映画『猫は抱くもの』が第21回上海国際映画祭正式出品決定!日本映画で唯一のコンペティション部門入選の快挙

猫は抱くもの
『ヘルタースケルター』(2012)以来6年ぶりとなる沢尻エリカの主演、若手演技派俳優の吉沢亮出演、犬童一心監督がメガホンをとる『猫は抱くもの』が、6月23日(土)に新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町他にて全国公開となる。
本作は、主人公と猫の「内面」と「現実」が入り混じる演出が見どころで、映画好きやクリエイターの感性を刺激する、斬新な演出が随所に盛り込まれている。主人公の「内面」や「猫の視点」を観客に楽しんでもらうために、リアルな景色での撮影に加え、舞台装置を活用した「CGの対局」とも言える演出やアニメーションなど、いわば「映画の遊び」がコラージュのように盛り込まれている。そういった視覚的な斬新さはありつつも、誰しも抱えたことのある「人生のくすぶっている時間とどう向き合うべきか」という普遍的なメッセージが込められており、観る側に温かな余韻を残してくれる。映画の固定概念から解き放たれた本作は、受け手の柔軟性が試される内容にもなっている。

その取り組みが評価されてこの度、映画『猫は抱くもの』が第21回上海国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されることが決定。日本映画で唯一のコンペティション部門に出品という快挙を成し遂げることとなった。
6月16日~25日まで開催される上海国際映画祭は、世界15大映画祭のひとつで、FIAPF(国際映画製作者連盟)が認定する国際映画祭である。21回目を迎える今年は、世界108カ国から、3400本以上のエントリー(内日本映画約200本)があり、アジア最大級の映画祭として注目を集めている。また本作が出品されるコンペティション部門は、第10回(2007年)に山田洋次監督『武士の一分』が最優秀音楽賞(冨田勲)を受賞、第19回(2016年) に阪本順治監督『団地』が最優秀女優賞(藤山直美)を受賞するなどしている。『猫は抱くもの』の上海映画祭での上映日は6月21日(木)。それにあわせて急きょ、犬童監督ほか渡航し舞台挨拶を行う予定。

今回の出品決定に関して犬童監督からは「沢尻エリカの野蛮なパワーと吉沢亮のア然とするエレガントが中国の皆さんにどう刺さるか?楽しみです。」とのコメントが届いており、賞の獲得にも期待が膨らむ。主演の沢尻は「『猫は抱くもの』が、コンぺティション部門に選ばれ光栄に思います。海外でどのように評価して頂けるか、楽しみにしています。」とコメント。
日本映画として最優秀作品賞受賞作品(金爵奨)を受賞すれば2005年『村の写真集』(監督:三原光尋)以来の快挙となる。注目の授賞式は6月25日(月)に現地にて行われる。

ストーリー
こじらせた1人と1匹の妄想が、自分らしい幸せに気付かせてくれる―

思った通りの自分になれなくて、いつしか投げやりな生き方に慣れてしまった沙織(沢尻エリカ)。元アイドルのアラサーで、今はスーパーで働く彼女が心を開くのは、こっそり飼っている、ロシアンブルーの猫・良男(吉沢亮)だけ。今日いちにちの出来事を、妄想を交えつつ良男に話して聞かせる沙織。沙織の心に寄り添ううち、良男は自分が沙織の人間の恋人で、彼女を守れるのは自分だけだと思い込んでしまう。
そんなある日、沙織の前に“ゴッホ”と呼ばれる売れない画家・後藤保(峯田和伸)が現れ、良男は沙織の変化を目の当たりにする。ある晩、良男は月に誘われるように外の世界に飛び出し、迷子になってしまい…。ゴッホや、ゴッホを慕う猫・キイロ(コムアイ)、個性豊かな猫たちとの出逢いを通じて、1人と1匹は、自分らしく生きるすべを見つけていく。うまくいかないことの輝き。置いてけぼりをくらっている時間の豊かさ・・・。灰色の日常がカラフルに輝きはじめる、心温まる物語。

作品タイトル:『猫は抱くもの』
出演:沢尻エリカ / 吉沢亮 峯田和伸 コムアイ(水曜日のカンパネラ) / 岩松了
藤村忠寿 内田健司 久場雄太 今井久美子 小林涼子 林田岬優 木下愛華 蒔田彩珠 / 伊藤ゆみ 佐藤乃莉 末永百合恵 / 柿澤勇人
監督:犬童一心
原作:大山淳子『猫は抱くもの』(キノブックス刊)
脚本:高田亮
音楽:水曜日のカンパネラ
制作プロダクション:ADKアーツ
2018年/日本/カラー/ビスタ/DCP5.1ch/109分
企画製作・配給:キノフィルムズ

公式サイト:nekodaku.jp
コピーライト:(c)2018「猫は抱くもの」製作委員

6月23日(土) 新宿ピカデリー他、全国ロードショー!

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