イ・オクソプ監督長編デビュー作『なまず』(7月29日(金)公開)より、個性派俳優ク・ギョファンが登場する場面の本編映像が解禁された。
第23回釜山国際映画4部門受賞、第44回ソウル独立映画祭観客賞受賞、第14回大阪アジアン映画祭グランプリをはじめ、第48回ロッテルダム国際映画祭、第37回ミュンヘン国際映画祭、第18回ニューヨークアジア映画祭、第21回台北映画祭など、海外の映画祭でも新しい才能として注目を浴びた本作。
信頼と不信という普遍的なテーマを軸に、主人公ユニョンの半径0.5メートルで起こるハプニング、恋愛、決断といった、いくつかのエピソードがテンポ良く繋がり合い、心にぐっと刺さるセリフとカラフルで遊び心いっぱいの映像で紡がれる、近距離恋愛群像劇だ。
本作は主人公ユニョン(イ・ジュヨン)の周りで起きたエピソードを、なまずが語るユニークな構造。この度解禁する場面でも、「再開発が始まりました」という、なまず(チョン・ウヒ)の声で始まる。ユニョンが彼氏ソンウォン(ク・ギョファン)と同棲中の街で再開発が始まり、立ち退き要求が出されてしまったのだ。
急遽、新居探しが必要になったユニョン。この日は仕事が休みだったソンウォンが、半地下の良い部屋を見つけたようで、先にひとりでその物件に向かっている。ユニョンも自転車に乗って後から向かうが、実は数日前に聞いたとある話により、彼に対し疑心暗鬼になっていたユニョンはイライラ気味。ようやく到着した場所には長い階段があったことで、「階段があるなら先に教えてよ」とソンウォンへの怒りを爆発させる。ク・ギョファンが演じるソンウォンというキャラクターは、うだつの上がらないダメ彼氏ながら、映画の前半ではその飄々とした佇まいさえも可愛らしさを感じる。しかし、彼女の身からすると一度疑いを持つと彼の態度に変化はなくとも、どんな態度も気に障ってしまう、“彼女あるある”とも言える様が描かれる。
ク・ギョファンは、現在日本でも絶賛公開中の映画『モガディシュ 脱出までの14日間』(21/リュ・スンワン監督)や、配信ドラマ「D.P.-脱走兵追跡官-」などで、その演技力の高さと特徴的な声が注目を集めている人気急上昇の俳優。『新感染半島 ファイナル・ステージ』(21/ヨン・サンホ)での悪役も記憶に新しく、本作でも仕事仲間に対して、表では笑顔を見せながらも心の底では疑い、冷たい眼差しを向けるなど、ク・ギョファンが表現する絶妙な演技をチェックして欲しい。
本作では、出演のほか製作、脚本、編集も務めており、インディーズ映画と大作を器用に渡り歩く韓国映画界、期待のマルチアーティストだ。映画配信サービスJAIHOで配信中の彼が主演の短編映画では、インディーズ時代のク・ギョファンを観ることができる。
ストーリー
ある日、看護師のユニョン(イ・ジュヨン)は自分と恋人ソンウォン(ク・ギョファン)の恥ずかしい姿を隠し撮りされたレントゲン写真が流出したと誤解。イ副院長(ムン・ソリ)は写真の主をユニョンと決めつけ、自宅待機を命じる。その頃、都心に巨大な穴(シンクホール)が出現する怪現象が発生。無職のソンウォンは埋め戻し工事の職にありつけたが、仕事中に大切な指輪を無くしてしまう。ソンウォンは同僚を疑い、ユニョンは見え透いた嘘をつくソンウォンを疑う。病院に置いてある水槽では、なまず(声:チョン・ウヒ)がそんなゴタゴタを見つめていた……。
作品タイトル:『なまず』
出演:イ・ジュヨン「梨泰院クラス」、ク・ギョファン『新感染半島 ファイナル・ステージ』、ムン・ソリ『オアシス』
監督:イ・オクソプ
2018年/韓国/89分/シネスコ/5.1ch/原題:메기/字幕翻訳:李芝賢/字幕制作:ワイズ・インフィニティ
協力:大阪アジアン映画祭
提供:JAIHO、Hulu
配給:JAIHO
公式サイト:namazu-movie.com
公式Twitter:@NamazuMovie
公式Instagram:@namazu_movie
コピーライト:(c) 2018 2x19HD. All rights reserved
7月29日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
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