映画『ほんとうのピノッキオ』(11月5日(金)公開)より、予告編と場面写真が解禁された。
1883年に出版されたイタリアの作家カルロ・コッローディの「ピノッキオの冒険」は、100年以上にわたって世界中で読み継がれてきた児童文学で、ディズニーによるアニメーションも広く親しまれてきた。現在、ギレルモ・デル・トロ、ロバート・ゼメキスによる新作も進行中だ。しかし誰もが思い浮かべるのは“嘘をつくと鼻が伸びる”エピソードであり、この名著の主人公の実像を知る人は少ない。無邪気な操り人形に見せかけて、実は行く先々でトラブルを巻き起こす、“悪童”だということを―。
丸太棒が変身したピノッキオの奇想天外な大冒険を『ゴモラ』の鬼才マッテオ・ガローネが原点に回帰して、斬新にビジュアライズ。旅の途上に登場する世にも奇妙な生きものたち、人生の不条理や社会風刺を盛り込んだ寓話的なストーリー展開を、圧倒的な映像美で描き出した。本国イタリアで公開されるや大ヒットを記録、オスカー候補にも名を連ねた。まさに大人のためのおとぎ話と呼ぶにふさわしい、神秘的で驚きに満ちたダークファンタジーだ。
解禁された予告編は、ロベルト・ベニーニ演じるジェペット爺さんがひとりでに動き出す不思議な丸太を細工し、人形を作りだすシーンから始まる。“ピノッキオ”と名付けられたその可愛らしい人形は、なんとウソをつくと鼻が長く伸びるようで…。と、ここまでは誰しもが知っている「ピノッキオ」の物語。本作はここから始まっていく―。
「あなたはまだ知らない」「美しくも残酷な原作童話を」という意味深なテロップと怪しげな音楽が鳴り、おとぎの国のさらに奥深くへと誘われていくピノッキオ。「人に従うのは嫌い」と、優しく穏やかな我が家から、恐ろしく不思議な未知の世界へ飛び出し行く。冒険の中で次々に出会うのは、ターコイズブルーの髪を持つ妖精や、大きな殻と独創的なドレスを纏い、ゆっくりと歩くカタツムリといった奇々怪々なクリーチャーたち。本年度アカデミー賞にて衣装デザイン賞/メイクアップ&ヘアスタイリング賞2部門ノミネートも納得の、細部にまで拘られた造形美に圧倒され、これまで多くの人が持っていた、キュートなパブリックイメージを覆す衝撃の予告編となっている。
映像の最後には、「ようこそダークファンタジーの世界へ」というテロップと、水中で魚たちに取り囲まれながらゆっくりと回転するロバのカットが、怪しく、そして儚げに差し込まれている。
その年公開のイタリア映画No.1の動員数を誇った、絢爛にして驚きに満ちた映画『ほんとうのピノッキオ』は11月5日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他にて全国公開。
ストーリー
あなたはまだ知らない、本当のピノッキオをー
貧しい木工職人のジェペット爺さん(ロベルト・ベニーニ)が丸太から作った人形が、命を吹き込まれたようにしゃべり始めた。ピノッキオ(フェデリコ・エラピ)と名付けられたやんちゃな人形は、ジェペットのもとを飛び出して、森の奥深くへと誘われる。道中、ターコイズ・ブルーの髪を持つ心優しき妖精の言いつけにも、おしゃべりコオロギの忠告にも耳を貸さない。なおも命からがらの冒険を繰り広げるピノッキオは、はたして「人間の子どもになりたい」という願いを叶えられるのだろうか……。
作品タイトル:『ほんとうのピノッキオ』
出演:ロベルト・ベニーニ(『ライフ・イズ・ビューティフル』)、マリーヌ・ヴァクト(『17歳』)
監督/共同脚本:マッテオ・ガローネ(『ゴモラ』『五日物語 3つの王国と3人の女』)
プロデューサー:ジェレミー・トーマス(『戦場のメリークリスマス』)
後援:イタリア大使館/イタリア文化会館
原題:PINOCCHIO│2019年│イタリア映画│シネマスコープ│上映時間:122分│映倫区分:G│日本語字幕:杉本あり
配給:ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト:happinet-phantom.com/pinocchio
公式Twitter:@Pinocchio_2021
コピーライト:copyright 2019 (c)ARCHIMEDE SRL – LE PACTE SAS
11月5日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他にて全国ロードショー
関連記事:■ この悪童、“やんちゃ”じゃ済まされない―イメージ覆す美しくも残酷なダークファンタジー『ほんとうのピノッキオ』11月公開