒井蓮W主演『名前』第13回大阪アジアン映画祭クロージング作品に決定

名前

道尾秀介原案・「ねこにみかん」の戸田彬弘監督が手がけた映画『名前』が、第13回大阪アジアン映画祭のクロージング作品として上映されることが決定した。「アジア映画のゲイトウェイ大阪」として、優れたアジア映画を上映する大阪アジアン映画祭。その中でも各国で評判の話題作を集める特別招待作品部門のクロージング上映作品として、本年初夏の全国公開に先駆け、映画祭閉幕日の3月18日(日)ABCホールにてワールドプレミア上映される。

大阪アジアン映画祭プログラミング・ディレクターの暉峻創三氏からは、「もともと演技に秀でた俳優たちから、その持てる力をさらに凌駕した演技を引きだす監督の演出力に感嘆させられる作品」と絶賛のコメント。
直木賞作家・道尾秀介が映画の為に書き下ろしたオリジナル原案を基に生み出された本作は、名前を偽り自堕落に生きてきた男が、ある女子高生との出会いをきっかけに、生きる希望を取り戻していくヒューマン・ミステリー。現代人の存在不安を見事に映像化し、同時に思春期の心の繊細な揺らぎを丁寧に描き出した新たな日本映画の傑作の登場だ。

主人公・正男を演じるのは、『ソナチネ』『模倣犯』など、メジャーからインディペンデントまで数多くの映画・ドラマに出演してきた名優・津田寛治。不思議な女子高生・笑子に、『心に吹く風』などで瑞々しい魅力を放つ駒井蓮がダブル主演。さらに、筒井真理子、勧修寺保都、松本穂香、金澤美穂、比嘉梨乃、真広佳奈、小槙まこ、戸畑心、柿本朱里、アベラヒデノブ、木嶋のりこ、内田理央、池田良、川瀬陽太、西山繭子、波岡一喜、田村泰二郎など実力派が脇を固める。暉峻氏から演出力を絶賛された監督には、これまで「ねこにみかん」など手がけ劇作家・演出家としても注目を集める若手実力派・戸田彬弘。映画と舞台を股にかける存在として活躍している。脚本に「つむぐもの」の守口悠介、撮影監督に「淵に立つ」でカンヌ国際映画祭で高く評価された根岸憲一、音楽に河瀨直美監督作品などを手がける茂野雅道など、一流のスタッフが名を連ねている。

ストーリー
経営していた会社が倒産し、茨城にやってきた中村正男。様々な他人の名前を周囲に偽って使い、体裁を保ちながら自堕落な暮らしを送っていた。ある日素性がバレそうになり窮地に陥っていた正男のもとへ、彼を「お父さん」と呼ぶ女子高生・葉山笑子が突然現れる。笑子のペースに振り回されながらも、親子のような生活に束の間の平穏を見出す正男。しかし、笑子がある事情から正男のことを、自分の生き別れた父親だと思っていることに気づき、自分の消してきた過去のことを考え始める。正男には死産した娘がいたのだった・・・。
そして心を閉ざして高校生活を送ってきた笑子も、演劇部で主演のひとりに抜擢され、少しずつ変わっていく。

作品タイトル:『名前』
出演:津田寛治 駒井蓮 / 勧修寺保都 松本穂香 / 内田理央 池田良 木嶋のりこ 金澤美穂 / 比嘉梨乃 真広佳奈 小槙まこ 戸畑心 柿本朱里 アベラヒデノブ 田山由起 竹下かおり 信國輝彦 松林慎司 稲荷卓央 / 波岡一喜 川瀬陽太 田村泰二郎 西山繭子 / 筒井真理子
監督・編集:戸田彬弘
原案:道尾秀介
脚本:守口悠介
製作統括:井川楊枝
プロデューサー:前信介
音楽:茂野雅道
撮影:根岸憲一
録音:鈴木健太郎
MA:吉方淳二
音響効果:國分玲
助監督:平波亘
制作担当:森田博之
衣装:博多屋あい
ヘアメイク:堀奈津子
アシスタントプロデューサー:雨無麻友子
スチール:北島元朗
配給:アルゴ・ピクチャーズ

公式サイト:namae-movie.com
コピーライト:(c)2018 映画「名前」製作委員会

2018年初夏、新宿シネマカリテ他、全国ロードショー

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