ルーマニア・アカデミー賞6冠の辺境サスペンス『おんどりの鳴く前に』日本版予告が公開

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ルーマニア映画『おんどりの鳴く前に』の日本版予告が解禁となり、本作の公開を記念し、ゲストを迎えたトーク付き先行上映会の開催が発表された。

本作は、田舎の村という狭いコミュニティを舞台に人間の醜悪さを生々しく描き出す辺境サスペンス。監督を務めたのは、長編2作目『Două lozuri』(2016)で同年のルーマニア興行収入1位を獲得した新星、パウル・ネゴエスク。

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パウル・ネゴエスク監督

本作『おんどりの鳴く前に』では、欲望と正義の狭間でゆれる主人公の葛藤を社会風刺を交えて巧みに表現し、ルーマニア・アカデミー賞(GOPO賞)6冠の快挙を成し遂げた。さらに米映画批評サイトRotten Tomatoesでは批評家100%、観客90%の高評価を獲得している。(2024/12/4時点)

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物語の舞台であるルーマニア北部の村の風光明媚な景色と、村から出荷される鶏の描写から始まる予告編。
荷台から1羽のおんどりがはじき出されるショットに「なぜこの村へ?」という声が重なり、主人公である中年警察官イリエと、物語の鍵を握る新人警察官ヴァリの会話が展開されていく。

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さらに惨殺事件の被害者の妻や村長による意味深なセリフも垣間見え、ルーマニア北部の美しい自然と、徐々に明らかになる村の闇との対比が鮮烈に描かれており、緊張感に満ちた映像が、物語の奥深さとサスペンスを予感させる仕上がりとなっている。

映画『おんどりの鳴く前に』先行上映会詳細
■日時:2025年1月18日(土)昼の回 上映後(※時間は決まり次第発表)
■会場:新宿シネマカリテ
■登壇者:済東鉄腸(ルーマニア語小説家)、あんこ(映画大好き芸人)

ストーリー
ルーマニア・モルドヴァ地方の静かな村の中年警察官イリエ。野心を失い鬱屈とした日々を送っている彼の願いは、果樹園を営みながら、ひっそりと第2の人生を送ること。しかし平和なはずの村で惨殺死体が見つかったことをきっかけに、イリエは美しい村の闇を次々と目の当たりにすることになる。正義感を手放した警察官がたどり着く、衝撃の結末とは―。

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『おんどりの鳴く前に』
出演:ユリアン・ポステルニク、ヴァシレ・ムラル、アンゲル・ダミアン、クリナ・セムチウク 他
監督:パウル・ネゴエスク
原題:OAMENI DE TREABĂ|ルーマニア・ブルガリア|2022年|106分|カラー|ルーマニア語|スコープ|
5.1ch|PG12
日本語字幕:近田レイラ|字幕監修:篁園誓子|後援:在日ルーマニア大使館・駐日ブルガリア共和国大使館|
配給:カルチュアルライフ
(C) 2022 Papillon Film / Tangaj Production / Screening Emotions / Avanpost Production

2025年1月24日より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺、京都シネマほか全国順次ロードショー

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