Netflix映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』初映像&キービジュアル解禁 ―主演はベネディクト・カンバーバッチ

パワー・オブ・ザ・ドッグ

『ピアノ・レッスン』(93)でカンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞、同作でアカデミー賞脚本賞を受賞したジェーン・カンピオン監督の最新作で、今年のヴェネチア国際映画祭の出品作に選出されたNetflix映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』が12月1日(水)より配信されることが明らかになり、初映像とキービジュアルが解禁された。

主演は、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(15)でアカデミー賞主演男優賞ノミネート、『ドクター・ストレンジ』(17)『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)などに出演のベネディクト・カンバーバッチが務め、サム・ライミ監督の「スパイダーマン」シリーズなどのキルステン・ダンストらが出演する。

本作は、1920年代のアメリカ・モンタナ州を舞台に、周りの人々に恐怖と畏怖を与えるカリスマ的な牧場主フィル・バーバンク(ベネディクト・カンバーバッチ)と、その弟ジョージ(ジェシー・プレモンス)、そしてジョージの妻ローズ(キルステン・ダンスト)らを巡る、絡み合う緊迫した関係をリアルに描く人間ドラマ。

大牧場主のバーバンク兄弟はある日、地元の未亡人ローズと、その息子ピーター(コディ・スミット=マクフィー)と出会う。その後、ジョージはローズの心を慰めて彼女と結婚し、家に迎え入れることに。これにショックを受けたフィルは、すべてを壊そうと、残忍で執拗な攻撃を仕掛ける。しかし、とある事件をきっかけに、そんな残酷な男フィルにも、人を愛することの可能性が芽生えていくことに――。

パワー・オブ・ザ・ドッグ

解禁となった初映像では、残忍で執拗な男フィルの不気味な口笛が常に響き渡る中、“不穏”に満ち溢れたシーンが印象的に描き出される。ローズやピーターに向けられたフィルの敵意は、直接的な暴力ではないからこそタチが悪く、彼女たちをジワジワと追い詰めていく。そんな非道な感情がやがて思わぬ展開へと向かっていく中で、フィルに訪れる“ある変化”とは…?

ドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」の自己中心的な天才名探偵シャーロック・ホームズ、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』のひねくれ者の数学者アラン・チューリング、外科医の経歴を持つ上から目線の最強魔術師“ドクター・ストレンジ”など、一癖あるキャラクターを演じてきたカンバーバッチが挑む新境地に注目だ。

監督を務めるのは、『ピアノ・レッスン』でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞し、同作でアカデミー賞脚本賞を受賞したジェーン・カンピオン。映画作品としては、2010年日本公開の『ブライト・スター いちばん美しい恋の詩』以来、約11年ぶりの監督作となる。出演は、ベネディクト・カンバーバッチキルステン・ダンストをはじめ、『アイリッシュマン』(19)『もう終わりにしよう。』(20)のジェシー・プレモンス、『モールス』(11)「X-MEN」シリーズのコディ・スミット=マクフィー

本作は、11月より日本の一部劇場にて公開も予定されており、今年の賞レースを賑わす作品としても注目されそうだ。

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