映画『お母さんが一緒』(公開中)より、橋口亮輔監督と、長女・弥生役を演じた江口のりこのインタビュー&メイキング映像が解禁された。
ペヤンヌマキが2015年に主宰する演劇ユニット「ブス会*」で発表した舞台「お母さんが一緒」を橋口監督自ら脚色し、CS「ホームドラマチャンネル」(松竹ブロードキャスティング)の開局25周年ドラマとして制作されたオリジナルドラマシリーズを再編集し、映画化された本作。
親孝行のつもりで母親を温泉旅行に連れてきた三姉妹。長女・弥生(江口のりこ)は美人姉妹といわれる妹たちにコンプレックスを持ち、次女・愛美(内田慈)は優等生の長女と比べられてきたせいで自分の能力を発揮できなかったと心の底で恨んでいる。そんな二人を冷めた目で観察する三女・清美(古川琴音)。三姉妹に共通しているのは、「母親みたいな人生を送りたくない」ということ。温泉宿の一室で爆発する三姉妹の母親への愚痴は徐々にエスカレートし、お互いをブラックユーモア満載に罵倒する修羅場へと発展。そこに三女がサプライズで用意していた彼氏・タカヒロ(青山フォール勝ち)が現れ、物語は思わぬ方向へ――。
今回解禁された映像は、貴重なリハーサルシーンとともに、江口と橋口監督が本作への思いや見どころを語ったもの。
『ぐるりのこと。』(2008)以来、16年ぶりに橋口監督作への出演となった江口は、本作に参加したことで、橋口監督から「一つの役をやるときの手順を改めて教えてもらった感じがする」と振り返る。今や主演作はもちろん、バイブレーヤーとしても活躍中の江口だが「このタイミングで橋口さんと一緒に仕事できたことは、本当に自分にとって大きくて嬉しかったです」と語り、自身が演じた〈長女・弥生〉というキャラクターについて橋口監督と交わしたやりとりの思い出も明かしている。
橋口監督は、軽トラに乗ってきたタカヒロと(三女)清美がじゃれあう、一見意味が無いようなシーンが〈一番のお気に入り〉だとし、「青山君がピピッてやるでしょ?カーロックですかね?ピピッってやって『何それ』『必殺技』ってもう一回ってピピッてやるでしょ」「ああいうシーンこそが作品の命だと、僕は思っている」と語る。
また同様のシーンとして、江口が自身の手を見つめながら手のシワを見つめるシーンもあげ、「ああいうなんでもないところが、記憶に残っていくんですよ。それが作品の命だっていうふうに、僕は思っているので、そういう所が良く撮れたというのは。すごく良かったなと思っています」と語っている。
『お母さんが一緒』
出演:江口のりこ 内田慈 古川琴音 青山フォール勝ち(ネルソンズ)
原作・脚本:ペヤンヌマキ
監督・脚色:橋口亮輔(『ぐるりのこと。』『恋人たち』)
製作:松竹ブロードキャスティング
上映時間:106分
映倫区分:G
配給:クロックワークス
(C)2024松竹ブロードキャスティング
公式サイト:www.okaasan-movie.com
公式X:@okaasan_movie
公式Facebook:movie.okaasan
7月12日(金) 新宿ピカデリーほか全国公開
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