2019年ベルリン国際映画祭 コンペティション部門・オープニング作品に選ばれたロネ・シェルフィグ監督の最新作『ニューヨーク 親切なロシア料理店』が、12月11日(金)よりシネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開される。
本作は、ある事情を抱え夫から逃げてき母と息子二人が、マンハッタンで創業100年を超える老舗ロシア料理店で見知らぬ人々と出会い、新たに人生をスタートする姿を優しい眼差しで描く感動作。
『17歳の肖像』や『ワン・デイ 23年のラブスト―リー』で知られるデンマーク出身のロネ・シェルフィグ監督が、ニューヨークを舞台に、社会的弱者の困難や、彼らが見知らぬ人どうしの助け合いで救われていく様を描き、困難な時代だからこそ、今を生き抜くために大切なことが詰まった映画を作り上げた。
このたび、映画の舞台をニューヨークにこだわったロネ・シェルフィグ監督からコメントが到着した。
―本作誕生のきっかけについて
「私は、頭の中のシーンや人物に息吹を与えたかった。それに人の優しさや思いやりの心を形にしたかったの。ニューヨークの街もインスピレーションになった。街の美しさだけでなく、その日暮らしの人たちのドラマがある。つまり、私が大好きなことと、私が心配することが全部ブレンドされてできた作品なの」
―マンハッタンでの撮影について
「映画はニューヨークが舞台となるべきだと思っていたの。これはインターナショナルなドラマで、強烈に美しい都市として好む人が多く、私自身も何十年に渡って見てきたけれど、政治的な変化が街の細部にまで影響する場所だから。ニューヨークという場所は、とても国際的で世界の首都とも言える街。そこには究極の人間ドラマが、密接につながって存在してる。だから、このストーリーの舞台に最適だと思ったの。それにニューヨークの人々に感心したわ。彼らは本当に温かい心でお互いを助け合うの。ヨーロッパでも見習うべき点だと思う。私たちが今置かれている政治的状況の渦中で、優しさ、事情、責任感がいたる所にあるわ。アメリカ人が手を広げるときは、彼らはとても長い手を広げるのよ。」
新しい人生、メニューにあります―
憧れのマンハッタンに事情を抱えてやって来たクララ。
見知らぬ人々の<優しさ>と出逢う希望の物語。
ニューヨークのマンハッタンに無一文で逃げてきた2人の子供をもつ女性クララが、再起を目指す老舗ロシア料理店に集う様々なバックグラウンドを持つ人々とめぐりあう。
監督・脚本・製作総指揮を務めたロネ・シェルフィグ監督は、世界で活躍するデンマーク出身の女性監督。『幸せになるためのイタリア語講座』(2000)が、ベルリン国際映画祭銀熊賞をはじめ、多くの賞を獲得し、日本でもスマッシュヒット。世界的に脚光を浴びた。その後、キャリー・マリガン主演『17歳の肖像』(2009)では英国アカデミー賞において9部門受賞し、米国アカデミー賞でも3部門ノミネート。アン・ハサウェイ主演『ワン・デイ 23年のラブストーリー』(2011)では、日本でも多くの女性から熱烈に支持された。
最新作となる本作ではクララ役に『ルビー・スパークス』のゾーイ・カザンをはじめ、料理店のオーナーに名優ビル・ナイなど実力派キャストが勢ぞろい。家族や仕事、恋愛にトラブルを抱えながらも、自分らしい生き方と幸せを見つけていく人々の姿を優しい眼差しで描く。
ストーリー
ニューヨークの片隅の古びたロシア料理店。
自慢のキャビアに、そっと添えられるのは〈優しさと赦し〉。
見知らぬ人々と出逢い見つける新たな人生とは――?
マンハッタンで創業100年を超える老舗ロシア料理店〈ウィンター・パレス〉。かつては栄華を誇った伝統あるお店も、今や古びて料理もひどい有様。店を立て直すために雇われたマネージャーのマークは刑務所を出たばかりの謎だらけの人物。常連の看護師アリスも、他人のためだけに生きる変わり者。そんな料理店に、二人の息子を連れて、事情を抱えて逃げてきたクララが飛び込んでくるが…。
作品タイトル:『ニューヨーク 親切なロシア料理店』
出演:ゾーイ・カザン、アンドレア・ライズボロー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、タハール・ラヒム、ジェイ・バルチェル、ビル・ナイ ほか
監督・脚本:ロネ・シェルフィグ
原題:The Kindness of Strangers/2019年/115分/英語/デンマーク、カナダ、スウェーデン、フランス、ドイツ、イギリス、アメリカ/日本語字幕:石田泰子
配給:セテラ・インターナショナル
公式サイト:http://www.cetera.co.jp/NY/
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12月11日(金)よりシネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開