【重要】アネモ会員システム全面リニューアルのお知らせ

『沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~』手に汗握るサスペンスフルな奪還…緊迫の本編映像解禁!

“パントマイムの神様”マルセル・マルソーの実体験に基づく感動作『沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~』(8月27日(金)全国公開)より、本編映像が解禁された。

2007年に84歳で亡くなるまで、世界中の俳優やミュージシャン、ダンサーたちに影響を与えたマルセル・マルソー。マイケル・ジャクソンの“ムーンウォーク”は彼のパフォーマンスからヒントを得たというエピソードはあまりにも有名だ。そんな彼が、第二次大戦中にナチと協力関係にあったフランス政権に立ち向かうべくレジスタンス運動に身を投じていたという、これまで語られてこなかった実体験を明らかにしたのが本作だ。

今回解禁された本編映像は、救済をテーマにしたヒューマニズム溢れる本作の中でも1、2を争う手に汗握るサスペンスフルな奪還シーン大道芸人や露天商、そして武器を携えたナチの兵士に扮したエキストラを大量投入した広場を舞台に、ファイヤーあり、脱走劇あり、カースタントありのアクション活劇が展開する。短いシークエンスながらも静と動の転換でスリリングかつリズミカルに魅せるジョナタン・ヤクボウィッツ監督の卓越した演出術にも注目だ。

ときは1942年11月18日のリヨン。ユダヤ人狩りに加担するフランスのヴィシー政権に憤り、彼らと戦うためにレジスタンス活動への参画を決めたマルセル(ジェシー・アイゼンバーグ)は、仲間たちとともに活動の拠点・リヨンの街に降り立つ。しかし仲間であり兄でもあるアラン(フェリックス・モアティ)が屈強なナチの兵士に連行され、護送車に押し込まれてしまう。

街の中心にある広場ではナチの兵士たちが目を光らせ、むやみに護送車に近づくのは危険。助けに行きたいのはやまやまだが、アランを救出することでレジスタンスのメンバーが一網打尽という最悪のシナリオも考えられる。しかし、アランはマルセルにとってたった一人の大切な兄でもある。護送車には次々と罪なき人々が押し込まれる。冷静を装いつつも、護送車から目が離せないマルセル。緊迫した状況とは裏腹に、広場は露天商や大道芸人たちでにぎにぎしい。中には、口から火を吹くファイヤーパフォーマンスに興じる大道芸人もいる。

どうしたら兄を救えるか――。周囲の喧騒をよそに落ち着いて周りを観察するマルセルの頭に、ある考えがひらめいた。すぐさま広場のにぎやかな雑踏の中に身を投じたマルセルは、大道芸人の小道具であるアルコール入りのビンと松明をくすね、アランが捕らえられた護送車まで一直線。警備中のナチの兵士の目前で立ち止まると、なんと口に含んだアルコールに火をつけて、ナチの兵士に吹きかけたのだ。一瞬にして兵士は火だるまに…。

にぎやかだった広場は一転、蜘蛛の子を散らしたかのようなパニックに。「今だ!」すぐさま護送車から飛び出してくるアランとともに、マルセルは仲間のエマ(クレマンス・ポエジー)たちが乗る車を目指して広場を駆け抜ける。追いかけ立ちはだかる兵士を渾身の力で殴り飛ばすアラン。「いたわ!マルセル!」命からがら疾走するマルセルたちの姿を、車中のエマもしっかりと捉えた。この白昼の奪還劇の結末はいかに――。

目次