『哀れなるものたち』エマ・ストーンも絶賛!アカデミー賞(R)ノミネートデザイナーの手腕が光る特別映像解禁

哀れなるものたち

『女王陛下のお気に入り』で映画賞を席巻したヨルゴス・ランティモス監督が、再びエマ・ストーンとタッグを組んだ『哀れなるものたち』(大ヒット上映中)より、登場人物たちの存在感を一層際立たせる華麗で大胆な衣裳の数々に迫る特別映像が解禁された。

<生まれたての女性>として蘇り、世界を吸収しながら、真の自由を手にするために力強く進む主人公・ベラ(エマ・ストーン)の冒険を描いた本作は、第80回ヴェネチア国際映画祭で《金獅子賞》を受賞。また、第81回ゴールデングローブ賞では作品賞(ミュージカル/コメディ部門)と主演女優賞(エマ・ストーン)の2部門で受賞。さらに先日のアカデミー賞(R)では堂々の11部門ノミネートを果たし、オスカー最有力候補作品として注目を集めている。

今回解禁された映像で、ストーンは撮影中の衣裳合わせを振り返りながら「ホリー(・ワディントン)の案はどれもすばらしい」と、本作で衣裳デザイナーを務め、今期のアカデミー賞(R)にもノミネートを果たしたホリー・ワディントンを絶賛。続けて、ランティモス監督は「いわゆる歴史映画ではないので通常では見られない華麗な衣裳を使った」とこだわりの衣裳コンセプトを明かす。

監督のその言葉を裏付けるように映し出されたのは、マンゴーイエローと淡いホワイトで統一されたオリジナリティ溢れる2着のドレス。それらのドレスは、ともに肩に大胆なリボンが施されていた。ワディントンが「この時代のドレスは肩を膨らませることで、女性らしい線を強調した」と説明するように、彼女は時代背景を組み込みつつも、各キャラクターに合わせて、他にはない唯一無二のコスチュームを作り上げていったようだ。

また、男性キャラクターの衣裳もこだわり尽くされており、マーク・ラファロは「ヴィクトリア朝時代の男は派手好きだ。衣裳合わせは15回ほど。全部オーダーメイドだ」と、洗練されたスタイリングの数々にご満悦の様子。

最後にストーンは「彼女のアイデアはどれも挑戦しがいがあり、考え抜かれていて、見事に作り込まれてるわ」と彼女のデザイナーとしての手腕に賛辞を贈った。

ワディントンは衣裳にその時々のベラの知性、社会的立場なども反映したようで、ロンドンのバクスター家では、ヴィクトリア朝風のブラウスを着ていても、昼には子どものようにその大半を脱いでしまっているというアイデアが取り入れられた。一方、色男の弁護士・ダンカン(マーク・ラファロ)と共に乗り込んだ豪華客船では、ベラはアレクサンドリアの貧しいスラムの住人達を目にすることになるが、この時、彼女は上流階級に扮しているため、作中で最もフォーマルな衣裳を着ている。

このようにベラの衣裳にはすべて意味があり、ストーンは「ホリーが使用したカラーパレットや素材は、ベラが経験したことや、どのように成長しているかにインスピレーションを得たものです」と補足している。

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