ジュリエット・ビノシュ主演『ポトフ 美食家と料理人』12月15日(金)公開決定!日本版予告編とポスタービジュアルも解禁

名匠トラン・アン・ユンが描く、愛と人生を味わう感動の物語『ポトフ 美食家と料理人』が、12月15日(金)より全国順次公開されることが決定し、併せて日本版予告編とポスタービジュアルが解禁された。

本作は、『青いパパイヤの香り』(93)でカンヌ国際映画祭カメラ・ドール、『シクロ』(95)でヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞し、繊細な映像美で高く評価されてきたトラン・アン・ユン監督の最新作。前作から7年ぶりとなる本作では料理への情熱で強く結ばれた美食家と料理人の愛と人生を味わう感動の物語を描く。新たなるグルメ映画の金字塔として、カンヌ国際映画祭<最優秀監督賞>を受賞し、第96回アカデミー賞国際長編映画賞フランス代表に選出された。

プロとして矜持を持って生きる天才料理人・ウージェニーに扮するのは『イングリッシュ・ペイシェント』(96)でアカデミー賞(R)助演女優賞を受賞し、『ショコラ』(00)で同賞主演女優賞にノミネートされたフランスの名優ジュリエット・ビノシュ。世界3大映画祭の賞をすべて獲得し、近年は是枝裕和監督の『真実』(19)にも出演した。ウージェニーへの切なく揺れる想いを抱える美食家ドダンには『ピアニスト』(01)でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞したブノワ・マジメル。ふたりは実に20年ぶりの共演となった。

100年前のフランス“ベル・エポック時代”では新たな文化が繁栄し、“美食”もまた芸術のひとつとして追求された。美食家と料理人という“職”に目をつけた監督は<食>という芸術を追求するため、調理過程を1台のカメラで撮影。劇伴を使うことなく、魚や肉を焼いたり煮たりする美味なる音を音響効果とし、自然光をメインの照明とするなど、ひとつひとつの素材が“究極のひと皿”へと進化を遂げる様子をスクリーンに描き出した。

さらにスクリーンを埋め尽くす料理の数々はミシュラン三つ星シェフのピエール・ガニェールが完全監修。その前衛的かつ独創性と芸術性に満ちた料理から「厨房のピカソ」と称えられる。映像になった時の見栄えを確認するため撮影前に登場するすべての料理を試作した。さらにピエール本人が劇中にシェフ役として登場している。<食>の深さと楽しさを存分に堪能させてくれる、<新たなるグルメ映画の傑作>が誕生した。

解禁されたポスターには、朝採りの野菜や食材がたくさん並ぶ厨房に立つ稀代の美食家ドダンと天才料理人ウージェニー。柔らかい光に包まれ、互いに尊敬し、信頼し合う二人の優しい眼差しを切り取っている。二人の姿に「そのひと口が永遠となる」というキャッチコピーが添えられ、全身全霊をかけ厨房に立つ料理人と、料理へのまっすぐな情熱をそそぐ美食家との、ピュアな愛の物語を期待させる。

また予告編は、19世紀末フランスの片田舎のシャトーで暮らす美食家と天才料理人の日々の豊かな食生活が映し出される。明け方、ウージェニーが畑で野菜を収穫するシーンから始まり、鳥のさえずりや風の音と共に、キッチンの野菜を刻む音、肉が焼ける音や炒める音など、リズミカルな厨房の音で溢れかえる様子をカメラが捉える。当時の厨房の道具やコットンのドレスが美しく、100年前の豊かな生活が映し出される。友人たちに絶品の一皿を振る舞う天才料理人ウージェニーとドダンの関係性は20年間変わらなかった。ドダンの何度目かのプロポーズにもウージェニーはキスで答えるだけ。しかし二人の絆は結ばれている様子はうかがえる。ある日、ドダンはユーラシア皇太子の晩餐会に招待されるも退屈なメニューばかり。そこで家庭料理で皇太子を魅了できるか挑戦することに。極上の料理をつくってきた二人が挑む<究極のポトフ>とは?

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