直木賞作家・道尾秀介が映画の為に書き下ろしたオリジナル原案を基に生み出された映画『名前』が6月30日(土)より新宿シネマカリテほか全国公開される。
この度、『GANTZ』『いぬやしき』等を生み出した超人気漫画家・奥浩哉からコメントと共にヒロイン・駒井蓮のイラストが到着。さらに近藤芳正、瀬戸山美咲、相田冬二、松井良彦など各界の著名人より多くのコメントも寄せられた。
『GANTZ』『いぬやしき』等映画原作の漫画を生み出してきた超人気漫画家・奥浩哉からは「特に目を引いたのは、新人の駒井蓮さんの素朴で初々しくも自然な演技。彼女は表情や仕草など非常に魅力的。これから要注目の女優さんだと感じた。親世代の男性は彼女のような娘が欲しいと思うんじゃないだろうか。」とコメントし、W主演の駒井蓮のイラストも描きおろした。
また「人間が悩み、苦しむ姿は、他人から見ると可笑しかったり、美しかったりする。そんな人間が、戸田監督もほっとけないんだな。」という俳優・近藤芳正は、「物語が先行ではなく、人間が先行で物語を創っている。そこが好き!」と本作について絶賛のコメントを寄せ、劇作家・演出家として活躍する瀬戸山美咲は「人と人が出会う時、本当は名前も記号も必要ないのかもしれない。なんでもない場所が少しだけ特別な場所に見えてくる夜明けのシーンを見ながら、そんなことを考えた。」と本作の世界観を振り返る。映画監督・演出家としても活躍の深作健太からも「いい映画というものは、素敵なウソをつく。孤独な二人の世界のウソが重なる時、ニセモノの関係はホンモノになる。」と、映画公開の期待が高まるコメント揃いだ。
また、本作の撮影現場となった茨城県での先行上映も決定。6月30日(土)の東京公開に先駆け、6月16日(土)からイオンシネマ守谷で公開が開始される。舞台となった茨城の空気に触れながら本作を味わうことの出来るまたとない機会となる。
コメント全文
純粋にストーリーを楽しめた!特に目を引いたのは、新人の駒井蓮さんの素朴で初々しくも自然な演技。
彼女は表情や仕草など非常に魅力的。これから要注目の女優さんだと感じた。
親世代の男性は彼女のような娘が欲しいと思うんじゃないだろうか。
――奥浩哉(漫画家)
人間が悩み、苦しむ姿は、他人から見ると可笑しかったり、美しかったりする。そんな人間が、戸田監督もほっとけないんだな。そして物語が先行ではなく、人間が先行で物語を創っている。そこが好き!
――近藤芳正(俳優)
恋人でも友達でも家族でもない。ふたりのあいだの空気がとてもいい。正男はしょうもない奴だけれど、笑子を「女子高生」とか「子供」とかいう記号で捉えない。笑子もまた、相手が大人だからといって物怖じしない。人と人が出会う時、本当は名前も記号も必要ないのかもしれない。なんでもない場所が少しだけ特別な場所に見えてくる夜明けのシーンを見ながら、そんなことを考えた。
――瀬戸山美咲(劇作家・演出家)
あなたがだれなのか、わたしは知らない。わたしがだれなのか、あなたは知らない。けれども、まだだれでもないふたりだからこそ育めるものがあることを、わたしたちの躰と本能は知っている。まだ名づけることができないたいせつな感情に「名前」をつけようとする、これは慎ましくも勇敢な物語である。
――相田冬ニ(ライター)
戸田監督の演出力と道尾秀介氏のミステリーが、見事に融合した映画「名前」。津田寛治さんとダブル主演の座を射止めた駒井蓮さんは、新人らしからぬ繊細な演技で、不思議・不安定・不完全な少女をリアルに演じていた。彼女の揺らめく表情を、ずっとずっと、見ていたいと思った。駒井蓮さん。彼女の「名前」もまた、是非ご記憶を。
