映画『ナポレオン』撮影を振り返るリドリー・スコット監督のコメント&撮影現場を捉えた特別映像到着!

ナポレオン

ホアキン・フェニックス主演、リドリー・スコット監督による映画『ナポレオン』(12月1日(金)公開)より、日本版本ポスターと特別映像が到着した。

1789年。自由、平等を求めた市民によって始まったフランス革命。マリー・アントワネットは斬首刑に処され、国内の混乱が続く中、天才的な軍事戦略で諸外国から国を守り皇帝にまで上り詰めた英雄ナポレオン。最愛の妻ジョゼフィーヌとの奇妙な愛憎関係の中で、フランスの最高権力を手に何十万人の命を奪う幾多の戦争を次々と仕掛けていく。冷酷非道かつ怪物的カリスマ性をもって、ヨーロッパ大陸を勢力下に収めていくが――。
フランスを<守る>ための戦いが、いつしか侵略、そして<征服>へと向かっていく――。彼を駆り立てたものは、一体何だったのか?

今回解禁となる特別映像では、リドリー・スコット監督が戦闘シーンの撮影を振り返っている。「戦闘シーンの撮影は全てが規格外となる。歴史的な戦いを再現した」と自らが語る通り、陣形の全体像がわかる上空からのカットがあったかと思えば、息を呑む大砲の炎、吹き飛ばされる兵士の姿、戦場を駆け抜ける騎兵隊など、臨場感という言葉を超えて、まるで観るものが戦場に引きずり込まれているとさえ感じるような圧倒的な迫力の映像が続く。

「私自身の中にナポレオンが宿り、撮影に影響を及ぼした。良くも悪くもだ」と語ったリドリー・スコット監督。「名だたる先人に続くのは私だ 必ず歴史に名を残す」というナポレオンの言葉通り、圧倒的カリスマ性と優れた軍事戦略により皇帝まで上り詰め“英雄”と呼ばれた男。しかし、その冷酷非道な戦いの戦死者は300万人を超え、やがて彼は“悪魔”と恐れられる存在になっていく。

今年で御年86歳となるリドリー・スコット監督。壮大なスケールの映画を作る経験、才能、ビジョン、自信を有する、いまや数少ない映画監督のひとりだ。監督の思い描く壮大なビジョンを実現するために、スタッフたちは完璧な仕事が求められる。本作では最大11台のカメラを使用するため、広大なロケーションは360度完璧に装飾された。

戦闘シーンでは当時の兵士のように動ける膨大な人数の俳優が必要だった。そこで軍事アドバイザー、ポール・ビティスによりナポレオン時代に使われていた軍事演習が行われた。銃の構え方、足並みの揃え方、軍隊としての移動の仕方まで、当時のナポレオン兵が行っていた訓練がほどこされた。俳優たちは消耗戦だったナポレオン戦争で兵士たちが感じていた死と直面する恐怖や、砲弾が飛び交い、すぐ隣にいた人間が一瞬で命を落としていくような、まるで死を迎える準備のような戦場のリアルを演技で伝える必要があるからだ。

最終的には戦闘の決まった振り付けを用意するのではなく、<事態に備える>よう心がけさせたという。リドリー・スコット監督が「正方形に整列してほしい」と言えばビティスが「騎兵隊の位置に」と告げ、俳優たちは正方形に整列し、必要なポジションを取ることができるまでになった。何事にも備えよーービティスが24年の兵役経験から身につけてきたモットーが、撮影現場では戦闘シーンの更なるリアルな演出に生かされているのだ。

そうしたスペシャリストたちのきめ細やかな仕事が、リドリー・スコット映画の唯一無二のリアリティを作り上げている。

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