タイ洞窟遭難事故の緊張感溢れる舞台裏を描いたドキュメンタリー『THE RESCUE 奇跡を起こした者たち』(2月11日(金・祝)公開)より、ベン・スティラーが進行役を務めた監督・出演者への特別インタビュー映像が公開された。
本作は、『フリーソロ』(18)で2019年アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞したエリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィとジミー・チン両監督が、2018年に起きたタイ洞窟遭難事故について詳しい内容を明らかにしながら、洞窟探検のエキスパートたちの果敢な挑戦と功績を映し出した臨場感溢れるドキュメンタリー。ダイバーたちにとっても危険と隣り合わせの状況で、様々な困難が降りかかる綱渡りのような救出劇を捉え、ドキュメンタリーでありながら息もつかせぬ緊張感が続き、エンターテイメントとしての面白さも兼ね備えている。今まで明かされなかった貴重な内部映像や関係者へのインタビューに加え、VFXを駆使して洞窟救助の全貌を3Dで描いたリアルな再現映像の撮影も行い、リアリティを追求。世界中から救助のために集まった民間ダイバーたちの人間性や勇気、団結力にスポットを当てたことで深い感動を呼ぶドキュメンタリーに仕上がった。
このたび公開されたのは、エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィ、ジミー・チン両監督と、本作に登場する実際に命懸けで少年たちの救助にあたった洞窟ダイバー、リック・スタントンとジョン・ボランセンの特別インタビュー映像。以前から監督と親交があり、本作に感銘を受けたという俳優・脚本家・監督のベン・スティラーが進行役を務めた。
「世界が大変な今だからこそ、この作品を人々に届けることは意義深い」と実際の救助にあたった英雄たちを目の前にして興奮気味に感想を述べ、インタビューがスタート。制作のきっかけを問われたチャイ・ヴァサルヘリィ監督は「あらゆる立場の人たちが互いの違いを物ともせず、会ったこともない少年12人とコーチを共に救った出来事に感銘を受けた」と話し、ジミー・チン監督も「分断された時代の中、国も文化も信仰も異なる人々が結集し不可能を可能にした。僕たちは希望に満ちた話だと思った」と解答。
また、リック・スタントンは「実際の状況と、苦労した話を知ってもらいたいと思った」と、映画制作を持ちかけられたときの気持ちを明かした。ジョン・ボランセンは、極めて危険な状況下での救助活動について躊躇することはなかったのか問われると「助けないことに疑問を持つ」と、劇中と同様に責任感の強さが伝わる勇敢な考えを述べた。
改めてベン・スティラーは「今の大変な世界で、この映画を通じ人々が助け合う姿を見るのは価値あることだ」と称賛を送った。
ストーリー
2018年6月23日、地元のサッカーチームに所属する少年12人がサッカーの練習後、コーチ同行のもとタイ・チェンライのタムルアン洞窟探検に入った。しかしその日は豪雨により洞窟が浸水し、出入り口が塞がれてしまった。捜索の末、少年たちは洞窟の入り口から約5キロ入った場所に取り残されていることが確認されたが、洞窟内は増水し救助は不可能と思われた。タイ海軍特殊部隊、米軍特殊部隊に加えて各国から応援が入り数千人が集まったが、洞窟ダイビングは死のリスクが高く、特殊技能が必要であるため、少年たちの救出活動は進まない。そこで世界各地から集められたのは、民間の洞窟ダイバー達だった。洞窟に閉じ込められた少年たちを救うため、命懸けの救出作戦が始まる―。
作品タイトル:『THE RESCUE 奇跡を起こした者たち』
監督:エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィ ジミー・チン
撮影:デヴィッド・カッツネルソン イアン・シーブルック ピチャ・スリサンサニー
音楽:ダニエル・ペンバートン
編集:ボブ・アイゼンハルト
日本語字幕:渡邊一治
2021年/アメリカ/ドキュメンタリー/原題:THE RESCUE/107分/ビスタ/5.1ch/4K
配給:アンプラグド
公式サイト:unpfilm.com/rescue-movie/
公式Twitter:@rescue_movie
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2月11日(金・祝)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開
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