ヴィム・ヴェンダース監督『PERFECT DAYS』(12月22日(金)公開)がアジア太平洋映画祭の作品賞に、さらに主演の役所広司が最優秀俳優賞にノミネートされた。
あわせて日本版の30秒予告編とポスタービジュアルが解禁され、10月23日より開催される第36回東京国際映画祭の審査委員長としてヴェンダース監督が来日することを記念した特別先行上映の詳細も決定した。
ヴェンダース監督が、日本の公共トイレのなかに small sanctuaries of peace and dignity(平穏と高貴さをあわせもった、ささやかで神聖な場所)を見出し、清掃員の平山という男の日々の小さな揺らぎを丁寧に追いながら紡いだ本作は、第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞。第36回東京国際映画祭のオープニング作品としてアジアプレミアが予定されており、世界80か国での配給が決定している注目作だ。
そんな本作と役所が今回、ノミネートされたアジア太平洋映画祭では、ロシアや中東を含むアジア全域やオセアニアなど70の国と地域を対象とし、広範囲にわたるアジア太平洋地域の優れた作品が表彰される。受賞の行方に注目が集まりそうだ。
また、解禁されたポスタービジュアルは、主人公の公衆トイレの清掃員、平山(役所広司)が薄い布団に寝そべり、小さなあかりで文庫本を読んでいるシーンを捉えたもの。その上からは“木漏れ日”が平山を包み込むようにさし込み、『PERFECT DAYS』のタイトルが浮かび上がる。「こんなふうに生きていけたなら」と、静寂を感じさせる一枚の絵のなかに小さく溶け込むようなコピーが、平山という男への興味と想像をかきたてる。
そして30秒予告編は平山が読書をしているシーンから始まり、いつものルーティーンをすませ、ドアを開けて空を見る。スカイツリーを見ているのか、光を見ているのかはわからない。「この世界は、ほんとはたくさんの世界がある。つながっているようにみえても、つながっていない世界がある」そんなナレーションを背に、平山はいくつもの風変わりなトイレを清掃してまわるのだった。全編に流れているのはルー・リードの「PERFECT DAY」。
ヴィム・ヴェンダース監督来日記念 先行上映情報
上映期間:10月24日(火)~30日(月)
先行上映劇場:TOHOシネマズ 日比谷
*チケット販売情報等については、劇場サイトをご覧ください。
ストーリー
東京・渋谷でトイレ清掃員として働く平山(役所広司)は、静かに淡々とした日々を生きていた。同じ時間に目覚め、同じように支度をし、同じように働いた。その毎日は同じことの繰り返しに見えるかもしれないが、同じ日は1日としてなく、男は毎日を新しい日として生きていた。その生き方は美しくすらあった。男は木々を愛していた。木々がつくる木漏れ日に目を細めた。そんな男の日々に思いがけない出来事がおきる。それが男の過去を小さく揺らした。
作品タイトル:『PERFECT DAYS』
出演:役所広司、柄本時生、中野有紗、アオイヤマダ、麻生祐未、石川さゆり、田中泯、三浦友和
監督:ヴィム・ヴェンダース
脚本:ヴィム・ヴェンダース、高崎卓馬
製作:柳井康治
2023/日本/カラー/DCP/5.1ch/スタンダード/124分
製作:MASTER MIND
配給:ビターズ・エンド
公式サイト:perfectdays-movie.jp
公式X(旧Twitter):@perfectdays1222 #パーフェクトデイズ #PERFECTDAYS
コピーライト:(C) 2023 MASTER MIND Ltd.
12月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか 全国ロードショー!
10月24日(火)~30日(月)特別先行上映
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