世界三大映画祭の常連でありフランスを代表する映画作家フランソワ・オゾンの最新作『2重螺旋の恋人』が2018年8月4日(土)にヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開される。この度、ポスタービジュアルと本予告映像が解禁された。
『スイミング・プール』『危険なプロット』などサイコスリラーの名手として知られる鬼才オゾンが、米国の女性作家ジョイス・キャロル・オーツの双子をテーマとした短編小説を大胆に翻案、4年の構想期間を経て放つ極上の心理サスペンスである本作。
今回解禁される予告映像は、主人公クロエ(マリーヌ・ヴァクト)が、精神科医ポール(ジェレミー・レニエ)との幸せな生活をスタートするところから始まる。彼女は原因不明の腹痛に悩まされていたのだが、ポールの真摯なカウンセリングによって克服し、やがて愛し合うようになる。しかし、同居のための引越しで開いたダンボールの中から、名字が違うポールの古いパスポートを偶然見つけてしまう。ポールに対しての疑念が晴れない中、彼がいるはずの無い場所でポールとそっくりな男性を見かけたクロエ。ポールに話すと「人違いだ」と言うが信じられず、その男性ルイを探し当てるクロエ。ルイからは、自分はポールの双子の兄で、同じ精神分析医をしていると説明される。クロエは偽名を使って、ルイの診察室に通い始めるが、それは予想もつかなかった迷宮へ足を踏み入れることになるのだった・・・。
予告編では、穏やかで誠実な恋人ポールと、姿形や声はそっくり同じだが傲慢で挑発的なルイの、2人の精神分析を受けるクロエの様子と、やがてどちらとも関係を結び、背徳の愛にのめり込んでいく様、また最初はボーイッシュだったクロエがポールとルイのカウンセリングにより女性として美しく官能的に開花していく姿が描かれている。やがてクロエの身に危険が迫り、もろく崩れ去っていく日常。併せて解禁されたポスターでは双子の精神分析医との危険すぎるカウンセリングの様子を切り取った、衝撃のビジュアルとなっている。
「自分が愛した男は何者なのか?」真実を求めるクロエの物語は数々の謎を散りばめ加速し、やがて観客を幻惑の罠にからめとっていくオゾン監督の手腕にご期待頂きたい。
ストーリー
原因不明の腹痛に悩まされるクロエは、精神分析医ポールの元を訪れる。穏やかなカウンセリングにより痛みから解放されたクロエは、ポールと恋に落ち、同居を始める。そんなある日、クロエは街でポールそっくりの男と出会う。ルイと名乗る男はポールと双子で、しかも同じ精神分析医だという。なぜポールはルイの存在を隠しているのか?真実を突き止めるためルイの診察室に通い始めたクロエは、優しいポールと違って傲慢で挑発的なルイに惹きつけられていく…。
作品タイトル:『2重螺旋の恋人』
出演:マリーヌ・ヴァクト、ジェレミー・レニエ、ジャクリーン・ビセット、ミリアム・ボワイエ、ドミニク・レイモン
監督・脚本:フランソワ・オゾン
原作:ジョイス・キャロル・オーツ「Lives of the Twins」
音楽:フィリップ・ロンビ
2017年/フランス/1時間47分/カラー/スコープ/5.1ch
原題:L’amant Double
日本語字幕:松浦美奈
R-18
配給:キノフィルムズ
公式サイト:www.nijurasen-koibito.com
コピーライト:(c)2017 – MANDARIN PRODUCTION – FOZ – MARS FILMS – FILMS DISTRIBUTION – FRANCE 2 CINEMA – SCOPE PICTURES / JEAN-CLAUDE MOIREAU
8/4(土)、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開