――安田真奈(映画監督・脚本家)
いい映画というものは、素敵なウソをつく。孤独な二人の世界のウソが重なる時、ニセモノの関係はホンモノになる。かつて、映画と演劇は密接な関係にあった。いま戸田彬弘という才能が日本映画に必要なのは、映画と演劇の境界線の〈本当〉を生きる稀有な監督の一人だからだ。駒井蓮の〈可能性〉がスクリーンの中で輝いている。俳優の演技の向こうに、溢るる真情を映し出す戸田さんの世界が僕は大好きだ。
――深作健太(映画監督・演出家)
主人公のおじさんと女子高生の笑子(えみこ)が、過去から生じる孤独や、現在から生じる焦燥。そして、未来への不安を感じ、思い、考え、行動をする。そんな彼らへの、戸田監督の想いと眼差しは、時に突き放し、ときに暖かく見守る。やがて、おじさんは、一皮剥け、笑子も成長をし、二人は自我に目覚め、希望をも見いだしていく。そして、それらの描写には余分なものは一切なく、的確に描かれ、実に心地いい。なんとも、いい映画でした。
――松井良彦(映画監督/ 映画「追悼のざわめき」等)
雨、水面、霞む緑。どこか熱帯を思わせる美しい映像が、静かにこっちの呼吸を奪いに来る。息苦しいのはそれだけじゃない。だっておかしいじゃないか。登場人物たちは名前を軽んじ過ぎている。人間誰しも名前を呼んで欲しいんじゃないのか。でも確かに、名乗らずに臨む酒席の開放感ったら無いもんな…そんな気持ちで見続けて、気づけばあの渡し舟に乗って自分の名前を叫びたい気持ちになっていた。以上、大九明子でした!
――大九明子(映画監督)
ストーリー
経営していた会社が倒産し、茨城にやってきた中村正男。様々な他人の名前を周囲に偽って使い、体裁を保ちながら自堕落な暮らしを送っていた。ある日素性がバレそうになり窮地に陥っていた正男のもとへ、彼を「お父さん」と呼ぶ女子高生・葉山笑子が突然現れる。笑子のペースに振り回されながらも、親子のような生活に束の間の平穏を見出す正男。しかし、笑子がある事情から正男のことを、自分の生き別れた父親だと思っていることに気づき、自分の消してきた過去のことを考え始める。正男には死産した娘がいたのだった…。そして心を閉ざして高校生活を送ってきた笑子も、演劇部で主演のひとりに選ばれて、少しずつ変わっていく。
作品タイトル:『名前』
津田寛治 駒井蓮 / 勧修寺保都 松本穂香 / 内田理央 池田良 木嶋のりこ 金澤美穂
比嘉梨乃 真広佳奈 小槙まこ 戸畑心 柿本朱里 アベラヒデノブ 田山由起 竹下かおり 信國輝彦 松林慎司 稲荷卓央 / 波岡一喜 川瀬陽太 田村泰二郎 西山繭子 / 筒井真理子
原案:道尾秀介
監督・編集:戸田彬弘
脚本:守口悠介
製作統括:井川楊枝
プロデューサー:前信介
音楽:茂野雅道
撮影:根岸憲一
録音:鈴木健太郎
MA:吉方淳二
音響効果:國分玲
助監督:平波亘
制作担当:森田博之
衣装:博多屋あい
ヘアメイク:堀奈津子
アシスタントプロデューサー:雨無麻友子
スチール:北島元朗
制作プロダクション:グラスゴー15
企画・製作:一般社団法人茨城南青年会議所
製作:MARCOT/グラスゴー15/チーズfilm/ムービー・アクト・プロジェクト
2018/日本/16:9/114分
配給・宣伝:アルゴ・ピクチャーズ
公式サイト:https://namae-movie.com/
コピーライト:(c)2018 映画「名前」製作委員会
6月30日より新宿シネマカリテ他全国順次ロードショー