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主演・吹越満『なんのちゃんの第二次世界大戦』インタビュー到着!現代人と戦争の距離感を浮き彫りにする群像劇 ―5/8公開

なんのちゃんの第二次世界大戦

吹越満が主演し、戦争記念館設立を目指す市長と設立を反対する戦犯遺族の攻防を描いた映画『なんのちゃんの第二次世界大戦』が5月8日(土)より渋谷・ユーロスペースにて公開となる

情報が錯乱する時代、何が事実なのか?そもそも事実を追い求めている人はどのくらいいるのか?本作品は、太平洋戦争の平和記念館を設立させることで、ある人物の過去を改竄しようとする市長と、それに反対する戦犯遺族の物語。
登場人物が、バラバラの思惑で対立し錯綜していく様は、フィクションでありながらも現代社会“そのもの”をあぶり出す。平成生まれの監督が描く、政治という歪んだ膜を通して見える現代と戦争との不透明な距離感を表現した他にはない作品だ。

主人公の市長を演じるのは、吹越満。記念館設立に反対する一家には、大方斐紗子、北香那、西山真来が出演。また現地オーディションで選ばれた新人・西めぐみが生き生きと演じた。オール淡路島ロケを慣行し、キャストの8割は現地住人。監督は河合健

なんのちゃんの第二次世界大戦

公式インタビュー

河合健監督は本作が劇場デビューとなる若い監督ですが、出演オファーを受けた時どう思われましたか?

吹越:まずこのタイトルで大丈夫かと……(笑)だけど、タイトルの不謹慎さに惹かれましたね。久しぶりに人間臭い“普通の人”のオファーでしたが、監督のやりたいことが明確ではっきりしているので、大丈夫だと思いましたね。あとは淡路島に行ける!と(笑)

なんのちゃんの第二次世界大戦

作品のテーマ “戦争との距離感”についてどう思われましたか?

吹越:戦争反対で世界平和をテーマとしている映画だと感じていましたが、後半にかけて映画の構成が崩壊していきます(笑)撮影中もどうなるのか分かりませんでしたが、それが良かった。想像からズレていく楽しい作品だと感じています。こういう映画があっても良いと思っています。

この映画で、役者人生で初めてのご経験をされたとお伺いしましたが?

吹越:完成前のラッシュを見せてもらったのは初めての経験でしたね。河合監督から連絡をもらって、編集室でラッシュを見せてもらいました。

河合監督:実は、劇中にいくつか挿入される戦時中の写真は吹越さんの提案なんです。

吹越:そうでしたっけ?(笑)、大変良い経験になりました。

なんのちゃんの第二次世界大戦

役者さんではない、ロケ地・淡路島の方がたくさん出演していますが、どうでしたか?また共演する上で気を付けていたことはありましたら教えてください。

吹越:一番は、映画の撮影現場を楽しい経験にして欲しいと思っていましたね。カメラが回ってない所でも、そこは気を付けていました。素人の方と共演するのは、普段の演技とは違い、予想外のことが多くて、大変やりがいがありました。

演技経験なしの子役、西めぐみさんとの共演はいかがでしたか?

吹越:一人の人間として、佇まいが素敵な方でした。いわゆる子供が子供らしさを演じるみたいな姿勢ではなかったのが良いですね。彼女が地元の子供だということを忘れるくらい、良い役者さんでした。

なんのちゃんの第二次世界大戦

ロケ・淡路島の思い出はありますか?

吹越:クランクインの前日に、声を掛けられた人たちと友達になって、急遽その夜に宴会になりましたね(笑)、オススメのお店を教えてもらったり、大変楽しかったです!

映画の見どころ、これからご覧になる方々にメッセージをお願いします。

吹越:恐らく、皆さんがタイトルから想像する内容からは、どんどんズレていきます。面白いです。淡路島のおかしな人達がわんさか出てきます。とても変な映画ですが、大マジメな映画です!良い意味で裏切ってくれる作品ですので、どういう映画か想像してから劇場にお越しください!

ストーリー
大人なんて信じない――
平和記念館設立を目指す市長と反発する戦犯遺族の攻防劇が始まる!

平成最後の年。少子高齢問題、外来種である亀の大量繁殖問題に悩まされている架空の街、関谷市。そんな関谷市の市長、清水昭雄は令和元年に、太平洋戦争の平和記念館設立を目指していた。そこに一通の怪文書が届く。『平和記念館設立を中止せよ。私は清水正一を許さない』清水正一とは、昭雄の祖父であり、戦時中から国民学校の教師として子供たちに反戦を訴えていた街の偉人である。送りつけてきたのは、街で石材店を営むBC級戦犯遺族の南野和子。和子は、正一の教え子であった。戦時中の正一が本当に反戦を訴えていたのか、その事実を知っているのである。
街の平和推進委員会一同が怪文書に対し、和子に抗議するもあっけなく返り討ちにあい、昭雄は和子に直接対決を挑む。そこから始まる、市長 VS 南野家の攻防劇。
街でスナックを経営する思想とは無縁の長女・えり子、日本を飛び出し国際ボランティア活動を行う孫の紗江。もう一人の孫であり、和子と石材店を共に営む光。そして、紗江の娘の幼子マリ。思想もバラバラの南野家がそれぞれの思惑で昭雄にぶつかっていく。
そして、正一の老人ホームで南野家が平成最後のテロを起こす被害者と加害者の境を見失い、物語想天外なラストへと駆け抜けていく―。

なんのちゃんの第二次世界大戦
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作品タイトル:『なんのちゃんの第二次世界大戦』
出演:吹越満/大方斐紗子/北香那/西山真来 ほか
監督:河合健 
製作プロダクション:株式会社ウィルコ
特別協力:淡路市、洲本市、南あわじ市、(一財)淡路島くにうみ協会、淡路島フィルムオフィス、洲本オリオン
2020/112分/カラー/日本/ビスタ/5.1ch/DCP
配給:なんのちゃんフィルム

公式サイト:http://nannochan.com/
コピーライト:(c)なんのちゃんフィルム

5月8日(土)より渋谷ユーロスペースにて、
5月22日(土)より名古屋シネマテークにて公開!他全国順次公開

★公開中、オンラインでのイベントを実施予定

 
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